2021年04月18日

SNS 少女たちの10日間  原題:V siti

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監督:バーラ・ハルポヴァー、ヴィート・クルサーク
原案: ヴィート・クルサーク
出演:テレザ・チェジュカー、アネジュカ・ピタルトヴァー、サビナ・ドロウハー

偽のSNSアカウントで暴き出す少女たちの性被害の実態

巨大な撮影スタジオに作られた3つの子ども部屋。幼い顔立ちをした18歳以上の3人の女優たちが、10日間、その部屋でパソコンに向かって12歳の少女を演じる。
ルールは、7つ。
1.自分からは連絡しない
2.12歳であることをハッキリ告げる
3.誘惑や挑発はしない
4.露骨な性的指示は断る
5.何度も頼まれた時のみ裸の写真を送る *偽の合成写真
6.こちらから会う約束を持ちかけない
7.撮影中は現場にいる精神科医や弁護士などに相談する

SNSに写真と共に偽アカウントで登録すると、またたく間に大勢の男たちが群がってくる・・・

あどけない少女たちに、露骨にビデオセックスを要求したり、自身の性器を見せつけたりする男たち。
チェコでドキュメンタリーとしては異例の大ヒット。警察からも犯罪の証拠として、映像を要求されたそうです。

パソコンに映し出される部屋には、少女を演じた女優たちの子ども時代の私物も持ち込まれて、窓の外も3つの部屋それぞれ違うので、まさか同じ撮影スタジオだとは誰も思わないでしょう。
やらせといえば、やらせ。手法はどうかと思う面もありますが、未成年が危険な世界に誘われていく実態を暴き出しています。今やインターネットで簡単に見知らぬ人と繋がりのできる時代。情報もたやすく手に入れることができます。こんな時代に、どうすれば親は我が子を守ることができるのか・・・ 映画は警鐘を鳴らしてはいますが、答えは教えてくれません。子どもだけでなく、大人もまた、ネット社会で危険と隣り合わせだということを心しないといけないと思わせてくれました。(咲)


10代の少女に群がってくる成人男性たち。おぞましくて固まりました。この人たちも母親から産まれています。姉や妹や娘がいたりしないのでしょうか?自分の行為で相手の女性が傷つくなど1ミリも想像できないのでしょう。
ほかのスタッフもいて後のケアもあるとはいえ、この女の子役の女性たちのトラウマにならないとは言えません。いったん出した映像はいくらでも広まっていってしまいます。つきとめた男性の家にスタッフだけ行くならまだしも、女性も一緒なのに驚きました。実際は大人でも、彼女たちがその後どうなったのかが心配です。あのひどい男たちは処罰されたんでしょうか?
この映画で自分の認識も新たにしました。なんにでも手軽にアクセスできてしまうこの頃、被害者になることもあります。利用者が知らなかったでは済まされません。周知と厳しい規制を望みます。(白)


この問題はチェコだけのことではなく、日本でも同じなのでしょう。子どもたちが通った学校では学校では警察庁サイバー犯罪対策課から専門家を講師に招き、SNS を通じた出会いの危険性、スマートフォンやタブレットなどの使いすぎなどを子どもたちに伝える情報モラル教育が行われていました。社会人の長女は高校生のとき、7歳離れた次女は中学生のときに受けたと記憶していますから、それを必要としている子たちがどんどん低年齢化して、今は小学生が受ける時代なんですね。
一方で自分の子どもがいけないことをしている場合もあります。知り合いの娘さんの母校(女子校)に若い男性の先生が赴任したとき、在校生がそれをTwitterでつぶやき、繋がっている先輩へと伝播し、その中の誰かがその先生のアカウントを特定して、そこからその先生の写真が流出したそう。若い男性に興味がある気持ちはわからなくもないですが、やっぱりそれはいけないこと。SNSは諸刃の剣。好奇心で軽はずみな行動を取ることがないよう伝えることも大事だと思いました。(堀)


2020年/チェコ/チェコ語/5.1ch/ビスタサイズ/104分/R-15
字幕翻訳:小山 美穂
字幕監修:牧野ズザナ
配給:ハーク
配給協力:EACH TIME
公式サイト:http://www.hark3.com/sns-10days/
★2021年4月23日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、 新宿武蔵野館、池袋シネマ・ロサほか全国順次公開
posted by sakiko at 05:10| Comment(0) | チェコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする