2019年04月06日

ザ・プレイス 運命の交差点(原題:The Place)

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監督・原案・脚本:パオロ・ジェノベーゼ
出演:バレリオ・マスタンドレア(謎の男)
サブリナ・フェリッリ(アンジェラ)
ジュリア・ラッツァリーニ(マルチェラ婦人)
アルバ・ロルバケル修道女(キアラ)ほか

ローマにある「The Place」というカフェの隅に一日中座り続けている男がいた。その男のもとに様々な人間がやってくる。どんな希望も叶うと伝え聞いてくるのだったが、男は途方もない課題を出す。やり遂げれば必ず望みは叶う。実行するしないは自由だと。逡巡しながら望みと課題を天秤にかける老若男女。カフェで一人働くアンジェラはそんな男のようすをじっと見ていた。

アメリカのテレビドラマ「The Booth at the End」(2011)のリメイク作品。邦題は「The Booth 欲望を喰う男」だったそうです。予告編では「アルツハイマーの夫を救いたい老婦人」に、「爆弾をしかけろ」と言う場面が出ています。多くの人を犠牲にして夫を助ける?夫を愛する老婦人は困惑します。
9人の男女の望みにつっこみを入れつつ、謎の男の出す理不尽といえる課題を聞くたび、自分ならどうする?と考えます。男は天使か悪魔なのでしょうか?びっしりと文字で埋め尽くされているあのぶ厚いノートには何が書かれているのでしょう?イタリア語のわかるかた、読めたら教えてください~。
ポイントは、男が命令していないこと。交換条件を示すだけです。実行すれば自動的に叶うので(しくみは不明ですが)嘘をついても駄目です。配されているキャストの説得力ある演技に引き込まれます。自分さえよければ他人はどうなってもいい、というニュースで溢れている現実のほうが怖いかもしれませんよ。(白)


2017年/イタリア/カラー/シネスコ/101分
配給:ミモザフィルムズ
(C)2017 Medusa Film SpA.
http://theplace-movie.com/
★2019年4月5日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
posted by shiraishi at 00:53| Comment(0) | イタリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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監督・脚本:高橋朋広
音楽:クボナオキ
出演:桜田通(岡浜慎平)、福田麻由子(加瀬ゆかり)、笠松将(黒須彰太)、西田尚美(岡浜美樹)、ダンカン(タクシー運転手)、佐津川愛美(小峰奈央)、清水尚弥(ダビデ)、キンタカオ(岡浜誠司)

1年前、慎平と親友の黒やんのバンド「LACTIC ACID」は解散した。慎平はそのころからのファンだったゆかりと暮らしている。ゆかりから借金をするたび、慎平の心は重くなる。黒やんに「もう一度音楽がやりたい」と打ち明けるが、その代わり仕事を手伝ってくれと頼まれる。背広を新調し、半信半疑で同行した慎平はとんでもない事件に巻き込まれてしまった。

ボーカルの慎平役は、実際にメジャーデビューを果たしている桜田通。青春音楽もの、と見ていたらあれあれというまに事件が起きる。というより起こしてしまう。
親友との友情を取り戻したいが相手が変わってしまっていたら?
お財布代わりに軽く考えていた彼女が真剣だったら?
現実に目をつぶって夢ばかり見る慎一、甘く見ていた現実から痛い目に遭います。子供のためを考えてのことばでも、なかなか届かないものなのね、と我が身も反省しつつ見ました。要所要所をベテランが押さえています。ダンカンさんとってもいい役どころ。
ぎりぎり踏み外さず一回り二回り大人になるのに安心。いやはや甘いな私も。ま、いいか。
「ラ」は赤ちゃんが生まれるときの産声、オーケストラのチューニング音・・・始まりは「ラ」。もう一度始めたい人はまず「ラ」の音出してみて。(白)


2018年/日本/カラー/シネスコ/120分
配給:アークエンタテインメント
(C)2018年 映画「ラ」製作委員会
http://movie-la.com/
https://twitter.com/la_movie_
★2019年4月5日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次公開
posted by shiraishi at 00:52| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画 きかんしゃトーマスGo!Go! 地球まるごとアドベンチャー (原題:Thomas & Friends: Big World! Big Adventures! The Movie)

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監督:デビッド・ストーテン
脚本:アンドリュー・ブレナー
日本語吹き替え:比嘉久美子(トーマス)、田中完(トップハム・ハット卿)、青山吉能(ニア)、ISSA(エース)

同じ繰り返しの毎日に退屈していた機関車トーマス、ある日とびきり元気でかっこいいレーシングカーのエースと出会った。世界一周ラリーに参加するというエースがうらやましくてならない。トップハム・ハット卿に自分もいけるか聞いてみたトーマスは、局長のトップハム・ハット卿の返事を都合よく解釈して、仕事を放り出して船に乗ってしまった。アフリカのケニアに到着したトーマスは、陽気な女の子の機関車ニアと友達になった。世界一周をするというトーマスにニアも一緒に行きたいという。

お子様向けアニメーションと侮ってはいけません。タイトルのとおり地球をまるごと舞台にして、トーマスが大冒険、本当に大切なもの、友情や自分の居場所を見つけていくお話です。
初めてソドー島を飛び出したトーマスは、ブラジル、アメリカ、中国・・・行った先々でそこで働く機関車たちに出会います。それぞれが個性的で、お国柄が出ていました。多様性を認め、相手の気持ちを考えること(そんたくとは違う)、お子様と一緒に行く大人の心にも響くはずです。エースの声をISSAさん(DA PUMP)があてているのも話題になりました。(白)


2018年/イギリス/カラー/シネスコ/86分
配給:東京テアトル
(C)2018 Gullane(Thomas)Limited.
https://movie2019.thomasandfriends.jp/
★2019年4月5日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 00:50| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Be With You いま、会いにゆきます

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監督・脚本:イ・ジャンフン
原作:市川拓司
出演:ソ・ジソブ(ウジン)、ソン・イェジン(スア)、キム・ジファン(ジホ)、コ・チャンソク(ホング)

ウジンの愛妻スアは病を得て、息子のジホと自分を残し一人旅立ってしまった。雨の日に帰ってくるという不思議は言葉を残して。ジホは毎日雨が降るのを待っている。
ある日ほんとうにスアが戻ってきた。ただし自分の名前も家族のことも何も覚えていなかった。ジホは大喜びで片時も離れない。ウジンはスアにふたりの馴れ初めからひとつずつ説明していく。

オリジナルはもう15年前ですが、泣かせるストーリーはよく覚えています。先がわかっていてもまた泣きました。大きな身体で不器用そうにご飯を作るウジンに、もう一度恋するウジンとスアにきゅんとするはず。ジソブくんがお父さん、哀しいヒロインが似合うソン・イェジンも小学生のお母さん役です。息子ジホのキム・ジファンは新人だそうです。なんと屈託なく自然な演技ができる子なんでしょ!
また原作に魅せられて映画化を実現させたイ・ジャンフン監督もデビュー作。原作の市川拓司さんは自分と、お母さんと奥さんがモデルです、と。

愛する人と限られた時間しか一緒にいられないとき、何ができるでしょう?
別れの辛さだけではない、愛情が溶けこんだ暖かい涙が流れるはずです。

オリジナル『いま、会いにゆきます』は2004年の作品でした。竹内結子さん、中村獅童さんの共演で、これをきっかけにお二人翌年結婚したのでした(3年後離婚してそれぞれ再婚しています)。このリメイクのお二人、プライベートのニュースはないんでしょうか?(白)


2018年/韓国/カラー/シネスコ/131分
配給:クロックワークス
(C)2018 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.
http://klockworx-asia.com/be-with-you/
★2019年4月5日(金)ロードショー

4月7日(日) イ・ジャンフン監督がサプライズ来日決定!
原作者・市川拓司氏と映画公開記念トークショー付き舞台挨拶?!
場所:シネマート新宿
日時:4月7日(日)11:20の回終了後
料金:通常料金(全国共通特別鑑賞券使用可)
※全国共通特別鑑賞券、お持ちのお客様は窓口までお越し下さいませ。
posted by shiraishi at 00:47| Comment(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月31日

ホフマニアダ ホフマンの物語 (原題:HOFFMANIADA)

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制作:ソユーズムリトフィルム・アニメーションスタジオ(ロシア)
監督:スタニフラフ・ソコロフ
脚本:ヴィクトル・スラフキン、スタニスラフ・ソコロフ
キャラクター・デザイン:ミハイル・シュミアキン
音楽:シャンドル・カロシュ
監修:木野光司

エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマンは作家、作曲家であり芸術家です。自分の人生と作品を振り返り、過ぎ去った日々を思い起こします。そして若かりし頃の姿、すなわちドイツの小さな町で若き裁判官見習いとして働き、質素な家の屋根裏部屋を借りて音楽家を目指していた頃に自分を重ねていきます。日中は官庁で退屈な仕事をこなし、仕事の後は近所の居酒屋に足を向けます。そして夜には芸術的な創作活動に熱中するのです。

たいへんに手間ひまのかかるストップアニメーション作品です。現在の大成した自分、見習いだった若い頃、空想を自由に羽ばたかせる幻想世界、これをいったりきたりしていると承知しておかないと、物語がすこしわかりくいかも。人形も衣装も舞台もものすごく凝っていて、実物をじっくり見たい気になります。美しくて、いくら見ていても飽きることがなさそう。完成まで15年もかかったのです。そんな作品を今見せてもらえる幸せ。(白)

2018年/ロシア/ロシア語・日本語字幕/72分
配給:リスキット
協力:太秦/T&Kテレフィルム/Stylab
(C)Soyuzmultfilm
http://www.hoffmaniada.net/
Twitter:https://twitter.com/hoffmaniada
★2019年4月2日(土)ロードショー

☆映画版『ホフマン物語』も公開中(料金は別ですので、ご注意ください)
監督:マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー
出演:ロバート・ランスヴィル(ホフマン)、モイラ・シアラー(ステラ/オリンピア)
1951(日本公開1952)/イギリス/124分
posted by shiraishi at 20:22| Comment(0) | ロシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする