2019年05月26日

僕はイエス様が嫌い (英題『JESUS』)

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監督:監督・撮影・脚本・編集:奥山大史
出演:佐藤結良、大熊理樹、チャド・マレーン、木引優子、佐伯日菜子、ただのあっ子、二瓶鮫一、秋山建一、大迫一平、北山雅康

祖母と暮らすことになった少年ユラは、東京から地方のミッション系の小学校に転校する。毎日の礼拝に困惑する彼の前に、とても小さなイエス様が姿を現す。ユラ以外の人には見えないが、いつも彼の願いをかなえてくれるイエス様をようやく信じかけた矢先、彼に苦難が降り掛かる。

今年の邦画暫定ベストワン!と絶推ししたい作品をご紹介できるのが嬉しくて堪らない。しかも本作が監督デビュー、若干22歳の新鋭なのだ。脚本、編集も手掛け、特に撮影は絶品である。序盤、学校にある鳥小屋の場面では禽獣の“匂い”が明確に漂ってきた時の衝撃は忘れ難い。

ワンカット長回し、フィックス(固定)画像の清冽な美しさは偶然の産物ではなく、綿密に計算されたものであることがわかる。子役たちの自然な演技を引き出すための巧妙な技法なのだ。
大学在学中の卒業制作に有りがちな生硬さはそこには観られない。

祖父の仏壇に手を合わせる姿、学校の教会に差し込む光線、白雪でサッカーボールを蹴る子供たちの弾けた笑顔·····。

一つ一つ丁寧に紡がれた静謐且つ簡潔な描写は、対象との距離感が正確に保たれている故にほかならない。

それだけに少年が感情を爆発させる、ほんの一瞬の行為が観客に衝撃を与え得るスパイスとして見事な効果を発揮するのだ。これら洗練を極めた作風の全てが監督の頭で構築されたことを想像すると…、う〜ん大器の予感!日本映画界の至宝を大切に大切に見守って行きたい。(幸)
 


2019年/日本/カラー/スタンダード/76分/5.1ch
配給:ショウゲート
©2019 閉会宣言
公式サイト https://jesus-movie.com/
★2019年5月31日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
posted by yukie at 11:57
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