2019年10月03日

アップグレード 原題:UPGRADE

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監督・脚本:リー・ワネル  製作:ジェイソン・ブラム
出演:ローガン・マーシャル=グリーン、メラニー・バレイヨ、スティーブ・ダニエルセン、アビー・クレイデン、ハリソン・ギルバートソン、ベネディクト・ハーディ

近未来で妻のアシャ(メラニー・ヴァレジョ)と穏やかに生活していたグレイ・トレイス(ローガン・マーシャル=グリーン)は、突如現れた正体不明の組織に襲われる。妻は殺され、グレイは一命を取り留めるが、全身が麻痺してしまう。悲しみに沈む中、ある科学者から実験段階にある人工知能チップ“STEM”を肉体に埋め込む手術を提案され、受けることにするグレイ。やがて彼は体を動かせるようになったばかりか、驚異的な身体能力を得る。

これは新たな『ターミネーター』シリーズになるのではないか?という予感は遠からず…だった。ワネル監督自身、『ターミネーター』に強い影響を受けたそうだ。『ターミネーター』も1作目は低予算のインディペンデント作品ながら、豊かな発想とスケールの大きさで注目された。本作は『ターミネーター』をそれこそ”アップグレード”したような独創的な発想、奇抜な映像表現による近未来SFである。

AIチップが埋め込まれ、驚異的な身体能力を手に入れた男。脳内のチップ「STEM」と会話する様は”バディ映画”の新機軸といえよう。映画ファンなら誰もが知る『2001年 宇宙の旅』に於けるコンピューター”HAL”。あのハンサム声が全編にこだまし、脳内はフル回転、身体は超絶ロボット化すると想像してほしい。観客は聴覚、視覚から圧倒的な快感を得るのだ。

サウス・バイ・サウスウエストや、シッチェス・カタロニア国際映画祭など著名な映画祭で観客賞受賞し、批評サイト「Rotten Tomatoes」でも高評価を獲得したのが納得のクオリティである。
主人公を演じるローガン・マーシャル=グリーンのアクションには驚かされた!まるで本物のサイボーグが戦闘態勢に入ったかのようにしか見えない。トム・ハーディ似のイケメンでもあるので、今後ライジングして行く予感がする。
自然が破壊され、人工的な近未来世界の中で、坪庭のような日本庭園が眼を引いた。低予算の中で優れた映画にしようという気概を持つ美術・撮影・音響デザインといったスタッフワークにもご注目を。(幸)


自動運転の車が暴走し、事故を起こす。AIが管理する社会を進んでいると表現していいのか。事故後、妻を殺され、主人公も脊髄を損傷して四肢不随に。AIチップを埋め込まれることで動けるようになり、復讐に走った。しかし、次第にAIが暴走。その先に本当の復讐相手が見えてくる。
作品はすべてをAIに任せることへ警鐘を鳴らす。判断はテクノロジーに任せず、自らすべきと改めて思う。(堀)


配給:パルコ
2018年/アメリカ/カラー/スコープサイズ/英語//100分
©2018 UNIVERSAL STUDIOS
公式サイト:http://upgrade-movie.jp/
★10月11日(金)より渋谷シネクイントほか全国ロードショー★
posted by yukie at 11:38
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