2020年12月10日

ニューヨーク 親切なロシア料理店  原題:The Kindness of Strangers

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監督・脚本:ロネ・シェルフィグ
出演:ゾーイ・カザン、アンドレア・ライズボロー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、タハール・ラヒム、ジェイ・バルチェル、ビル・ナイ ほか

ニューヨーク、マンハッタンの片隅に佇むロシア料理店〈ウィンター・パレス〉。創業100年を超える伝統を誇るが、今や客足も遠のいていた。刑務所から出所したばかりのマーク(タハール・ラヒム)は、ひょんなことから、この店の経営立て直しの為に雇われる。
そんな矢先、幼い息子二人を連れて、夫から逃げてきたクララ(ゾーイ・カザン)が、食べ物を求めて店に忍び込んでくる。
経営がうまくいってないオーナーのティモフェイ(ビル・ナイ)も、雇われマネージャーのマークも、無一文のクララに優しく手を差し伸べる。
店の常連で、救急病棟の看護師アリス(アンドレア・ライズボロー)も、寝場所に困っているクララ母子を、懇意にしている教会に案内する。アリスは教会で「赦しの会」を開いていて、悩みを持つ者たちから慕われていた。不器用で次々と仕事をクビになるジェフ(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)も、そんな一人だった。
ある事がきっかけで、居場所を夫に知られるのも時間の問題と悟ったクララは、皆から受けた優しさを力に、現実に立ち向かう決意をする・・・

古びたロシア料理店を舞台に様々な人生が交錯する物語。

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©Desiree Navarr WireImage GettyImages

デンマーク出身のロネ・シェルフィグ監督(写真上)が自身で脚本もすべて担当したのは、2000年ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した『幸せになるためのイタリア語講座』以来のこと。一人で脚本を書くことによって、これまで描きたいと温めていた様々な物語を、一つの映画に入れ込むことができたと語っています。表立っては描いていないけれど、政治的な問題も盛り込まれています。
人生、どん底に落ちても、思わぬ出会いで希望に満ちたものになることを感じさせてくれる素敵な物語です。


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© 2019 CREATIVE ALLIANCE LIVS/RTR 2016 ONTARIO INC. All rights reserved

私にとっては、タハール・ラヒムの包み込むような優しさがたまりませんでした。『預言者』(ジャック・オーディアール監督、2009年)で見染めて以来、『パリ、ただよう花』(ロウ・イエ監督、2011年)、『ある過去の行方』(アスガル・ファルハディ監督、2013年)、『消えた声が、その名を呼ぶ』(ファティ・アキン監督、2014年)、『ダゲレオタイプの女』(黒沢清監督、2016年)等々、私の注目する諸外国の監督たちの作品に出演しているタハール・ラヒム。本作で、また違った姿を見せてくれました。(咲)

2019年/115分/英語/デンマーク、カナダ、スウェーデン、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ/日本語字幕:石田泰子
配給:セテラ・インターナショナル
© 2019 CREATIVE ALLIANCE LIVS/RTR 2016 ONTARIO INC. All rights reserved
公式サイト:http://www.cetera.co.jp/NY/
★2020年12月11日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開

posted by sakiko at 09:22
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