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監督:ピーター・カッタネオ(『フル・モンティ』)
脚本:ジェフ・ポープ(『あなたを抱きしめる日まで』)
原作:トム・ミシェル「人生を変えてくれたペンギン 海辺で君を見つけた日」
出演:スティーヴ・クーガン(『ロスト・キング 500年越しの運命』)、ヴィヴィアン・エル・ジャバー、ビョルン・グスタフソン、アルフォンシーナ・カロッチオ、デイヴィッド・エレロ、ジョナサン・プライス(『2人のローマ教皇』)
1976年、アルゼンチン。英国人の英語教師トムは、名門寄宿学校に赴任する。折しも軍事クーデターが起こり休校となったので、トムは同僚の物理教師タピオと隣国ウルグアイに行く。出会った女性と夜を共にし、翌朝、海辺を散策中、重油まみれの瀕死のペンギンを救う。女性には逃げられてしまい、トムのもとにペンギンが残された。海に戻そうとしても彼のもとに戻ってくるペンギンを「サルバトール」と名付けて連れ帰る。着任した時に校長から「騒音、禁煙、ペット禁止」と言われていたので、授業中はベランダに閉じ込めての同居生活。ある日、生徒たちがあまりに授業中うるさいので、ペンギンを教室に連れてくる。効果はばっちり。ペンギンのいる教室で、生徒たちはトムの詩の講義に集中するようになる…
ベランダに隠していたペンギンに、最初に気がついたのは、掃除を担当しているマリアと彼女の孫娘ソフィアでした。ペンギンのいるベランダで、彼女たちと食事しながら過ごし、ソフィア5歳の時に母親が亡くなったことを知ります。トムもまた、娘が13歳の時に酔っ払い運転の車にはねられ亡くなったと語ります。単身赴任しているのにも、ワケがありそうです。色々な寂しさを和らげるてくれたのがペンギンでした。
「サルバトール」とは、救世主の意味。まさに!この映画には、もう一つ、軍事政権下のアルゼンチンという背景が色濃くあります。ソフィアは反政府運動をしていて、逮捕されてしまうのです。一見、気難しい校長が、学校として嘆願書を出すのですが、それもペンギン効果として描かれています。1996年のクーデター以降、7年の間に3万人が行方不明となり、母親たちは今も闘っているとのこと。原作者のトム・ミシェル氏は、教師を引退して英国に戻り、ある日、ペンギンの泳ぐ動画を見て、回想録を書いたそうです。残念ながら、映画の完成を待たずに旅立たれました。映画をご覧になったら、なんとおっしゃったでしょう… (咲)
2024年/スペイン、イギリス/英語、スペイン語/112分/ビスタ/カラー/5.1ch/
日本語字幕:斉藤敦子
配給:ロングライド
公式サイト:https://longride.jp/lineup/penguin/
★2025年12月5日(金) 新宿ピカデリー、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開


