監督:レベッカ・ズロトヴスキ
脚本:アンヌ・ベレスト、レベッカ・ズロトヴスキ
出演:ジョディ・フォスター、ダニエル・オートゥイユ、ヴィルジニー・エフィラ、マチュー・アマルリック、ヴァンサン・ラコスト、ルアナ・バイラミ、ノーム・モルゲンステルン
その死は、事故か。それとも――
事件の鍵は、患者の〝私的な領域(プライベート)“にある。
パリで精神分析医として成功を収めているアメリカ人医師のリリアンは、長年診てきた患者ポーラの突然の死の知らせを受ける。診察を通してそんな兆候は一切なく、違和感を覚えたリリアンはその死が単なる事故ではなく、殺人ではないかと疑い始める。しかし患者の“プライベートな領域”に関する守秘義務の関係上、警察を頼ることはできない。自ら真相を突き止めるしかないと決意したリリアンは、ポーラの死について調べ始める。
一方で、ポーラの死をきっかけにリリアンは、状況に関係なく涙があふれ出る異変に悩まされるようになる。やむなく眼科医の元夫ガブリエルの元を訪ねるが、涙の原因はわからないものの、事件の捜査を手伝ってもらうことに。元夫を相棒に従えたリリアンは、益々大胆に探偵まがいの捜査に乗り出し、やがて危険な真実へと足を踏み込んでいく―。
レベッカ・ズロトヴスキ監督
第33回フランス映画祭2026 オープニングセレモニー&フォトコール
本作は、フランス映画祭オープニング作品として上映されました。
撮影:景山咲子
*プロフィール*
1980年4月21日、パリ生まれ。エコール•ノルマル•シュペリュール(ENS/最難関の高等師範学校)とフェミス(フランスが誇る国立映画学校)を卒業。00年代半ばより脚本家として活動をはじめる。何本か短編を撮った後、長編監督デビューの『美しき刺』(10)がカンヌ国際映画祭批評家週間部門に出品の他、ルイ・デリュック賞新人作品賞を受賞。主演のレア・セドゥがセザール賞有望若手女優賞にノミネートされる。第2作『グランド・セントラル』(13)はカンヌ国際映画祭ある視点部門に出品、フランソワ・シャレ賞を受賞の他、ウィーン国際映画祭で国際映画批評家連盟賞、カブール・ロマンチック映画祭でグランプリを受賞した。ナタリー・ポートマンとリリー=ローズ・デップ主演の『プラネタリウム』(16)はヴェネチア国際映画祭に正式出品、『わがままなヴァカンス』(19)はカンヌ国際映画祭の監督週間でSACD賞受賞。『Les enfants des autres』(22)がヴェネチア国際映画祭コンペ部門出品、リュミエール賞で主演のヴィルジニー・エフィラが最優秀女優賞を受賞した。(公式サイトより)
リリアンはポーラの死の真相を探る一方で、涙が止まらない原因を探るべく、噂で聞いた“催眠療法士”を訪ねます。言わば、同業者に近い存在。その催眠療法士の女性が、「フロイトは催眠療法だと早く治るからやめた」と言うので、「それって、反ユダヤ的発言?」と返します。
一方、息子ジュリアンには、「高校生の時、母親がアメリカ人なのに英語でなくドイツ語を選んで、あなたの前世は、1942年、フランスのドイツ義勇兵で、ユダヤ人を連行したのよ。なぜうまくいかないかわかった」と言う場面がありました。
ポーラの一家はユダヤ人。フランスでのユダヤ人の存在をしっかり感じた1作でした。
結局、ポーラの死の真相は? (咲)
2025年/フランス/1時間47分/カラー/シネマスコープ/フランス語・英語
日本語字幕:星加久実
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
公式サイト:https://cinema.starcat.co.jp/private-case/
★2026年7月24日(金)、HTC有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開


