2026年03月26日

トニー滝谷 4Kリマスター版

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監督:市川準
音楽:坂本龍一
出演:イッセー尾形、宮沢りえ
ナレーション:西島秀俊

孤独と喪失を描いた市川準監督作品『トニ-滝谷』
2005年の公開から、21年の時を経て4Kリマスターで蘇る!


孤独の中で生きてきたトニー滝谷は
ようやく最愛の女性に出会った。
洋服をこよなく愛する彼女との幸せな時間が訪れるが
それはあっという間に失われてしまう。
部屋がいっぱいになるほどの洋服だけを残して。
悲しみにうちひしがれる中、トニー滝谷の前に、
妻に生き写しの女性が現れた─

市川準監督が愛読してきた村上春樹の小説の中でも、特に映画化を望んでいた短編小説「トニー滝谷」(文藝春秋刊「レキシントンの幽霊」所収)。
原作も読んでいないし、2005年に公開された折の『トニー滝谷』も観ていなかったので、実に新鮮な思いで拝見しました。
冒頭、戦中の上海でジャズマンとして気楽にトロンボーンを吹いていた父・滝谷省三郎の物語。終戦後、刑務所に収監され生死を彷徨う日々。昭和21年に日本に帰るも実家は空襲に遭い、両親も兄も亡くなり天涯孤独に。函館の遠縁の女性と結婚し、男の子が生まれるも、産後3日目に妻は亡くなる。米軍の友人に、これからはアメリカ風の名前がいいと、息子をトニーと名付ける。
ここからが、トニーと名付けられた息子、トニー滝谷の物語。
日本人なのに、トニーという名前の為に周りが妙な反応をするために引きこもりがちに。おまけに父はいつも演奏旅行で不在。孤独な日々を過ごしたトニーも、成長し、イラストレーターとなり黙々と働く日々。仕事で出会ったA子に惹かれプロポーズ。付き合っている人がいたのに、15歳差のトニーと結婚してくれた。A子は自分の給料もほとんど洋服と靴に使っていた。結婚後もA子は服を買いまくる。そんな妻が突然逝ってしまい、再び、孤独に陥るトニー。そこに、A子に似たB子がトニーの前に現れる・・・ (ここからは、劇場でどうぞ!)
イッセー尾形が、トニーと父の一人二役、宮沢りえも、A子とB子の二役ですが、どちらもちゃんと違って見えて、さすがな役者さん!
西島秀俊のナレーションと、坂本龍一の音楽も心地よく、21年の時を経ても新鮮で、味わい深い作品でした。(咲)


2004年/日本/75分
配給:アンプラグド
公式サイト:https://unpfilm.com/tony4k/
★2026年3月27日(金) 角川シネマ有楽町・シネマート新宿ほか全国順次公開


posted by sakiko at 12:18| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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