2026年06月05日
エレノアってグレイト。(原題:Eleanor the Great)
監督:スカーレット・ヨハンソン
脚本:トリー・ケイメン
出演:ジューン・スキップ(エレノア)、エリン・ケリーマン(ニナ)、ジェシカ・ヘクト(リサ)、リタ・ゾーハー(ベッシー)、キウェテル・イジョフォー(ニナの父、ロジャー)
エレノアは夫亡き後、親友のベッシーと気楽に仲良く過ごしていた。いつまでも続くと思った穏やかな生活は、ベッシーが病気で入院してからほどなく終わりを迎える。一人になったエレノアは喪失感を埋められない。娘の家に移ったものの、毎日することがない。一人で退屈していたところ、娘からサークルへの参加をすすめられた。間違ってホロコースト生存者の集まりに参加してしまい、促されるまま繰り返し聞いてきたベッシ―の物語を自分の体験として話してしまった。ちょうど取材に来ていたジャーナリスト志望の学生ニナは感激し、もっと聞かせてほしいと言われ、断れない。エレノアの嘘は周りを巻き込んで思いがけず大きく広がって行く。
スカーレット・ヨハンソンはこれまでも製作にかかわることはありましたが、これは初の監督作。明るくて憎めないエレノア像は監督の実の祖母がモデルだそうです。悪気なく嘘をついてしまったエレノアは、正直に謝って友人たちに赦してもらえました。ベッシ―役のエレン・ケリーマンは実際にホロコーストを生き延びた一人です。劇中のホロコーストを語るサークルに登場するのは、ベッシーと同じように生き延びた生存者たち。きっと心からの声だったことでしょう。第2次大戦を生き抜いた人たちはみな高齢となりました。世界中に住む当時の記憶を持つ人がだんだんと少なくなります。過去に学ぶことなく、軍拡の道を進んでいる国があります。もう戦争はイヤと思ったはずなのに、喉元過ぎれば熱さ忘れるの言葉どおり・・・。
エレノアを演じるジューン・スキップは1929年生まれ。昨年公開の『テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ』のヒットを受けてまたもや主演です。身体もしゃんとして、まだまだ活躍できそうです。この先輩に年下の観客はどんなにか励まされるでしょう。 (白)
☆本誌記事でエレン・ケリーマン(ニナ)とリタ・ゾーハー(ベッシー)の役名を取り違えました。申し訳ありません。
2025年/アメリカ/カラー/98分
配給:東映ビデオ
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Official HP:https://eleanor2026.com
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★2026年6月12日(金)新宿バルト9ほか全国順次公開
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