監督・脚本:萱野孝幸
撮影:宗大介
音楽:松下雅史
プロデューサー:中村祐美子
出演:田中麗奈(藤根美香子)、森崎ウィン(金城光輝)、阿諏訪泰義(藤根路範)、石川恋(土岡瞳)、岩谷健司(日吉安大)、ルナ月浦(中村祐美子)、勝野洋(玉屋社長)、宮崎美子(藤根有恵)
平凡な主婦の美香子は、代わり映えのない毎日に退屈していた。ある日百貨店の展示会で数百万円もする「金のおりん」をつい盗んでしまう。監視カメラの映像からすぐにバレてしまい、主催した株式会社SGCに詫びて返却した。やり手社員の金城は、「あの後おりんが売れたので警察沙汰にはしない」と告げる。しかし、金の輝きと盗みのドキドキに魅了されてしまった美香子はそれで終わらなかった。「私にしかできないことをする!」と無謀にも100億円の金の茶碗を盗み出す計画を立てる。
そんな簡単に盗めるもの?と驚きましたが、萱野監督は実際にあった主婦の窃盗事件をネタに脚本を執筆したそうです。犯罪なのに、泥棒なのに、なぜか憎めない主婦役は田中麗奈さん。「特別になりたい」という思いにもなぜか共感したくなる?ようなチャーミングな美香子を演じています。美香子の闘争心に火をつけるSGC社員金城光輝(この名づけ!)を森崎ウインさん。美香子の暴走を止めたいのか止めたくないのか、微妙なクセ強役。誰も傷つけることのない金の茶碗の強奪劇は、浮気がバレた夫も共犯に引き込まれ、あたふたしながらもみんな楽しそうです。広瀬香美さんが主題歌を歌って盛り上げます。
不安定な社会情勢のゆえか、金の価格は上がるばかり。あなたもおひとついかがでしょう?ただし侵入してくる賊にはご用心のこと。(白)
金の茶碗を盗むシーン、二転三転する駆け引きにハラハラドキドキした。成功するわけないと思えた、奇想天外な強奪作戦。今時のドローンを使って成し遂げてしまった。あんなことありっていう感じ。強奪には成功したけれど、美香子は空しい日々から抜け出たのでしょうか。でも、「金」に踊る人たちに一泡吹かせる話で、庶民的にはあっぱれと思ってしまう。萱野監督映画独特のブラックな世界観は、3月28日公開の『津田寛治に撮休はない』でも健在。それにしても、同時期に2作品公開中ってすごい!(暁)。
舞台挨拶 (公式写真)
2026年/日本/カラー/112分/G
配給:キノフィルムズ
(C)2025「黄金泥棒」FILM PARTNERS.
https://ougondorobo.jp/
★2026年4月3日(金)全国ロードショー


