2020年02月16日

うたのはじまり 

utanohajimari.jpg

監督・撮影・編集:河合宏樹
出演:齋藤陽道、盛山麻奈美、盛山樹、七尾旅人、飴屋法水、CANTUS、ころすけ、くるみ、齋藤美津子、北原倫子、藤本孟夫ほか

“ろう”の写真家、齋藤陽道は20歳で補聴器を捨ててカメラを持ち、「聞く」ことよりも「見る」ことを選んだ。彼にとっての写真は、自分の疑問と向き合う為の表現手段でもある。そんな彼の妻・盛山麻奈美も“ろう”の写真家である。そして彼女との間に息子を授かった。“聴者”だった。
幼少期より対話の難しさや音楽教育への疑問にぶち当たり、「うた」を嫌いになってしまった彼が、自分の口からふとこぼれた子守歌をきっかけに、ある変化が訪れる。生後間もない息子の育児を通して、嫌いだった「うた」と出会うまでを切り取ったドキュメンタリー。

幼い頃の苦い経験から音楽が嫌いになった齋藤陽道(はるみち)さん。子どもが生まれ、抱いているときに思わず子守唄を口ずさみます。歌は心の発露。想いがあれば自然と口からあふれてくるのだと作品を見ていて思いました。
このことに陽道さん本人が驚いて、知人の音楽家たちに会いに行くのですが、歌の楽しさを知った陽道さんから音楽の奥深さが伝わってきました。
作品の本筋ではないのですが、陽道さんの妻が出産するシーンがあります。まさに生が始まる瞬間に感動しました。私は子どもを2人産んでいますが、実際に子どもが生まれてくる瞬間は初めて見ました。貴重な映像です。(堀)


齋藤陽道(はるみち)さんは聴者の家庭で、補聴器と発話して育ち、奥様の麻奈美さんはろうの両親のもと日本手話で育っています。子育てへの不安もあったでしょうに、カメラマンとして出産を見つめながら父になっていく齋藤さん。汗をかいたシャツを脱ぎ捨てて、裸の胸に生まれたての息子を抱き「どんな声で言ってるの?」と問う齋藤さん。聴者として生まれた「樹(いつき)さん」、なりたての父親と母親、それぞれ違う3人が暮らして「話す」過程が見えていきます。身近にろうの方がいないので、知らなかった世界に心揺さぶられました。
河合宏樹監督の質問を齋藤さんは口の動きでも読み取り、けっこうな速さで書いた文字で返事します。自分でも読めないことのある私のメモと違って、これは「会話」なので速書きでも読みやすい文字です。字幕がどうあってほしいかというやりとりがありました。どんな絵字幕になったのか、ぜひ劇場へどうぞ。(白)


2020年/日本/86分/PG-12
配給:SPACE SHOWER FILMS
©2020 hiroki kawai/SPACE SHOWER FILMS
公式サイト:https://utanohajimari.com/
★2020年2月22日(土)よりロードショー

絵字幕版(バリアフリー日本語字幕付き上映)
本作品はバリアフリー版として、シアター・イメージフォーラムでは日本語字幕付きバージョンの「絵字幕版」も上映します。
日本語字幕に加えて、映画の大事な要素のひとつである“音楽”を絵で表現する手法を用いています。
上映スケジュールは以下の通りです。

2/22(土)|①10:50<絵字幕版>②21:00<通常版>
 ★公開初日には両回とも舞台挨拶を予定しております。詳細は近日発表します。
2/23(日)|①10:50 <通常版>②21:00<絵字幕版>
2/24(月)|①10:50<絵字幕版>②21:00<通常版>
2/25(火)|①10:50 <通常版>②21:00<絵字幕版>
2/26(水)|①10:50<絵字幕版>②21:00<通常版>
2/27(木)|①10:50 <通常版>②21:00<絵字幕版>
2/28(金)|①10:50<絵字幕版>②21:00<通常版>
2/29(土)|①10:50 <通常版>②21:00<絵字幕版>
3/01(日)|①10:50<絵字幕版>②21:00<通常版>
3/02(月)|①10:50 <通常版>②21:00<絵字幕版>
3/03(火)|①10:50<絵字幕版>②21:00<通常版>
3/04(水)|①10:50 <通常版>②21:00<絵字幕版>
3/05(木)|①10:50<絵字幕版>②21:00<通常版>
3/06(金)|①10:50 <通常版>②21:00<絵字幕版>
※3/7以降スケジュール未定
詳しくは劇場HPをご覧ください。
http://www.imageforum.co.jp/theatre/movies/3091/
posted by ほりきみき at 10:02
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