2020年12月30日

ハッピー・バースデー 家族のいる時間(原題:Fete de famill)

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監督・脚本:セドリック・カーン
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ(アンドレア)、エマニュエル・ベルコ(クレール)、ヴァンサン・マケーニュ(ロマン)、セドリック・カーン(ヴァンサン)

アンドレアの70歳の誕生日。夫のジャンと孫娘のエマと、いつもは穏やかに暮らしているが今日は特別。長男ヴァンサンの家族が早くからやってきてお祝いの食卓準備をしている。気のいい次男ロマンはまた違う恋人ロジータとカメラを持ってやってきた。家族が揃ったところを映像に残すのだという。クレールから電話が入った。3年前に一人娘エマをアンドレアに預けて出たまま音沙汰がなかった長女だ。
久しぶりに家族が揃い楽しい祝宴になるはずだったが、情緒不安定なクレールの言動が混乱を引き起こす。

カトリーヌ・ドヌーブは、1943年生まれ。『シェルブールの雨傘』(1967年)で有名女優の仲間入りを果たしてから半世紀余り。フランスの大女優としてすっかり貫禄がつきました。近年も『アンティークの祝祭』、是枝裕和監督の『真実』に出演し、いつまでも主役の存在感を見せました。本作でも家族の中心で、めんどくさい長女のクレールをしっかり受け止めて揺るぎません。フランス南西部の陽光、邸宅のインテリアや何気ない衣裳も素敵です。
日本の女優で70代というと吉永小百合、富司純子、松原智恵子、三田佳子、宮本信子、加賀まりこさんたちが思い浮かびますが、みんなが主演とはいきません。つい先日ベテランのハリウッド女優たちの『また、あなたとブッククラブで』が公開されたばかりですが、日本でもぜひ元気なシニアの映画を切望。(白)


フランス南西部の郊外の邸宅に住む母親。長男一家、次男カップルが母親の誕生日を祝いに集まってきます。そこに、3年前アメリカに行ったままだった長女が突然帰ってきます。
感情の起伏が激しく、周りが驚くような行動を起こす長女。飽きっぽく、それなりの年齢にもかかわらず定職についておらず、今は映画監督志望の次男も大人としての分別のある行動が取れません。2人に未熟さを感じます。とばっちりを受ける長男が気の毒になってきます。なぜこんなことになってしまったのだろう…。
何かトラブルが起きても、母親はその問題に正面から向き合ってこなかったことが次第に分かってきます。子どものためと見せて、本当は自分が面倒なことや傷つくことを避けたかったからかも。でも、どんな家族でも多かれ少なかれ同じようなことがあるのではないでしょうか。登場人物たちにイライラしつつも目が離せません。
つけが溜まった主人公一家がどうするのか。ぜひ作品をご覧ください。(堀)


2019年/フランス/カラー/ビスタ/101分
配給:彩プロ、東京テアトル、STAR CHANNEL MOVIES
(C)Les Films du Worso
https://happy-birthday-movie.com/
★2021年1月8日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー
posted by shiraishi at 19:06
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