2026年04月02日

ザッケン!

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監督・脚本:上村奈帆
原作:上村奈帆、モノガタリラボ
撮影:野口高遠
音楽:入江陽
出演:中島瑠奈(杉野ゆかり)、大島美優(徳田みみ・ドクダミちゃん)、八神遼大介(三木カオル)、中島歩(福澤先生)、板谷由夏(杉野梨花子)、岡本信人(道草四太郎)

高校1年の春。入学したばかりのゆかりはこれといって入りたい部活が見つからない。なんとなく無難にすごしてきたので、派手な活動も似合わないし、と考えているうちクラスメートの徳田みみと出会った。雑草が大好きで知識もやまほどある彼女はまっすぐで、ピュアでちょっと変わってみえた。通称ドクダミちゃんだという彼女にドクダミ茶をごちそうになる。意外な美味しさに驚いたゆかりは、なんとなくそのまま「ザッケン」こと「雑草研究部」の一員になってしまった。ただし部活動として認められるためには、最低5人の部員が必要だった。まだ2人っきり…。

都立日比谷高校に実際にある部活動「雑草研究部」をモチーフに、上村奈帆、モノガタリラボから誕生した漫画「ザッケン!」(小学館刊)が、今度は映画化。鮭のように大きくなって戻ってきた感じですね。
部活あるあるなエピソードにからめて、聞き分けのいい良い子だったゆかりが成長していく場面も入っています。自分の意見を親に言えるようになったら、親は「親にむかって!」じゃなく、「成長したねぇ」と喜ばなくては。子どもをおいて逝くのが普通なんですから。文化祭や研究発表のようすなど、昔とそう変わっていなくて懐かしい気持ちで見入りました。
好評だった朝ドラ「らんまん」の牧野富太郎博士のような先達が、どんな小さな花にも名前がある(新発見なら名付ける)のを知らしめてくれました。雑草を知ったら、そういう草はないことに気づきます。雑草豆知識も身につく可愛い映画。(白)


「雑草研究部」なんて部活が高校時代にあったら入っていたかも。子供のころから植物が好きで、高校を出てから登山をするようになり、高山植物、野草などを観察していた。今はほとんど使っていないけど、植物図鑑も、7,8冊はもっている。もっとも、一番使うのは山菜図鑑かな。雑草よりはやっぱり食べた時美味しいものがあるから。
そういう私なので、この映画の中のドクダミ茶を作ったり、野草を摘んだりというシーンに、今、そんなことしていないなあと思い、草が生えているところに行ってみたくなった。ちょうど4月初めは草木の緑が出始める頃。白馬村にいた頃、4月の声を聞くと一斉に草木が萌え出て、その時期がいつも待ち遠しかった。「雑草」とひとくくりにいうけど、どの草にも名前がある。そういう言葉も出てきた。
「野草を調理して食べる」という趣味を持つ岡本信人さんが、元顧問という役で出ていた。岡本さん、TVの「雑草を食べる企画」に出てきて、東京の道端で積んだ「雑草」を食べていて、びっくりした記憶がある。私はさすがに車がたくさん通る通りに映える雑草は食べたくないな。この映画の中では、学校のグランドに草がいっぱい生えていたけど、そういうのなら食べられるかも。
植物画のことを「ボタニカルアート」というけど、この映画のなかで、絵が得意なのに発揮する場がないまま来たゆかりが草の絵に目覚めるシーンがある。牧野富太郎も草木の絵が得意だった。ゆかりは草木の絵(ボタニカルアート)をきっかけに、美術の方向に行くのか…。
この作品では、「ドクダミ茶」が物語を進める肝になっていたけど、私はドクダミのあの匂いはどうにも好きになれない。でも、ドクダミ茶、1回くらい飲んでみたい(暁)。


2025年/日本/カラー/98分
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
(C)2026上村奈帆・モノガタリラボ・プクプク/小学館/「ザッケン!」製作委員会
https://www.zakken2026.com/
★2026年4月3日(金)全国ロードショー
posted by shiraishi at 11:29| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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