2021年11月11日

フォーリング 50年間の想い出(原題:Falling)

falling.jpg

監督/製作/脚本/作曲:ヴィゴ・モーテンセン
出演:ランス・ヘンリクセン(75歳時のウィリス)、ヴィゴ・モーテンセン(50歳時のジョン)、スヴェリル・グドナソン(23~43歳時のウィリス)、ローラ・リニー(サラ)

認知症を抱える父との再会をきっかけに辿る50年間の記憶
言葉にできなかった想いを確かめ合う親子の物語

パイロットのジョンは高齢になった父の新しい住居を探すため、久しぶりに再会した。父の怒りっぽい性格はそのまま、認知症を患って口汚く相手を罵るのに閉口する。ジョンがゲイであることを受け入れず、パートナーのエリックには冷たいが、養女のモニカとだけは交流する。記憶も混濁していて、飛行機の中で死んだ妻の名を呼んで騒ぎ出す。心配して来てくれた妹家族とも打ち解けない。ジョンは悪口三昧の父に長く耐えてきたがついに心のうちを吐き出してしまう。繊細な息子は不器用な父との間の深い溝を埋められるのか?

ヴィゴ・モーテンセンの父との思い出が反映されている作品。昔の思い出と現在が代わる代わる現れます。ジョンの鬱屈の理由が少しずつわかってきます。まだ若かった両親の楽しい日々は短く、離婚して兄妹は母と家を出てしまいました。母が亡くなった後、戻った家での継母と父との生活。父の記憶の中では母と継母が入り混じっています。
認知症の本人も、記憶が零れ落ちていくのが不安でなりません。できないことが日々増え、遠く見えていた死に近づいていきます。きっと心の中では、恐れや情けなさや怒り、悲しみが渦巻いているはず。
若き日の父をビヨン・ボルグを演じたスヴェル・グドナソン、老父をベテランのランス・ヘンリクセン。ヴィゴ・モーテンセン、主演であり監督であり、脚本と音楽も手掛けています。なんと多才な人なんでしょう。こちらにヴィゴ・モーテンセンから日本の観客に向けてのメッセージと予告編があります。(白)


2020年/カナダ・イギリス合作/カラー/シネスコ/112分英語・スペイン語
配給:キノシネマ
(c)2020 Falling Films Inc. and Achille Productions (Falling) Limited・ SCORE
(c)2020 PERCEVAL PRESS AND PERCEVAL PRESS INC. ・ A CANADA - UNITED KINGDOM CO-PRODUCTION

https://movie.kinocinema.jp/works/falling
★2021年11月12日(金)キノシネマ他、全国順次公開
posted by shiraishi at 19:36
"フォーリング 50年間の想い出(原題:Falling)"へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: