2026年06月13日

ゆっくり あるく 川村浪子、84歳のダンス

2026年6月13日(土)~ ポレポレ東中野ほか全国順次公開

©HERE&THERE

川村浪子、84歳 ―なぜわたしは踊り、歩き続けるのか
 
出演:川村浪子
監督・撮影・編集・録音:崟利子たかしとしこ(『じぶん、まる! いっぽのはなし』)
プロデューサー:高橋章代、崟利子  : 
整音:ウエヤマトモコ 
制作進行:加藤初代、若井真木子

あらゆるものを削ぎ落とし、ただただ、裸体で歩くこと

舞踊家・パフォーマーとして活動を続ける84歳の表現者川村浪子を追ったドキュメンタリー。
幼少期からダンスに親しみ、1970年代以降、自然の中での知覚体験や歩るくことを取り入れた独自の表現を探求してきた川村は、1982年から1986年まで現代舞踏の先駆者アンナ・ハルプリンがカリフォルニアで開催していたサマーワークショップに参加。「からだ」と「知覚」による表現の可能性を確信し、帰国後、自らのダンスでありパフォーマンスでもある「裸体でゆっくりあるく」を確立、実践。
その表現は、舞踊であると同時に生き方そのものでもあり、長く続けていた。
しかし、表現者として絶頂期を迎えた後、活動休止を余儀なくされ、2016年股関節手術のリハビリを経て活動を再開した。齢を重ね老いた肉体を表出することで「より自由になった。いまの自分を見てほしい」と静かに語る。

『じぶん、まる! いっぽのはなし』や、『西天下茶屋・おおいし荘』『Blessed 祝福』などのドキュメンタリー作品で知られる崟利子監督が手がけた。

本作は、川村が以前から訪れたいと願っていた沖縄の地を2021年秋、共に巡り、彼女のパフォーマンスを記録した。糸満市の摩文仁の丘にある県営平和祈念公園やひめゆりの塔での鎮魂のパフォーマンス、
今帰仁村の海岸で行われた川村のパフォーマンスとインタビューを通して、戦争の記憶が残る土地の時間と向き合い、踊り続けてきた表現者の姿、舞踊に人生を捧げてきた一人の女性のあゆみを見つめた。
2025年には、“戦後80年に寄せて「あるく」~さとうきび畑の風音とともに~”を開催。87歳となった現在も公演を続けている。

冒頭、けっこう長い間、砂浜と海岸線の映像と波の音が続き、川村浪子さんが登場、パフォーマンスが始まる。沖縄での「沈魂」鎮魂?と名付けたパフォーマンスである。これは、糸満市の摩文仁の丘にある県営平和祈念公園で、「平和の礎(いしじ)」や、沖縄県平和祈念資料館、沖縄平和祈念堂が見える「平和の広場」でのパフォーマンスだろう。ということは、冒頭の海は今帰仁村ではなく、この「平和の広場」から見える海なのだろう。もしかしたら遠くに見えた崖が、沖縄の人たちが飛び降りたという場所なのか確かめてみたい。この後、ひめゆりの塔で、ガジュマルの下で「ゆっくりあるく」パフォーマンス。そしてモノローグの後、今帰仁の海岸での「はだかでゆっくりあるく」パフォーマンスが続く。この方のことは、これまで知らなかったけど、随分と長い間、パフォーマンスを続けてきた人なんですね。そして87歳の今も続けているってすごい!
こういう体を使った女性表現者を撮った作品は、今年4月(2026)には『XiXi,私を踊る』が公開されたし、2000年にはイトウターリさんを追った『ディア ターリ』(山上千恵子)というドキュメンタリーが公開されている。

公式HP https://opoponax.jp/walkslow/
製作:HERE & THERE 
配給:アカリノ映画舎
2022年/日本/91分/カラー
posted by akemi at 21:02| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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