2026年04月29日

花様年華 25周年特別版 『花様年華 4K』『花様年華2001』

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© 2000-2001 BLOCK 2 PICTURES INC. © 2019 JET TONE CONTENTS INC. ALL RIGHTS RESERVED


その出会いは1度ではなかった。
ウォン・カーウァイ監督×主演トニー・レオン&マギー・チャン
日本劇場初公開から25年の時を超え
かつて撮られた伝説の未公開短編とともに帰ってくる──

ウォン・カーウァイ監督が手掛ける、トニー・レオン&マギー・チャン出演の映画
『花様年華』の公開25周年を記念して、未公開の短編『花様年華2001』が同時上映されます。

花様年華 25周年特別版
監督・脚本・製作:ウォン・カーウァイ
出演:トニー・レオン、マギー・チャン
撮影:クリストファー・ドイル、リー・ピンビン
日本語字幕:岡田壮平


『花様年華 4K』 原題:花樣年華 英題:In the Mood for Love
互いに伴侶を持つ男女の心の揺れをクラシカルに描く 1962年の香港。地元新聞社の編集者であるチャウと、商社で秘書として働くチャンは同じアパートへ同じ日に引っ越してきて、隣人となる。やがてふたりは、互いの 伴侶が不倫関係であることに気付き――。 2000年/香港/98分/1.66:1/広東語/5.1ch

何度観ても、深い余韻を残してくれる名作!
今再び観ると、また新たな発見がありました。
初めて日本で公開された時の記者会見の模様も、どうぞお読みください。(咲)


◆『花様年華』記者会見  2000年11月2日
http://www.cinemajournal.net/special/2001/kayonenka/index.html


『花様年華2001』 原題:花様年華2001 英題:In the Mood for Love 2001
男女に愛が芽生える瞬間を捉えたポストモダンな物語
コンビニ店主の男は、常連客の1人で、いつも空腹を満たしにケーキを買いに来る女をいつしか気にかけるようになる。奇妙な偶然が重なっていき――。
2001年/香港/9分/1.66:1/広東語/5.1ch

いつもガラスを丁寧に拭き掃除しているトニー。
美味しそうにケーキを食べ、くっきりと口紅を塗るマギー。
9分の間に、「事件」も起きる。
トニーもマギーも、名俳優だなぁ~と唸らせられました。( 咲)


提供:アスミック・エース TCエンタテインメント
配給:アンプラグド
公式サイト:https://www.unpfilm.com/ itmfl25anniv/
★2026年5月1日(金)よりシネマート新宿、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、グランドシネマサンシャイン 池袋ほか全国順次公開
posted by sakiko at 15:30| Comment(0) | 香港 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年03月22日

私たちの話し方 原題:看我今天怎麼說 英題:The Way We Talk

3月27日より東京・新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国でロードショー
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©2024 One Cool Film Production Limited, Lee Hysan Foundation. All Rights


聴覚に障害のある3人の若者、それぞれの会話表現のこだわりと変化、成長をみずみずしく描く

監督:黄修平(アダム・ウォン)
出演:ジーソン役:游學修(ネオ・ヤウ)、ソフィー役:鍾雪瑩(ジョン・シュッイン)、アラン役:吳祉昊(マルコ・ン)
字幕:最上麻衣子  

3歳で聴力を失い、聴者の母の意向で人工内耳を装用し、「聴こえる人」として“普通”の生活を送ろうとしているソフィー。手話を禁じられて育った。生まれながらの聾者であり、手話話者であることを誇りに思い、手話を使うことに誇りを持っているジーソン。そして、ジーソンの幼馴染みで、手話と口話を使いこなす人工内耳装用者のアラン。
アランとソフィーは人工内耳を推奨するアンバサダーとして出会う。しかし、人口内耳を推奨するイベントで、ソフィーが「科学が発展すれば、この世から聾者はなくなる」と発言したことにジーソンは激怒する。最悪な出会いから始まったソフィーとジーソンだったが、アランのとりなしで、ソフィーがジーソンから手話を習うことになり、3人の関係、それぞれの生き方に変化をもたらしていく。

※人工内耳とは、補聴器では十分な効果が得られない人がつける医療器具。受信コイルを皮下に挿入するため手術が必要。外部に送信コイルなどの器具を付けることで使用できる。

昨年2月に香港で公開されると、若者を中心に大きな話題を呼び、2025年上半期、香港での香港映画興行収入ランキングでNo.1に輝いた。第43回香港電影金像奨では作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞を含む計7部門にノミネートされた。
さらに、第61回金馬奨(台湾)ではソフィー役のジョン・シュッインが最優秀主演女優賞を受賞。日本では3月、第20回大阪アジアン映画祭で初上映され、満席の盛況となりスペシャル・メンションを獲得。1月には、東京・高円寺で開催された「手話のまち 東京国際ろう芸術祭2025」にてアダム・ウォン監督が来日し、熱気あふれるティーチインも実施された。

聾者のアイデンティティの確立という社会課題を青春ドラマに昇華させたのは、香港のアダム・ウォン監督。ソフィーにはラジオDJ出身のジョン・シュッイン。パンサー・チャンの主題歌「What If」の作詞も担当。ジーソンにはアダム・ウォン監督作『私たちが飛べる日』(15)で主人公を演じた若手演技派で、Youtuberでもあるネオ・ヤウ。手話を、一年間におよぶ猛特訓で体得した。アランには中等度難聴で実生活でも口話と手話を使う、演技未経験のマルコ・ンを大抜擢。また、少年時代のジーソンとアランを演じた2人の演技も素晴らしい。

人口内耳による口語話者ソフィ、人口内耳による口語と手話も使えるアラン、手話者ジーソン。ソフィとアランは人口内耳を広めようとする旗振りをしているが、ダイビングコーチを目指すジーソンは手話にこだわっている。人口内耳の施術をすると海に潜ることはできない。耳に水が入って機械が使えなくなるというのもあるが手話を使うことに誇りを持っている。聴覚障害をもつ3人の若者が、それぞれ自分が使いたい方法(手話や口話)でコミュニケーションをとり、友情を深め。それぞれの道を見出していこうとする姿がとても輝いていた。特にソフィが手話に出会って世界が広がっていく感じがよかった。そして、聾者の中では手話を使う人、口話の人、両方使う人などいろんな人がいて、その使用について、それぞれの考え方や葛藤があるということを知った。
去年3月に開催された第20回大阪アジアン映画祭で、黄修平監督は「聴覚障害がある人たちのコミュニケーションと誇りを作品にした」と語っていたが、聴覚障害をどのように克服して生活するかということに当事者の人たちはこだわりがあるということが伝わり、彼らの心意気を感じられる感動作だった。
この数か月の間に、『みんな、おしゃべり!』『ぼくの名前はラワン』、そしてこの『私たちの話し方』と、聾者が出てきたり、聾をテーマにした映画が公開され、5月にも『幸せの、忘れもの。』という作品が公開される。これらの作品で聾者に対する理解が進み、偏見がなくなっていくといいな(暁)。


公式サイト  https://mimosafilms.com/thewaywetalk/
2024 年/香港/広東語・香港手話/132分/カラー
バリアフリー版制作協力:Palabra株式会社  
字幕協力:大阪アジアン映画祭 配給:ミモザフィルムズ

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黄修平監督 第20回大阪アジアン映画祭2025にて 撮影 宮崎暁美
posted by akemi at 20:36| Comment(0) | 香港 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年02月26日

正義廻廊  原題:正義廻廊  英語題:The Sparring Partner

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©️ 2022 Word By Word Limited / Mei Ah Film Production Company Limited / the Government of the Hong Kong Special Administrative Region. All Rights Reserved.

監督:ホー・チョクティン(何爵天)
出演:ヨン・ワイロン(楊偉倫)、マク・プイトン(麦沛東)、ルイーザ・ソウ(蘇玉華)、グロリア・イップ(葉蘊儀)他

第46回 香港国際映画祭 最優秀男優賞
香港電影金像奨(香港アカデミー賞)新人監督賞・編集賞受賞 他13部門ノミネート
香港R-18 歴代興収No.1

香港で実際に起きた<両親殺害バラバラ事件>。
裁判は2015年に結審し、すでに犯人は服役中。
しかし、その判決で正しかったのか?
なおも蠢く、謎。
あなたも、この裁判の“陪審員”となる。


ヘンリー・チョンは、ある企業の面接待ちをしている時に知り合ったアンガス・トンと共謀し、両親を殺害、遺体を切断。二人の犯行は決定的と思われたが、アンガスは遺体処理を手伝っただけと殺人を否認し、全てが揺らぎ始める。弁護人と検察官の攻防。陪審員たちの揺れ惑う倫理と感情。
真実も。正義も。グルグルぐるぐる。迷宮の中に入り込む……そして判決の時がやってくる。

ヘンリー・チョンが両親にわだかまりのあったことが、その生い立ちや、優秀な兄と違って、留学も中退で帰国し、両親が買ってくれた不動産も兄に権利を移されたことなどが丁寧に語られます。ポルノ映画やヒトラーに興味があったことなど、ヘンリーの人物像も示されます。一方、アンガスについては、知能が低いらしいことが描かれているのですが、裁判で、「殺害を認めたのは、刑事の取り調べが暴力的だったから。41時間、眠ることを許されず、ただ眠りたかったから」と殺人否認。そこから、大きく裁判が動きます。
さて、陪審員たちはどう判断をくだすのか?と、その行方を見守りました。
本作では、その内容にも惹かれましたが、興味深かったのは、法廷弁護士の身に着けている黒いガウンやウィッグ(かつら)でした。
1997年の返還後も、「一国二制度」の原則の下で、イギリスで生まれた法体系であるコモン・ロー制度が、香港において引き続き適用されていることが目でみてわかるものでした。
ただ、原則としてイギリスの伝統を継承していても、すべてが英国と同一というわけではなく、香港独自の運用や変化も見られるとのこと。
また、裁判が始まった時に、裁判長が、「この裁判は陪審制で、広東語で行われる」と宣言したことにも、英語でも中国語でもなく、広東語なのだと、香港ならではの法廷であることも知ることができました。(咲)


2022年/香港/シネスコ/5.1ch/カラー/広東語/138分
字幕翻訳:小栗宏太、山田愛玲  字幕監修:磯尚太郎
配給:ムヴィオラ、活弁シネマ倶楽部 提供:レヴィプラス
公式サイト:https://moviola.jp/seigikairou/
★2026年2月27日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町他全国順次公開
posted by sakiko at 10:53| Comment(0) | 香港 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年12月14日

これからの私たち - All Shall Be Well  原題:從今以後 英題:All Shall Be Well

2025年12月13日よりシアター・イメージフォーラム他で公開 
他の劇場情報 
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(C)2023 Mise_en_Scene_filmproduction

香港で暮らす60代のレズビアンカップルの話

『これからの私たち - All Shall Be Well』は香港の同性愛に対する法律の問題点や根深く残る差別を描き、ベルリン映画祭のLGBTQをテーマにした優れた作品に贈られるテディ賞を受賞。香港の深刻な住宅不足や就職難、経済格差などの問題も浮かび上がらせている。
同性婚が非合法の香港では遺言状がなければ、世を去ったパットの遺産をアンジーに継ぐ権利はない。力を合わせて築いた財産や2人で買った家であっても…。

監督・脚本・製作総指揮:楊曜愷(レイ・ヨン) 
製作:マイケル・J・ワーナー、テレサ・クォン、サンディ・イップ、チョーウィー・リョウ
出演
パトラ・アウ(區嘉雯)
マギー・リー(李琳琳)
タイ・ポー(太保)
フィッシュ・リウ(廖子妤)

60代のレズビアンカップル、アンジーとパットは長年支え合い、睦まじく生きてきた。事業や交友関係も良好で、穏やかで安定した日々を送っていた。アンジーはパットの親族である兄とその妻と甥、結婚して2人の子供を育てる姪とも親しく付き合ってきた。これから新しいビジネスを始めて人生の次のステップを踏み出そうとしていた矢先にパットが急死してしまう。
パットが急死したことで、葬儀や遺産をめぐって、それまで良好だったパットの家族とアンジーの間に溝が生まれてしまった。二人が住んでいたマンションがパット名義だったため、香港の法律に従い、親族である兄がパットの遺産を相続することになり、「法定相続人」でないアンジーは、これを巡って争うことになる。パットとの思い出が詰まったマンションを終の住処と考えているアンジーにとって、到底受け入れることができない。愛する人を失い悲嘆に暮れるアンジーの前に、立ち塞がる法律の壁と理解してくれていると信じていた親族が持っていた根深い偏見。暮らし向きの厳しいパットの兄夫婦とその子供たちも、それぞれの事情をかかえて葛藤していた。
HPより
同性カップルだけではなく、事実婚カップルや、1人で老いる不安を抱えるシングルにとっても、他人事とは思えないテーマを映画にしたのは、『ソク・ソク』 で長年抑圧されてきた同性カップルの老年の愛を描いて高く評価されたレイ・ヨン監督。アンジーの複雑な心情を繊細かつ力強く演じるのは、『ソク・ソク』で香港金像奨助演女優賞に輝き、話題作への出演が続いているパトラ・アウ。パット役には30年以上も銀幕から遠ざかっていたマギー・リーが起用され、短い出番ながらも、颯爽として自立したキャラクターを鮮烈に立ち上がらせている。『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』で日本でも人気急上昇中のフィッシュ・リウが重要な役回りを果たすパットの姪を好演している点も注目。

今年3月に開催された「大阪アジアン映画祭」でこの作品を観たが、この3月の映画祭(8月にも大阪アジアン映画祭があった)ではLGBTを題材にした作品が何本か上映され、親族でないため重症の恋人の病床を見舞うことができない話とか、相続に関する話とか、こういう問題を投げかけていた。
70代半ばのシングルである私が、この作品も含めて思ったことは、同性婚カップルやシングルの人は、いつ急死してもいいように、遺言を遺しておくことの必要性だった。「遺言書」なんてお金持ちだけが必要なものと思っていたが、自分の思いを文書で残しておくことの重要性を、いくつかの作品から思った。最初に、アンジーやパットを始め、熟年世代の香港のレズビアンたちの優雅な世界や、交流などが描かれ、現実にそういうのがあるのだったらすごいとも思うけど、現実はどうなのだろうか…(暁)。

公式HPはこちら 
2024年 / 香港 / 広東語 / 93分 / 2.35:1 / カラー / 5.1ch
協力:大阪アジアン映画祭、パレットーク、Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に
配給:Foggy

posted by akemi at 16:27| Comment(0) | 香港 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月27日

スタントマン 武替道(武替道 Stuntman)

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監督・原作:アルバート・レオン、ハーバート・レオン
撮影:チョン・タイワイ
出演:トン・ワイ(サム)、テレンス・ラウ(ロン)、フィリップ・ン(ワイ)、セシリア・チョイ(チェリー)、()、()、

80年代に活躍した伝説のアクション監督サム(森)は、撮影中の事故の責任を負って業界を去り、今は小さな整骨院を営む。
ある日、かつての盟友である老監督から、新作のアクション監督を打診される。最後に一緒にやりたいという友人の願いを受け入れ、最近知り合った若く熱意のあるスタントマンのロン(龍)を助手にするが、現代の映画撮影では昔のやり方は通用せず、かつてサムの弟子だった主演俳優のワイ(威)や制作陣は、全てを犠牲にしてリアリティを追求するサムのやり方に反発する。さらに忙しさのあまり、結婚式を控える娘チェリーとの関係性も悪くなっていく。果たして、映画は無事に完成するのだろうか…

冒頭シーンでジャッキー・チェン映画のアクションシーンを思い出しました。劇場でも、レンタルビデオでも観ています。CGもAIもない時代です。文字通り命がけでアクションに挑んだ人たちにものすごく驚いて息をのみました。
その時代に活躍したアクション監督でリアリティ第一だったサムは、撮影でけが人を出したことで引退しました。整骨院に貼られた往年の映画ポスターや、セリフのはしばしに捨てきれない映画への愛情がこもっています。ゲリラ撮影もいとわなかった時代とは違うのに、昔の感覚から抜けきれません。実際に当時アクション界をけん引してきたトン・ワイがサムを演じていますが、胸中はいかばかりだったでしょう。
トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』で信一(ソンヤッ)役のテレンス・ラウが新人スタントのロン、最強の敵、王九(ウォンガウ)役のフィリップ・ンが自分のスタントチームを持つ人気スターのワイを演じて再共演です。なんだか嬉しい。
2023年にドキュメンタリー『カンフースタントマン 龍虎武師』(2021)が日本公開されています。懐かしいアクション映画の名シーンの数々、それを支えてきたスタントマンたちの汗と涙の歴史が刻まれていました。面白い映画を観たいのは山々ですが、スタッフやキャストの命は何より大切。本作はフィクションですが、これまでの史実が反映されているはず。一途なスタンマンとその家族の嘆きにもらい泣きしました。(白)


2024年/香港/カラー/シネスコ/114分
配給:ツイン
(C)2024 Entertaining Power Co. Limited. All Rights Reserved.
https://stuntman-movie.com/
★2025年7月25日(金)新宿ピカデリーほかにて順次公開

posted by shiraishi at 10:02| Comment(0) | 香港 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする