2019年06月15日

あいが、そいで、こい

aisoikoi.jpg

監督:柴田啓佑
脚本:村上かのん
撮影:神野誉晃
音楽:Less is More
出演:小川あん、髙橋雄祐、長部努、古川ヒロシ、廣瀬祐樹、中垣内彩加、山田雅人

2001年の夏、海辺の田舎町に住む高校生・萩尾亮は、同級生の学、小杉、堀田と共に高校最後の夏休みを過ごすことになった。
ある日、イルカの調教師を夢見て台湾からやってきた留学生・王佳鈴(ワンジャーリン)と出逢う。イルカや海を嫌う亮はリンと対立するが、彼女の来日した本当の想いを知ったことをきっかけに心を通わせることとなる…。

恋のきっかけは予想だにしないところから生まれるもの。高校最後の夏。嫌々始めたバイトで知り合った台湾人少女と反発してし合いながらも惹かれていく。それを不安げに見つめる幼馴染の少女。ヤキモキすればするほど主人公は彼女に惹かれてしまう。幼馴染の辛さに共感。悪友の恋。それを肴にして盛り上がる友情。楽しい夏も思いがけない事件で終わりを告げる。やりきれない悲しみも仲間がいれば乗り越えられる。(堀)

2018年/日本/カラー/シネマスコープ/ステレオ/115分
配給:ENBUゼミナール
©ENBUゼミナール
公式サイト:http://aigasoidekoi.com/
★2019年6月22日より、新宿K’s Cinemaにて3週間上映、他全国順次ロードショー


posted by ほりきみき at 23:42| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アマンダと僕(原題:AMANDA)

amanda.jpg
 
監督・脚本:ミカエル・アース
共同脚本:モード・アムリーヌ
撮影監督:セバスチャン・ブシュマン
音楽:アントン・サンコ
出演:ヴァンサン・ラコスト、イゾール・ミュルトリエ、ステイシー・マーティン、
オフェリア・コルブ、マリアンヌ・バスレー、ジョナタン・コーエン、グレタ・スカッキ

夏の日差し溢れるパリ。便利屋業として働く青年ダヴィッドは24歳。シングルマザーの姉と程よい近さに住み、姪の世話を助けていた。パリにやってきた美しい女性レナと出会い、恋に落ちる。穏やかで幸せな生活を送っていたが、突然の悲劇で大切な姉が亡くなり、ダヴィッドは悲しみに暮れる。
彼は、身寄りがなくひとりぼっちになってしまった姪アマンダの世話を引き受けることに。若いダヴィッドには親代わりになるのは荷が重く、アマンダは母親の死を理解できずにいた。しかし、消えない悲しみを抱えながらも二人の間に少しずつ絆が芽生えはじめる。

気ままに生きてきた主人公が初めて大きな責任と向き合う。一度引き受けたら放り出すことはできない。悩み、戸惑い、逡巡する。しかし、責任を背負うと決めることで人は成長し、絆が生まれるものだと作品は伝え、人生に迷う人の背中を押す。(堀)

1.jpg
©2018 NORD-OUEST FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA

生まれた命はいつか死ぬ。でもできるだけ先で、穏やかであってほしいと心の底で願う。突然に消えてしまうこともあるというのに。大切な人をそうやってなくしてしまったら、残された自分は乗り越えられるだろうか?
この作品は突然姉を亡くした大人の男性と母親を亡くした小学生の娘のストーリー(姉と母親は同一人物)。二人は悲しみからどう立ち上がるのだろう? 互いに必要だと気づくまでを丁寧に描いている。
ヴァンサン・ラコスト演じるダヴィッドは、しっかりした姉に保護されてきたせいか、なんだか頼りない。アマンダ役のイゾール・ミュルトリエは演技の経験はなく、人混みに紛れたら見失いそうな普通の女の子。急に一人放り出されたアマンダそのものだった。グレタ・スカッキがすっかり貫禄のおばさんになっていて見違えた。エマ・ストーンみたいな細さだったのに。(白)


2.jpg
©2018 NORD-OUEST FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA



2018年/フランス/ビスタ/107分
配給:ビターズ・エンド
©2018 NORD-OUEST FILMS – ARTE FRANCE CINÉMA
公式サイト:http://www.bitters.co.jp/amanda/
★2019年6月22日(土)より、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
posted by ほりきみき at 23:37| Comment(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カスリコ

kasuriko.jpg

監督:高瀨將嗣
脚本:國吉卓爾(『カスリコ』第26回新人シナリオコンクール 特別賞 大伴昌司賞準佳作)  
撮影:今泉尚亮
音楽:辻 陽
出演:石橋 保、宅麻 伸、中村育二、山根和馬、鎌倉太郎、金児憲史、高橋かおり、高橋長英、小市慢太郎、西山浩司、高杉 亘、伊嵜充則、及川いぞう、西村雄正、大家由祐子、池上幸平、服部妙子

高知一と言われた板前の岡田吾一(石橋保)は賭博にのめり込んだ挙句に店を手放し、途方に暮れていた。そんなとき、ヤクザの荒木五郎(宅麻伸)から「カスリコ」の仕事を紹介され、常連客の引き立てや商売人の才覚もあり、少しずつカスリを増やしていく。
三年の歳月が流れ、すっかり賭博をやめた吾一は荒木から再び店を始めるよう勧められた。開店準備に取り掛かり、ようやく再起の道が見えた吾一に、再び思いもよらぬ事態が訪れてしまう。 吾一はどん底の己の人生に勝つため、最後の大勝負に挑んだ。

舞台は昭和40年代の土佐。タイトルのカスリコとは、賭場で客の世話や使い走りをして、僅かなご祝儀をめぐんでもらう下仕事。
手本引きと呼ばれる賭博で店を潰した板前が見栄を捨てて、カスリコとなって一からやり直す。当時を完璧に再現し、白黒で見せる映像は昭和の男のロマンたっぷりに展開。実直そうだが、大きな決断を厭わない主人公に石橋保。その主人公に目をかけるヤクザに宅麻伸。渋い着物姿が懐の深さを感じさせた。
ところで、原作は第26回新人シナリオコンクール準佳作受賞作。書いたのは高知在住の國吉卓爾で、放蕩三昧だった若い頃に目にした、賭場の人間模様を基にシナリオを執筆したという。70歳で初めて書いたシナリオがコンクールで受賞したのだから驚きである。「もう歳だから」は言い訳に過ぎない。いつからでも始められると背中を押された気がする。(堀)


2018年/日本/モノクロ/ビスタサイズ/5.1ch/114分
配給:シネムーブ/太秦
(C) 2018 珠出版
公式サイト:http://kasuriko.com/index.php
★2019年6月22日(土) ユーロスペースほか全国順次公開

posted by ほりきみき at 23:30| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月13日

家族にサルーテ!イスキア島は大騒動(原題:A casa tutti bene)

kazoku ni.jpg

監督・脚本:ガブリエレ・ムッチーノ
出演:ステファノ・アコルシ(パオロ)、カロリーナ・クレシェンティーニ(ジネーヴラ)、エレナ・クッチ(イザベッラ)、ピエルフランチェスコ・ファビーノ(カルロ)、クラウディア・ジェリーニ(ベアトリーチェ)

イスキア島に住むピエトロ&アルバ夫妻はめでたく結婚50周年を迎える。二人を祝うために家族、親戚一同が島にやってきた。総勢19人の宴がお開きとなるころ島の天候は激変し、ナポリへ戻るフェリーが欠航となった。足止めをくってしまい、帰れなくなったみんなの宿泊場所を確保しようと大わらわのアルバたち。それまで笑顔の下に隠してきた一人一人の事情がこのアクシデントで明らかになっていく。

原題は「A casa tutti bene」意味は”家ではみんな良い感じ”だそうで、家ほどいいところはないということなんでしょうか?そうであってほしいと願うものの、反対に家こそが修羅場という人もいるでしょうね。
このイタリアから届いた作品の、国を問わずどの家にもありそうな「あるある」エピソードに思わず引き込まれました。たくさんの登場人物がいるにも関わらず、一人ずつのキャラが立っているせいか少しもごちゃごちゃになりません。ガブリエレ・ムッチーノ監督の脚本と采配、そして俳優たちのうまさなのでしょう。舞台となったイスキア島の美しいこと、一度行ってみたいなぁ。(白)


金婚式に集まった親族たちが天候不良で二晩をともにすることに。普段は隠していた本音が炸裂し、関係がこじれていく。浮気、嫉妬、借金、老い。家庭で起きるトラブルがてんこ盛り。愛にしてもお金にしても、求めることが多い人ほどトラブルが炎上する。ささやかな幸せに喜ぶ少女の姿からうれしさがほとばしるのが眩しい。しかし、彼女もいつの日か、その幸せに慣れてしまうのだろうか。(堀)

2018年/イタリア/カラー/シネスコ/107分
配給:アルバトロス・フィルム、ドマ
(C)2018 Lotus Production e 3 Marys Entertainment
http://salute-movie.com/
★2019年6月21日(金)Bunkamura ル・シネマほかロードショー
posted by shiraishi at 16:21| Comment(0) | イタリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ザ・ファブル

the fable.jpg

監督:江口カン
原作:南勝久
脚本:渡辺雄介
撮影:田中一成
音楽:グランドファンク
主題歌:レディー・ガガ
出演:岡田准一(ファブル/佐藤アキラ)、木村文乃(佐藤ヨウコ)、山本美月(清水ミサキ)、福士蒼汰(フード)、柳楽優弥(小島)、向井理(砂川)、木村了(コード)、井之脇海(黒塩=クロ)、藤森慎吾(河合ユウキ)、宮川大輔(ジャッカル富岡)、佐藤二朗(田高田)、光石研(浜田)、安田顕(海老原)、佐藤浩市(ボス)

謎の殺し屋“ファブル(寓話)”は6秒で相手を仕留める。あまりにも鮮やかな手口に裏社会ではもはや伝説となっていた。彼を育てあげたボスは、ファブルに「一年間、仕事を休んで普通に暮らせ。誰かを殺したりしたら俺がお前を殺す」と、妙な命令を下す。ファブルは素直に従い“佐藤アキラ”という偽名を使って大阪の街に移り住んだ。相棒のヨウコは妹としてアキラに同道する。生れて初めての普通の生活をぎこちなくも楽しみ始めるアキラ。しかし、裏社会はそんなアキラを放っておくはずがなかった。

『ガチ星』『めんたいぴりり』を送り出してきた江口カン監督、3本目はなんとも豪華な配役で松竹映画での新作です。しかも原作の漫画は、アクションとコメディが絶妙に混在した人気作品。
主演の岡田さんのアクションには定評がありますが、さらに今回はハリウッドで活躍するアラン・フィグラルズがアクション監督として招かれています。期待にこたえるべく、早くからワークアウトに励んで鍛え上げた逞しいボディ、加速して繰り広げられるアクションを見よ!(早送り&コマ落としではありません)
どのキャラも非常に濃くて、それぞれに目立ちまくりです。ストーリーを掻きまわしながら面白く膨らませ、どなたのファンもお腹いっぱいに満足するはず。これまで真面目で優し気な役の多かった福士蒼汰くんが、ファブルを狙う狂気の”フード”役。向井理さんの腹黒男、柳楽優弥くんのブチ切れっぷりに瞠目、安田顕さんの弟分への温情、ボスの親心(?)が胸を熱くします。おしとやかなイメージの木村文乃さんのはじけっぷり、山本美月さんの珍しく色っぽい姿態も必見。スクリーンいっぱいにアップになる「ここまでやる?」な岡田さんの変顔をお楽しみに。あっ!主題歌があのレディー・ガガなんですよ。これにもびっくり!(白)



江口カン監督インタビューはこちらから。
スペシャルトークイベントを取材したスタッフ日記ブログはこちらから。


2018年/日本/カラー/シネスコ/123分
配給:松竹
(C)2019「ザ・ファブル」製作委員会
http://the-fable-movie.jp/
★2019年6月21日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 15:47| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする