2026年7月3日 シネスイッチ銀座公開
釜山国際映画祭と東京国際映画祭で3冠に輝く——
張律(チャン・リュル)監督最新2作、同時公開
中国・吉林省延辺朝鮮族自治州に朝鮮族3世として生まれたチャン・リュル監督。延辺大学中国文学科卒業後、北京に拠点を移し小説家として活動。その後、映画監督へ転身。以降、中国・韓国・で長編16作品を手がけてきた。2025年、四川省成都を舞台に、変わりゆく現代中国の中で揺らぐアイデンティティを主題に『春樹』(チュンシュー)を完成させる。その『春樹』の撮影後、立ち寄った四川省の古鎮・羅目鎮(ルオム)で着想を得て、同キャストで撮影した姉妹作が『ルオムの黄昏』。この2作が公開される。
地元の四川方言を失った女の帰郷と、突然立ち去った恋人の痕跡を求める女の旅。異なる喪失を描いた2作品は、中国映画の黄金期を支えた廃墟の峨眉映画撮影所と、交易で栄えた古い街という、かつての栄光の痕跡を残しながらも寂れゆくふたつの場所を舞台に、その停滞した空気の中で、人々の時間が静かに流れていくような独特のリズムが刻まれる。傷を抱えながら生きる人々の日常に、静かにユーモアが宿るチャン・リュル監督ならではの作家性、人も撮影所も町も、在り続けることの価値をこの姉妹作は静かに問いかけます。
『ルオムの黄昏』
監理:チャン・リュル
出演:白百何(バイ・バイホー)、劉丹(リュウ・タン)、黄建新(ホァン・チェンシン)、王傳君(ワン・チュアンチュン)
消えた恋人の痕跡と、探すほど遠ざかる道——
3年前に突如消えた恋人・王(ワン)から、「羅目の黄昏」とだけ書かれた一枚の絵葉書が届く。劇団でダンサーをしていた白(バイ)は、その一文をたよりに、四川省の古鎮・羅目鎮(ルオム)の宿へ辿り着く。宿の女性亭主・劉(リウ)、その劉を20年間想い続けた黄(ファン)、そして行き交う旅人たち。かつて交易で栄え、いまは静かな時間が流れるこの街で出会うのは、王の姿ではなく、王が残した時間の痕跡だった。遠くからは汽笛の音が微かに響き、古鎮を彷徨う白の前に、王は幻のように現れては消える。ある日、白は王に似た男が山中の寺院で目撃されたという情報を知る——
2025年|中国|英題:Gloaming in Luomu|99分|カラー|北京語
2026年07月02日
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