2019年02月15日

翔んで埼玉

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監督:武内英樹
原作:魔夜峰央
脚本:徳永友一
撮影:谷川創平
音楽:Face 2 fAKE
主題歌:はなわ
出演:二階堂ふみ(壇ノ浦百美)、GACKT(麻実麗)、伊勢谷友介(阿久津翔)、ブラザートム(菅原好海)、麻生久美子(菅原真紀)、島崎遥香(菅原愛海)、成田凌(五十嵐春翔)、間宮祥太朗(埼玉県人の青年)、加藤諒(下川信男)、益若つばさ(おかよ)、中尾彬(壇ノ浦建)、武田久美子(壇ノ浦恵子)、麿赤兒(西園寺宗十郎)、竹中直人(神奈川県知事)、京本政樹(埼玉デューク)、JAGUAR(エンペラー千葉)

東京の超名門校・白鵬堂学院では、都知事の息子の壇ノ浦百美が、生徒会長として君臨している。彼をヒエラルキーの頂点として、最下層には埼玉県出身の生徒がいる。埼玉県民は通行手形がないと、東京に出入りすることもできず、都民ばかりでなく近隣の県民からも差別を受けていた。過去から続く理不尽なこの状態を打破してくれる”ヒーローの登場”を埼玉県民は願い続けている。
百美は当然のように父の後をついで都知事への最短距離にいると信じて疑わなかったが、転入してきたアメリカ帰りの麻実麗に恋心を抱いたことで、百美の運命は大きく狂い始める。麻実麗こそ隠れ埼玉県人で、埼玉解放戦線の主要メンバーだったのだ。

魔夜峰央(まやみねお)さんといえば今も連載が続いている「パタリロ!」がすぐ思い浮かびます。この映画の原作「翔んで埼玉」はまだ”ディスる”という言葉さえなかった1982年~1983年「花とゆめ」別冊に3回に分けて連載されました。当時殆ど反響がなかったのに、2015年に突如注目を浴び、まさかの復刊&大増刷。このたびの映画化とあいなりました。
二階堂ふみさんは違和感ありませんが、GACKTさんが麻実麗とは(ビジュアル再現は200%です)意外なキャスティングに驚き。そっこー断ったのだそうですが、魔夜峰央さんからたっての希望と聞いて、考え直したのだとか。
埼玉ディス映画というのは前半、後半は近隣諸県を巻き込み、郷土愛を前面に押し出したものになっています。江戸川をはさんでの埼玉・千葉対決も面白く思わず噴き出します。いい大人たちが観客を楽しませるために、真剣に大真面目に馬鹿なことをやってくれている娯楽大作。埼玉県知事のお墨付きもいただいたという本作、あの人もこの人も出ていますので、お見逃しなく。(白)


2019年/日本/カラー/シネスコ/107分
配給:東映
(C)2019 映画「翔んで埼玉」製作委員会
http://www.tondesaitama.com/
★2019年2月22日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 20:44| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

笑顔の向こうに

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監督:榎本二郎
脚本:川崎龍太
撮影:ふじもと光明
音楽:フジパシフィックミュージック
出演:高杉真宙(大地)、安田聖愛(真夏)、池田鉄洋(父)、佐藤藍子(母)、松原智恵子(祖母)、辻本祐樹、西方凌、濱田英里、木村祐一(院長)

大地は、東京にすむ歯科技工士。金沢の実家の父も歯科技工士だったが、大地は口論の末飛び出したきり戻っていない。東京で技術を磨き、イケメンの大地は歯科医院の女性たちに「王子」と呼ばれている。幼馴染の真夏は歯科衛生士として郊外のクリニックで働きはじめ、納品にきた大地と偶然再会する。大地は母の呼びかけに応えて実家に帰り、父に手がけた義歯を見せるが半人前だと言われてしまう。

これまで歯科医が映画に出てきたことはあっても、義歯を作る歯科技工士にスポットをあてたものは見たことがありません。介護の現場でのやりとりも珍しいシーンです。患者役が丹古母鬼馬二さんでした。
「8020運動」は聞いたことありますよね。1989年(平成元年)に提唱された「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動。今年が30周年だそうです。歯科医、歯科衛生士さんが患者と直接ふれあいますが、患者さんには見えないところで日々お仕事をしているのが歯科技工士さん。歯科医院で型をとって1週間か2週間後くらいには、技工士さんの作ったインレー(詰め物)やデンチャー(義歯)ができてきます。普段見られないところが見られる「お仕事映画」でもあります。家族や友達とのすれ違いや仕事の失敗を経て、少しずつ成長していく主人公の青春物語。たくさんの器具を扱って、真剣な表情の高杉真宙さん、ファンはきゅんとしそうです。(白)


2019年/日本/カラー/シネスコ/84分
配給:テンダープロ、プレシディオ
(C)公益社団法人日本歯科医師会
https://egao-mukou.jp/
★2019年2月15日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 20:42| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

トラさん 僕が猫になったワケ

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原作:板羽皆「トラさん」(集英社マーガレットコミックス)
脚本:大野敏哉
音楽:渡邊崇
主題歌Kis-My-Ft2
出演:北山宏光(高畑寿々男/トラさん)、多部未華子(奈津子)、平澤宏々路(実優)、飯豊まりえ(ホワイテスト)、富山えり子(桜木亜子)

高畑寿々男は売れない漫画家。代表作「ネコマン」の最終回を書き上げることもせず、ギャンブルで一攫千金をねらっている。担当編集者には「ネコマン」を完結させるように言われているが、実は猫嫌いで他の新作が描きたい寿々男。愛妻の奈津子はそんな寿々男を見限ることもなくパートに通い、明るく家計を支えていた。一人娘の実優(みゆ)はクラスメイトに寿々男のことでからかわれていた。そうとも知らず、授業参観に出かけて実優に嫌がられるという体たらく。ある日こっそり家計費からくすねたお金を競輪につぎこみ、大当たり。浮かれて帰る途中に交通事故に遭ってしまった。寿々男が目覚めるとそこは「あの世の関所」。これまでの行いを裁判長から指摘され、人生を挽回するために1ヶ月だけ戻れることになった。ただし、猫の姿で。

同名のコミックを原作に「Kis-My-Ft2」の北山宏光さんが初映画主演。あまりにもぐうたらなダメ夫・ダメ父から生まれ変わった(?)トラ猫の着ぐるみで、遺した愛妻と愛娘の幸せのために頑張ります。最初はあんまり頑張ってないんですけどね(笑)。原作の絵とそっくりな北山さんのゆるーい脱力感が、悲劇になりがちなストーリーをあったかい家族愛の作品にしていました。トラさんにいろいろと猫社会の知恵をさずけてくれるのが、飯豊まりえさん演じるお嬢様猫のホワイテスト。この衣装デザインもなかなかです。
猫もの映画は数多くありますが、俳優さんが着ぐるみで猫になってしまうのは記憶にないですね。北山さん飯豊さんの猫っぷりに注目しつつ、家族愛に包まれてください。(白)


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(C)板羽皆/集英社・「トラさん」製作委員会


売れないアーティスト彼氏をパートタイマー勤務で支える彼女ってゆうカップルがイヤになるほど周りに居るので、この作品設定に私はのめりこみやすかったです、爆。それに、猫が主人公!! 宇宙一、可愛い生き物 それは猫。その猫に扮する主人公はジャニーズのキスマイ北山さん。私のジャニ歴はSMAPどまりなので、SMAP以降がとんと分からず…キスマイってナニそれ?!状態でしたが…。
(白)さんは俳優さんの着ぐるみ猫映画が記憶に無い~ と書いてますが 私は去年、六月に公開された犬童一心監督の映画『猫は抱くもの』が記憶に新しいです。 キスマイ北山さんの猫っぷり、ほんと面白くて原作漫画も読みたくなりました。 (千)




(C)板羽皆/集英社・「トラさん」製作委員会
2019年/日本/カラー/シネスコ/91分
配給:ショウゲート
公式 http://torasan-movie.jp/
★2019年2月15日(金)より全国順次ロードショー

posted by shiraishi at 20:29| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月14日

ちえりとチェリー

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原作・監督:中村誠 
脚本:島田満、中村誠 
キャラクターデザイン:レオニード・シュワルツマン、伊部由起子 
音楽:大谷幸 
主題歌:Salyu「青空」(TOY’S FACTORY)
声の出演:高森奈津美、星野源、尾野真千子、栗田貫一、田中敦子、伊達みきお(サンドウィッチマン)、富澤たけし(サンドウィッチマン)ほか

ちえりは小学6年生の女の子。小さい時にお父さんを亡くし、お母さんと二人暮らし。お母さんは仕事に忙しくて、ちえりをかまってくれない。ちえりの唯一の話し相手は、お父さんのお葬式の時に蔵で見つけたボロボロのぬいぐるみ“チェリー”だった。ちえりは、いつもチェリーと一緒!
ある日、ちえりはお父さんの法事のため、久しぶりにお祖母さんの家に行く。そこで、ちえりを待ち受けているものとは・・・  
空想と現実の狭間で繰り広げられる不思議な冒険物語。

ちえりは、ぬいぐるみのチェリーをお父さんのように思って、語りかけます。そして、それにチェリーもこたえてくれる!
突然、親を亡くしてしまった幼い子どもたちに、なんとか元気になってほしいという思いで、中村誠監督が放った人形アニメーション。
東日本大震災で、近しい人を亡くした子どもたちのことが念頭にあったといいます。命の大切さと向き合い、未来に向けて歩み出してほしいという思いが込められています。
大人の私たちも、くよくよしていちゃいけない、前に向かって歩まなければと、元気を貰える一作です。(咲)


‟チェリー″のキャラクターデザインをオリジナル版「チェブラーシカ」の生みの親でもある、ロシアニメ界の巨匠 レオニード・シュワルツマンが担当しています。
◆ 『チェブラーシカ 動物園に行く』同時上映
(動物たちが、毎日、動物園に出勤するという、なんとも可愛い映画です。)

☆初日舞台挨拶
会場:イオンシネマシアタス調布
日時:2月15日(金) 19:00~の上映回 (上映開始前に舞台挨拶。約20分)
登壇者:高森奈津美さん(ちえり役)、チェブラーシカ、中村誠さん(監督)

2015年/日本/72分
製作:「ちえりとチェリー」製作委員会(フロンティアワークス、東映アニメーション、ギャガ) 
配給:フロンティアワークス 配給協力:イオンエンターテイメント 
Ⓒ「ちえりとチェリー」製作委員会
公式サイト:http://www.chieriandcherry.com/
★2019年2月15日(金)より全国のイオンシネマにて2週間限定ロードショー!(一部劇場を除く)
posted by sakiko at 22:35| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月10日

半世界

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監督:阪本順治
出演:稲垣吾郎、長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦、竹内都子、杉田雷麟、小野武彦、石橋蓮司

とある山あいの町。39歳になる紘(稲垣吾郎)は、父から引き継いだ炭焼き窯で備長炭を製炭し生計を立てている。中学からの親友で自衛官をしていた瑛介(長谷川博己)が突然町に帰ってくる。もう一人の同級生仲間・光彦(渋川清彦)と3人で久しぶりに飲む。瑛介は仕事も辞め、家族とも別れたというが、何があったかは多くを語らない。ひょうきんな光彦が、紘に対し「おまえ、家のことを奥さんに任せきりで息子にも関心ないだろう」とふっかけて場を盛りたてる。
40歳を目前にし、人生半ばを迎えた3人。これまでの自分を振り返り、これからの生き方を、ふと思う・・・

両親が亡くなり空家になっていた実家に引き篭もる瑛介。自衛官として海外派遣された時のことが心に重くのしかかっているようだが、多くは語られない。
紘は、炭焼きの仕事を引き継がなくてもいいという父への意地もあって、昔ながらの製法で備長炭を作っているが、得意先も安上がりな炭に乗り換える状況。妻の初乃(池脇千鶴)が、夫に内緒で売り込みに行く姿がいじらしい。
20年以上前に埋めたタイムカプセルを開ける場面がある。自分がかつて描いた将来の姿と現実は・・・? そして、反抗期にあった息子・明が選ぶ道は?
一度しかない人生。立ち止まって、これからを考えてみたくなること必至。
吾郎ちゃんに、ふつ~のおっさんが似合うのではと炭焼き職人を演じさせた阪本順治監督。でも、吾郎ちゃんから「これからセックス。邪魔しないで」なんて言葉が出ても、現実味がないなぁ~と。(咲)


東京国際映画祭の折の記者会見には、大勢の記者が詰め掛けました。
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吾郎ちゃんは、さりげなくスパンコールの光るスーツ。やっぱり華がありました。

☆2018年 東京国際映画祭 観客賞受賞

2018年/日本/カラー/119分
配給:キノフィルムズ
公式サイト:http://hansekai.jp/
★2019年2月15日(金)TOHOシネマズ日比谷他全国公開




posted by sakiko at 12:40| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする