2026年04月12日
今日からぼくが村の映画館(原題:Willaq Pirqa, el cine de mi pueblo)
監督:セサル・ガリンド
出演:ビクトル・アクリオ(シストゥ)、エルメリンダ・ルハン(ママ・シモナ)、ベルナルド・ロサード(映写技師)、風、ピチンク
アンデスの小さな村に住む少年シストゥは、新学期の初日に風が運んできた映画の広告を手にする。導かれるままにたどり着いた先は、移動映画館。そこで初めて“映画”を知ったシストゥは、たちまちその物語に魅了される。この日を境に、週に1回“語り部”として、観た映画の内容を村のみんなに伝えるシストゥ。だがある日、移動映画館は忽然と姿を消してしまう。大好きな場所がなくなり、シストゥの映画愛はどこへ向かうのか?やがて彼らの物語は、思いもよらぬ方向へ転がっていくー。
アンデス版『ニュー・シネマ・パラダイス』!? 映画の面白さに魅了された男の子が、村を代表して一人映画を観に行き、語り部になります。ここが違って面白いです。このシストゥを演じる男の子はもちろん俳優ではなく、詩の暗唱ができる子だからと抜擢されたのだとか。
映画を観ていると、ママ・シモナ、映写技師さんは、この人は俳優さんだろうと見当がつきます。なんとなく恥ずかしそうでぎこちないセリフの村人たちは、やっぱり村の人。でもなんだか味わいがあって、マイナスにはなりません。
シストゥが生まれて初めて観た映画は、なんと『ドラゴン危機一発』(ロー・ウェイ監督/香港/1971)でした。もちろんシストゥはブルース・リーになりきり、友達に熱く語ります。次の週は別の作品なのですが。ポスターもいろいろ貼られています。本編にシーンからなんの映画か当ててみてね。(白)
2022年/ペルー、ボリビア合作/カラー/88分/クチュア語
配給:ブエナワイカ
(C)Casablanca Cine 2019
https://www.buenawayka.info/willaq
★2026年4月17日(金)新宿武蔵野館全国ロードショー
五月の雨
監督:冨田玲央
脚本:藤平久子
撮影:井手口大騎ダグラス 豊島潤子
音効:金田智子
ナレーション:中沢有美子
出演:安川まり(長谷川香織)、巴山祐樹(長谷川直樹)、楠田悠人(天音・小学生)、酒井禅功(天音・中学生)
長谷川香織は夫直樹と息子天音(あまね)の3人家族。直樹は物言いは丁寧だが、専業主婦の香織に些細なミスがあると執拗に理由を説明させる。自分の思った通り、言うとおりにならないと機嫌が悪くなり、謝っても「謝罪してほしいわけじゃない」と突っぱねる。しかも自分がしていることが精神的暴力だと気づいていない。香織はついに耐えかね、息子を連れて、家を出る。弁護士に助けを求め離婚調停をすることになった。双方の主張が食い違い、成立まで3年もかかった。夫が強硬に「共同親権」を主張し、離婚の条件と言われて香織は受け入れてしまう。それが離婚後も夫の精神的支配が続く原因になった。
離婚調停で「共同親権」を受け入れるまでをドラマで再現。夫の言い分を聞いているとなんだかゾワゾワします。四六時中これでは病んでしまいます。離婚調停に携わる人はみな、そんなに家庭円満で、問題ひとつないのでしょうか? 職務上公平な判断が必要とは思いますが、あまりにもわかってもらえないのに驚きました。
後半は外国の当事者の離婚後に起きた元夫による凄惨な事件が紹介されます。共同親権が元で起きた殺人事件でした。日本のDV被害者の「夫の暴力は自分のせい」と当初思っていたこと、これはDVと気づくのに時間がかかったことなど具体的でした。国会前で「共同親権いらない!」という反対の声が上がっているシーンがありますが、過半数の賛成で改正民法法案は成立しました(2026年4月1日より施行)。
(白)
2025年/日本/カラー/74分
配給:ちょっと待って共同親権ネットワーク「五月の雨」製作委員会
(C)ちょっと待って共同親権ネットワーク「五月の雨」製作委員会
https://maydayrain.com/
★2026年4月11日(土)全国ロードショー
ギィ・ジル監督初期二作品『海辺の恋』『オー・パン・クペ』
“忘れ去られたヌーヴェルヴァーグの名匠”ギィ・ジル監督の初期二作品が日本公開されます。
1980年代末、病に倒れエイズを発症し、1996年2月3日に57歳で逝去したギィ・ジル。生前はほとんど知られることのなかった監督ですが、2000年代以降、ラ・ロシェル映画祭やルサス映画祭、シネマテーク・フランセーズなどで回顧上映が相次ぎ、再評価の機運が高まりました。
60年代のフランスから届いた、あまりにも美しい恋と別れ────。
消えゆく青春と儚い愛を、静謐で詩的な映像に刻み込んだ2作品
長編デビュー作『海辺の恋』と、そして第2作『オー・パン・クペ』
配給:クレプスキュール フィルム
公式サイト:https://guy.crepuscule-films.com/
★2026年4月18日からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
海辺の恋 原題:L’Amour à la mer
© 1965 Films Galilée
監督・脚本:ギィ・ジル
出演:ダニエル・ムースマン、ジュヌヴィエーヴ・テニエ、ギィ・ジル、ジュリエット・グレコ、アラン・ドロン、ジャン=クロード・ブリアリ、ジャン=ピエール・レオ
夏は二人を結びつけ、秋は二人を隔てる・・・
夏の海辺で愛を確かめ合うジュヌヴィエーヴと水兵ダニエル。
しかしヴァカンスが終われば、彼は港町ブレストへ、彼女はパリへと戻らなければならない。夏の陽射しを浴びたカラフルな想い出が離れがたく、二人は再会を願って手紙を綴り続ける。
そこに、アルジェリア戦争から帰還したもう一人の水兵ギィが加わり、三人の想いは静かに交錯していく。
監督自身が、ダニエルの友人「ギィ」として登場します。ダニエルにとって、兵役仲間であるだけでなく、ただ一人、心を許せる友。海辺で出会って恋に落ちたジュヌヴィエーヴよりも、もしかしたら大事な存在。一方のジュヌヴィエーヴは、ダニエルが人生のすべてと思っている恋する乙女。この微妙な心のすれ違いが、美しい映像で描かれていて切ないです。(咲)
ロカルノ国際映画祭批評家賞受賞作品
1964年/フランス/フランス語/モノクロ・カラー/73分/DCP
日本語字幕:上條葉月
配給:クレプスキュール フィルム
公式サイト:https://guy.crepuscule-films.com/
★2026年4月18日からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
オー・パン・クぺ 原題:Au pan coupé
(C)1968 Machafilm
監督・脚本:ギィ・ジル
出演: マーシャ・メリル、パトリック・ジョアネ、バーナード・ヴァーリー、フレデリック・ディティス、リリ・ボンタン
時が止まったカフェに、愛の残響だけが揺れる ────
ジャンヌは、彼女のもとを去った恋人ジャンを思い返しながら、今も彼の記憶と共に過ごしている。
いつも待ち合わせをしたカフェ、オー・パン・クぺに佇むジャンヌ。
実は、ジャンが亡くなっていることをジャンヌは知らない・・・
ジャンに恋したジャンヌ。でも、ジャンは、15歳の時、少年院に入れられたあと更生施設で過ごした経験があって、「君にふさわしくない」とつぶやきます。幸せな時から逃げ出してしまったジャン。ジャンヌの父は、ジャンが亡くなったことを知ってしまうのですが、ジャンヌには言えないでいます。この父から、ジャンヌはきちんとした家で育ったお嬢様と推察。
モノクロで現在が綴られる中、ジャンと過ごした幸せな時間はカラーで描かれます。『海辺の恋』と同じく、とても切ない物語でした。(咲)
1967年/フランス/フランス語/モノクロ・カラー/68分/DCP
日本語字幕:坂本安美
配給:クレプスキュール フィルム
公式サイト:https://guy.crepuscule-films.com/
★2026年4月18日からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
2026年04月09日
ハムネット 原題:Hamnet
監督・脚本:クロエ・ジャオ(『ノマドランド』)
出演:ジェシー・バックリー、ポール・メスカル、エミリー・ワトソン、ジョー・アルウィン
不朽の名戯曲「ハムレット」誕生に秘められた家族の物語
1580年イギリスの小さな村。貧しいラテン語教師ウィリアム・シェイクスピアは、森を愛する自由奔放なアグネスと出会う。2人は互いに惹かれ合い、情熱的な恋愛の末に結婚して3人の子供を授かるが、ウィリアムが遠く離れたロンドンで演劇のキャリアを模索する一方、アグネスは独りで子どもたちを守り家庭を支えていた。そんななか一家に大きな不幸が訪れ、かつて揺るぎなかった夫婦の絆が試されることになる――。
「ハムレット」といえば、「To be or not to be, that is the question」という台詞が、あまりにも有名ですが、思えば、「ハムレット」という戯曲の内容について、恥ずかしいことに、ほとんど知りません。
そして、シェイクスピアというと、よく見る肖像画のイメージしかありませんが、本作を観て、偉大な劇作家にも、愛する家族がいたのだと気づかせてくれました。離れて暮らしていても、深い絆で結ばれていたのだと。本作は、アイルランド出身の作家マギー・オファーレルが2020年に発表した同名の小説の映画化。手袋職人の息子で吟遊詩人のウィリアム・シェイクスピアが、鷹を扱うアグネスと出会い、恋をして結婚して、3人の子どもたち、スザンナと、双子のジュディスとハムネットに恵まれます。そのハムネットが11歳の時に亡くなったことが、戯曲「ハムレット」を作るきっかけになったというお話。実在の家族をフィクションを交えて描いた物語です。(咲)
◆第38回東京国際映画祭 クロージング作品として、2025年11月5日に上映された折の、クロエ・ジャオ監督舞台挨拶
クロエです。この映画を作りました! もうすぐ皆さんにご覧いただくことができます。
MC: これまでアメリカの大地や様々な土地で人々を撮ってこられました。今回は、16世紀のイギリスを舞台にされていますが、どんな人間の姿に惹かれて、この物語を撮られたのでしょうか?
監督:最初の4つの長編はなるべく遠くへ、広く世界のありとあらゆるところで水平線を追いかけてきました。『ハムネット』を作った私は、今までと違う40代の監督です。より内なる風景に目を向けました。一つのフレーム、一つのステージに制約し、自分の中に深く入り込むことをこの映画では目指しました。内なる風景のより深いところを探求しました。
MC: 『ハムネット』は、シェイクスピアという偉大な名前の陰にある家族の物語でもあります。400年以上前の出来事を描きながら、今を生きる私たちに通じるところがあると思います。監督ご自身はどのような普遍的な感情を描こうとされたのでしょうか?
監督:主に悲しみでしょうか。悲しみというのは人間の非常に自然な感情です。四季が移り変わり、人が生まれ、死ぬ。これは宇宙の自然な状態です。物事は永久に続かない。しかし我々は生と死のサイクルの一部であることを忘れてしまい、それに抵抗することで多くの苦しみが生まれます。悲しみにどう対峙するのか。悲しみが喜びと同様に私たちを結びつけます。
MC:ご覧になる観客には、どのように受け止めてもらいたいですか?
監督:わかりません。どんな感情を持たれてもかまいません。感じたいことを感じてほしいと思います。この映画は、ストーリーテリングの力を称えるものです。古くから、私たちの祖先は人間であるとう矛盾を語ってきました。愛をもって心を開く、しかしいつか愛を失って、死んでしまう。この人間であるということは、なんという矛盾でしょう。それをストーリーテリングで解決しています。私たちの仕事は聖なる仕事です。どうぞ楽しんでください。
2025年/イギリス/126分/G
字幕翻訳:風間綾、日本語字幕監修:河合祥一郎
配給:パルコ
公式サイト:https://hamnet-movie.jp/
★2026年4月10日(金)より全国公開
2026年04月05日
万博追跡 2Kレストア版 原題:博追踪 英題:Tracing to Expo '70
監督:廖祥雄(リャオ・シャンション)
出演:翁倩玉(ジュディ・オング)、馮海、魏蘇、傅碧輝、陳國鈞、喬松、張莉、曾玉、原田玄、川名美彌、衫森麟、小山八千代
特邀出演:林海峯
カメオ出演:周祥賡 莊文華
1970年大阪万博の台湾パビリオンのコンピニオンに選ばれた日本育ちの台湾人の雪子(ジュディ・オング)は、同級生の藤本哲男と一緒に大阪に向かう。母は雪子にふたつの使命を授ける。台湾から生活費を送ってくれている謎の人物・陳春木を探すこと、そして、終戦直前に父親が上海で命を落としたことの真相をつきとめるというものだった。
手あたり次第、パビリオンで聞き込みをする雪子。ようやく陳春木を知っているという人を見つけ、彼の情報で陳春木の妹に会いに神戸に向かう。彼女は自分が台湾にいる兄に仕送りを依頼したが、それも別の誰かに頼まれた事だという。しかしそれが誰なのかは口止めされていて語ろうとしない…
昨年9月、大阪アジアン映画祭で上映された折に拝見。
まずは、タイトルや監督・出演者など、漢字が右から縦書きで書かれていて、かつての日本映画もそうだったと、感慨深いものがありました。
(この度の公開バージョンは、横書きに変わっています)
賑やかな踊りで始まり、ジュディ・オングさんが登場し、2曲歌って、なんだか歌謡ショーのような様相。実は番組収録でした。収録が終わって、ジュディさん演じる雪子(日本生まれの台湾人)が、応募した中華民国パビリオンの万博ホステスに選ばれた通知を受け取ったことを大喜びで恋人の藤本哲雄に伝えます。二人はどうやら大学生。哲雄も万博に行きたいけれどお金が足りないので、父親に無心するのですが、行くこと自体にいい顔をしない父。万博会場の食堂でのバイトを見つけて哲雄も大阪へ。
雪子には、実は万博に参加したい目的がありました。まだ雪子が母のお腹の中にいた終戦直前、雪子の父は上海で日本軍に殺されたらしいのですが、その後、母娘がお金に困っていると、台湾から支援のお金が届いていて、父の死の真相や誰が支援してくれているのか、万博のパビリオンで働けば、台湾から来る人と知り合って、手がかりを得ることができるのではないかと思ったのです。
恩人の山崎さんに確認するも、支援しているのは自分ではないといわれたます。万博会場で山崎さんが案内していた台湾人のワンさんに声をかける雪子。台湾に帰ったら調べてみるといわれます。そして、ワンさんから日本人を二人紹介する手紙が届きます。雪の残る地方の村に訪ねていく雪子と哲雄。あちこち奔走するうち、思いもかけない真相が判明します。雪子の父(台湾人)は、スパイと疑われて殺されたらしいと。
これ以上は、ネタバレになるので、伏せておきますが、70年万博を舞台にした映画には、思いもかけず重い背景がありました。思えば、戦争が終わって、まだ25年しか経っていない時期でした。日本が復興を遂げたことを世界にアピールする万博だったのだと思いました。
「蒋介石が日本をお許しになったので(この繁栄が)」という言葉が何度か出てきて、当時の台湾では、そういう認識だったのかと!
実際の万博会場がたっぷり映っていて、高校生だった当時、夏休みに一度だけ同級生たちと訪れた万博を懐かしく思い出しました。
3時頃に映画が終わって、余韻に浸りながら大阪・関西万博に夜間券で入場。3度目でしたので、見損ねていた噴水ショーとドローンショーを楽しんできました。(咲)
私も大阪アジアン映画祭で観ました。8月29日、初日のオープニング作品でした。ジュディ・オングさんもゲストで来て、上映後はトークショーもありました。
キーパーソンの山崎という人と知り合い、その人と一緒だった人を訪ね、だんだんに真相に近づいて行きます。観光案内のような万博パピリオ巡りや、サスペンスのような人探しなどのあと、雪子の父は上海で日本軍にスパイとみなされて殺されたという思いがけない事実がわかります。雪子は20歳というのに、1970年は戦後25年だから、時代考証など突っ込みどころはいくつかあるのだけど、ま、そのへんはおいとくとして、あの当時の台湾映画を観ることができました。
蒋介石の時代で、「蒋介石のおかげで今日の台湾がある」なんて言葉が出てきたり、加害者の日本と被害者の台湾という話の展開で、加害と贖罪を巡る話になっていく。アイドルのエンターテイメント映画だと思っていたら、思わぬ展開。ジュディ・オングさんの存在感が光る作品でした。それにしてもジュディ・オングさん、日本でも台湾でも大活躍だったんですね。
当時も今も、万博なんて国威高揚のようなイベントには興味がない私なので、どんな国が参加しているかなんて知らなかったけど、1970年の万博の様子を見ることができた。そして、当時は中国の代表として台湾が出展していたということを知った。中国との国交回復は1972年で、まだ中国との国交は回復していなかった。今回も大阪には行ったけど万博には参加せず。
私が子供の頃(小学校4年生くらい)、ジュディさんが出演したTVドラマ「おらあ三太だ」を見た記憶があります。ジュディさんの役は小学校6年生くらいだったと思います。日本語を話しているのにジュディ・オングという名前で、子供ながらなんでかなと思ったけど、彼女が台湾の人だと知ったのはだいぶたってから。このドラマの正式題名は「三太物語」でした。三太の役は渡辺篤史さん。番組が始まる冒頭で「おらあ三太だ」と言って始まるので、ずっと「おらあ三太だ」というタイトルだと思っていました。63年も(笑)。ジュディさんは、元気な女の子の役でした。そして、なんとこれは生放送だったそう。それを知ってびっくり。1962年頃の番組だったと思う。当時、私の家にはTVはまだなくて、近所の家か、学校で見たような気がする。その頃からずっと活躍してきたジュディさん。絵を描いたり、今も芸能人としてだけでなく、アーティスト、そして福祉活動もしている。「三太物語」の話は、大阪アジアン映画祭初日、この作品上映後のトークショーの中で出てきた。
そして現在。台湾で2025年年末に公開されたジュディ・オングさん出演の『陽光女子合唱団』という作品が興行収入5億4500万新台湾ドル(約26億6000万円)を突破し、台湾の興行収入史上最高額を記録したそうです。これは韓国映画『ハーモニー心をつなぐ歌』をリメークした映画で、ジュディさんが「時間之歌」というテーマソングも歌っているそうです。これも日本公開されるといいなあ(暁)。
1970年/台湾/97分
配給:ハーク
公式サイト:https://hark3.com/expo/
★2026年4月10日(金)シネマート新宿、池袋シネマ・ロサほか全国順次公開


