2021年01月24日

心の傷を癒すということ 劇場版

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原作:安克昌「心の傷を癒すということ 神戸…365 日」(作品社)
脚本:桑原亮子
音楽:世武裕子
主題歌:森山直太朗『カク云ウボクモ』(UNIVERSAL MUSIC)
出演:柄本佑、尾野真千子、濱田 岳、森山直太朗、浅香航大、清水くるみ、上川周作、 濱田マリ、谷村美月、石橋 凌、キムラ緑子、近藤正臣 ほか

在日韓国人として大阪に生まれ育ち、自分が何者なのか悩んでいた安和隆(柄本佑)は精神科医の永野良夫(近藤正臣)の著書に感銘を受け、精神科医への道を歩む。ある日、映画館で出会った女性・終子(尾野真千子)と恋に落ち、結婚。温かい家庭を持った和隆は、全国から訪れる患者たちにも温かな眼差しで寄り添い、34歳で医局長となる。
まもなく阪神・淡路大震災が起こり、和隆は避難所で多くの被災者の声に耳を傾け、心の傷に苦しむ人たちに寄り添い続け、「心のケア」に奔走する。精神医療の大切さを改めて実感した和隆は、新聞記者の谷村英人(趙珉和)からの依頼のもと、精神科医としてのエッセイを連載し、それを1 冊の本にまとめた。そんな中、和隆にがんが発覚。がん治療を受けながらも、医師として診療を続けようとした。

2020年1月にNHKで放送されたテレビドラマが劇場版として再編集されて、全国劇場公開されます。テレビドラマは放送文化基金賞(番組部門)・最優秀賞を、主演を務める柄本佑が同賞・演技賞、ギャラクシー賞(テレビ部門)の2020年2月度月間賞などを受賞しました。
モデルとなった精神科医・安克昌さんは阪神・淡路大震災で自らも被災しながら、他の被災者の心のケアに奔走。震災後の心のケアの実践に道筋をつけ、日本におけるPTSD(心的外傷後ストレス障害)研究の先駆者となりました。
作品では主人公の安和隆が精神科医として残した功績だけではなく、自らの出自に悩む姿や彼を支えた家族・友人との強い絆も描かれています。
和隆の妻、終子は被災者の心のケアに奔走する夫をしっかり支えて、1人で家庭を守っているのですが、尾野真千子はこういう役を演じさせると本当にうまい!またそんな終子を思いやる和隆。2人の愛は涙無くして見られません。
ガンがかなり進行した頃、幼い頃からの親友である湯浅に誘われてジャズのコンサートに行くのですが、そのシーンもハンカチが必須。湯浅を演じた濱田岳の表情を思い出すと今でも涙があふれてきてしまいます。
安さんが実現を願った「傷つきに優しい社会」。コロナ禍の今だからこそ、安さんの願いが叶ってほしいと思わずにはいられません。(堀)


テレビドラマだったのを知らず、放映時見逃していました。今回の映画版をやっと観て、俳優陣の好演に泣かされました。柄本祐さんの患者の心に寄り添おうとする精神科医は、ほんとに誠実で頼りがいがあって私にも「名医に見えます」。自分を二の次にして奔走したことが、病気を重くしてしまったとしたらお気の毒でなりません。学生時代からの親友とのやりとりは、やはりガンで逝った旧友を思い出して号泣でした。残された者は、あれもこれもと悔やむことが多いですが、すべきことをし終えて「ちょっとお先に」と出かけたんだと思うことにしました。安先生の残した足跡は大きく、これを大切に継ぐ方々がきっと出ると信じます。(白)

2020年/116分/G/日本
配給:ギャガ
©映画「心の傷を癒すということ」製作委員会
公式サイト:https://gaga.ne.jp/kokoro/
★2021年1月29日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
2月12日(金)シネ・リーブル梅田、京都シネマ、OS シネマズミント神戸、シネ・リーブル神戸 ほか

posted by ほりきみき at 14:01
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