2026年05月17日

OXANA/裸の革命家・オクサナ   原題:Oxana 

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© 2024 - Rectangle Productions - 2.4.7. Films - Hero Squared - France 3 Cinéma - Tabor Ltd

監督:シャルレーヌ・ファヴィエ
脚本:シャルレーヌ・ファヴィエ、ダイアン・ブラッスール、アントワーヌ・ラコンブルズ
出演:アルビーナ・コルジ、マリア・コシュキナ、ラダ・コロヴァイ、オクサナ・ジュダノワ、ヨアン・ジメル、ノエ・アビタ

情熱と芸術を武器に、裸で世界へ抗った女性〝オクサナ・シャチコ″。
21世紀で最もセンセーションナルなフェミニスト活動団体【FEMEN】を
共同創設し生涯を闘いに捧げた彼女の壮絶な半生を描く、燃える魂の物語

2002年、ウクライナ西部フメリニツキー。
オクサナはアルコール依存症の父とそれを献身的に支える母と暮らし、イコン画を描いて家計を支えていたが、教会からの不当な扱いや男尊女卑が根深い社会の理不尽に耐えきれず、家を飛び出す。
2008年、街頭討論で出会った仲間たちとともにフェミニスト活動団体「FEMEN」を結成。医療過誤による女性患者の死への抗議を皮切りに活動を拡大させる。
2009年、首都キーウでセックスツーリズム撲滅を訴える中、オクサナは注目を集めるため上半身を脱ぎ、身体を「戦闘服」として使う表現にたどり着く。
やがて活動は国境を越え、2011年にはベラルーシ・ミンスクでアレクサンドル・ルカシェンコ政権に抗議し拘束と拷問を受け、モスクワではウラジーミル・プーチンヘの抗議で重傷を負う。
FEMENへの監視と弾圧が激化するなか、オクサナは政治難民としてパリへ逃れる決断を迫られていく……

オクサナは、8歳の時に、普通は男性しか入れないイコンを描くことを学べる学院に入り、若くしてイコンを教会の司祭に売って収入を得ています。洗礼式や結婚式に使うイコンを司祭を通じて引き受けるのですが、依頼者が予定の金額を用意できなかったと言われることも。 父親は、工場が閉鎖されて以来、アルコール依存症が進み、暴力を振るい、家に放火したこともあり、母とオクサナは苦しめられてきました。
母から花をあしらった冠をもらい、首都キーウに向かう列車に乗るオクサナ。
女性解放運動に身を投じるオクサナ。 
「結婚か売春、ウクライナの女性の選択肢は二つ」という悲しい現実。
「身体が武器」と、潔く服を脱ぎ、上半身裸で闘う女性たち。
場面は、亡命したパリでの個展に移り、仲間たちと共同設立した「FEMEN」に、インナという女性が加わってから、何かあったらしく、世間からはオクサナがFEMENを脱退したと思われていることが暗示されます。そして、自ら命を絶つのですが、いったい何がオクサナを追いやったのか? 身体を張って女性の人権のために闘ったオクサナ。 彼女の心境は彼女にしかわからないこと。長生きすれば、その後、どんな闘いを展開したことでしょう。(咲)



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シャルレーヌ・ファヴィエ監督
フランス映画祭2026のオープニングにて 撮影:景山咲子

日本でのウーマンリブの活動が始まったのは1970年。そのデモでまかれたビラの中に「便所からの解放」というのがあった。「男にとって女とは母性のやさしさ=母か、性欲処理=便所か、という二つのイメージに分かれる存在としてある」と記載され、女は結婚の対象か遊びの対象。「母」か「便所」ではない、その根は一つと社会が決めつけた女性像からの解放を目指した。
そして、身体を締めつけているブラジャーを焼き払い、心身ともに自由になろうという行動に出たが、その真意は、マスコミのセンセーショナルな報道により伝わらず、残念ながら多くの女性たちの共感を得られなかった。かくいう私も、新聞や週刊誌などの報道からしか彼女たちの行動を知らず、なんて破廉恥なことをしている女たちと思った。のちに彼女たちと直接会い、その真意を知った時、マスコミの悪意に満ちた報道により、多くの人たちが誤解をしていると思った。ウーマンリブの活動は、1970年代後半には韓国への買春ツアーへの抗議行動にもつながった。

そして、この映画の舞台ウクライナ。同時代のことかと思ったら、2000年以降の話と知り驚いた。オクサナ・シャチコが仲間たちとフェミニスト活動団体「FEMEN」を立ち上げたのは2008年。医療過誤による女性患者の死への抗議を皮切りに活動を拡大していったという。2009年、首都キーウでセックスツーリズム撲滅を訴える中、オクサナは注目を集めるため上半身を脱ぎ、身体を「戦闘服」として使う表現にたどりついたと知った。2000年以降でもセックスツーリズムは、まだ巾をきかせていたんだということにびっくり。男たちは懲りないなあ。
21世紀で最もセンセーションナルなフェミニスト活動団体「FEMEN」とHPにあったけど、私はオクサナ・シャチコも「FEMEN」も、この映画を観るまで知らなかった。そして彼女たちもセンセーショナルな手段に出て闘っていた。
少しは女性の状況は良くなっていると思っていたのに、まだまだ行動をしないといけないくらい、50年以上前と変わっていない社会の状況がショックだった(暁)。


2024年/フランス・ウクライナ・ハンガリー/103分
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
公式サイト:https://cinema.starcat.co.jp/oxana/
★2026年5月22日(金)より、ヒューマントラスト有楽町ほか全国公開




posted by sakiko at 14:19| Comment(0) | ウクライナ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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