2026年07月05日

大統領のケーキ  英題:The President’s Cake  アラビア語原題:Mamlakah Al-Qasab(葦の王国)

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監督・脚本:ハサン・ハーディ
出演:バニーン・アハマド・ナーイフ、サッジャード・モハンマド・カーセム、ワヒーダ・サーベト、ラヒーム・アルハジ

大統領の誕生日まで、あと2日。
“名誉ある”ケーキ係に選ばれたラミアは、材料を探して町を駆け巡る・・・


1990年代、独裁政権下のイラク。湿地帯の葦の家で祖母と二人で暮らす9歳の少女ラミア。フセイン大統領の誕生日が近づき、学校のくじ引きで「大統領のケーキ係」に選ばれてしまう。翌朝、ラミアは祖母に連れられて、父の形見の時計と、“友達”の雄鶏ヒンディとともに町へ出かける。だが、日々の食卓も満足に揃えられない祖母の目的はケーキの材料探しではなく、ラミアを養子に出すことだった。思わず逃げ出したラミアは、自らの手でケーキの材料を集めれば、祖母との暮らしを続けられると信じて、果物係に選ばれた親友の少年サイードと一緒にないものだらけの町を駆け回る。十分なお金も時間もなく、あるのは知恵と想像力だけ── はたして、“名誉あるケーキ作り”の行方は?  一方、祖母は警察に行き、孫を探してほしいと頼むが、大統領の誕生日の準備で忙しいと相手にされない・・・

人々が戦争と食糧不足に苦しむなか、フセイン大統領は自身の誕生日を祝うケーキを作るよう、国内の各学校に命じていたという、監督自身の子ども時代の経験が本作のもとになっているとのこと。独裁政権時代の厳しい社会を描きながら、湿地帯の葦の家や、古い遺跡、バグダードの市場などの情景が美しく、監督の故国イラクへの思いを感じさせられました。困難な中でラミアとサイードが助け合うのも可愛いです。年老いたおばあさんが、自分の亡きあとのラミアを心配して、信頼できる夫婦に託そうとしたことに涙。雄鶏を大事に抱えて町を走り回るラミアの姿が忘れられません。(咲)


監督、脚本:ハサン・ハーディ
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撮影:景山咲子  インタビュー記事は、こちらで!

プロフィール
戦時下のイラク南部で育つ。長年にわたりジャーナリズム、映画製作の分野で活躍し、ニューヨーク大学の大学院映画プログラムで非常勤講師も務めた。
これまでにゴッサム・マーシー・ブルーム・フェローシップ、ブラック・ファミリー・プロダクション賞、スローン財団プロダクション賞を受賞。2022年のサンダンス・ラボ・フェローであり、長編デビュー作『大統領のケーキ』で、2022年サンダンス・インスティテュート/NHK賞、SFFILMレイニン助成金、ドーハ映画協会助成金を獲得している。(公式サイトより)



第98回アカデミー賞®国際長編映画部門イラク代表ショートリスト選出
カメラ・ドール 第78回カンヌ国際映画祭 新人監督賞 監督週間観客賞W受賞


2025年/イラク、アメリカ、カタール/105分/アラビア語/シネスコ/カラー/5.1ch
日本語字幕:星加久実/字幕監修:中町信孝
配給:松竹
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/presidentscake/
★2026年7月10日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開


posted by sakiko at 02:12| Comment(0) | イラク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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