2026年06月18日
ダイヤモンド 私たちの衣装工房 原題:Diamanti
監督:フェルザン・オズペテク(『あしたのパスタはアルデンテ』)
原案:フェルザン・オズペテク/カルロッタ・コッラーディ
脚本:フェルザン・オズペテク/カルロッタ・コッラーディ/エリーザ・カッセリ
音楽:ジュリアーノ・タヴィアーニ/カルメロ・トラヴィア
衣装:ステファノ・チャミッティ
出演:ルイーザ・ラニエリ/ジャスミン・トリンカ/ステファノ・アコルシ
2025年ダヴィド・ディ・ドナテッロ賞観客賞受賞
1970年代、ローマ。カノーヴァ姉妹が経営する衣装工房では、年に一度の昼食会を控えてお針子たちが忙しく立ち働いている。パリで約束に現れなかった恋人の面影を振り切るかのように仕事に打ち込む姉アルベルタ、娘の喪失をお酒で紛らわせる妹ガブリエッラ。幼い息子を苦労しながら一人で育てる帽子担当のパオリーナ、夫の暴力に怯えるお針子のニコレッタ。彼らを見守り温かく美味しい食事を用意するシルヴァーナ。普段口にすることはないけれど、それぞれに事情を抱えている。ある日アカデミー賞受賞歴のある衣装デザイナーが新作の依頼に現れる。またとない機会とアルベルタは相談もなしに全ての衣装制作を引き受けるが、気難しい映画監督の高い要求に応えるため、工房の忙しさは増していく。才能に溢れ全てを手に入れているかのような衣装デザイナーでさえも時に自信を失い衣装制作は困難を極める。一人ひとりは、脆く不完全でも、力を合わせ支え合い、見たこともないような至高の一着を作ろうと女性たちはやがて輝き始める。
女性たちが映画の為に紡ぎだす華麗な衣装にため息が出ます。映画は、その華麗な衣装の裏に秘められた衣装工房で働く女性たちそれぞれの人生を細やかに映し出します。
カノーヴァ姉妹が経営する衣装工房に、融資を申し出たカヴァーニは、実は約束のパリの駅に現れなかった姉アルベルタの恋人。どんな事情が?
夫の暴力に怯えるお針子のニコレッタには、そんな夫、皆で井戸に放り込んでしまいましょうと励まします。
幼い息子を一人で育てている帽子担当のパオリーナは、息子を職場に連れてきて奥に隠して仕事をしています。あることから、その息子の父親がトルコ人とわかるのですが、トルコ出身のフェルザン・オズペテク監督の遊び心なのか、もしかしたら自伝?と思わせてくれます。映画の最初と最後の、監督が女優たちと戸外の大テーブルを囲んで食事をする場面は、70年代ではなく現代。この監督の正体に唸りました。(咲)
2024年/イタリア/135分/シネスコ
日本語字幕:杉本あり
後援:イタリア大使館 特別協力:イタリア文化会館
提供:チャイルド・フィルム/オンリー・ハーツ
配給:チャイルド・フィルム
公式サイト:https://child-film.com/films/diamanti
★2026年6月19日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほかにてロードショー
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