2020年08月23日

マロナの幻想的な物語り 原題: L'extraordinaire voyage de Marona 英題: Marona's Fantastic Tale 

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監督: アンカ・ダミアン
脚本: アンゲル・ダミアン
キャラクター・デザイン: ブレヒト・エヴェンス
日本語吹き替え:のん、小野友樹、平川新士ほか

大通りで車に轢かれ息絶え絶えの犬のマロナ。走馬灯のように、これまでの人生(犬生)が脳裏を駆け巡る。
パパは血統書付きのアルゼンチン・ドゴ種で差別主義者。そんなパパが一目惚れしたのが、ペキニーズのミックスで元野良犬だけど美しくて博愛主義者のママ。二匹の間に出来た9匹の9番目に生まれ、ナインと名付けられ、パパの飼い主に引き取られる。が、わずか12分で捨てられ、曲芸師マノーレの帽子に隠れこみ、マノーレの家で世話になることに・・・

躍動的で斬新なアニメーションで綴られるワンちゃんの一生。
鼻がハート型でキュート! 
最初に拾われたマノーレにはアナ、その後に引き取られたイシュトヴァン一家にはサラと名付けられて、幸せな日々を送るのですが、ワケあって別れ、最後に出会ったソランジュという女の子がつけてくれたのがマロナという名前でした。ルーマニア語で茶色という意味。
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アンカ・ダミアン監督は、ルーマニアでは唯一の女性監督。美術を専攻後、アニメーションの世界へ。本作の脚本は、息子のアンゲルさんが母のアイディアをもとに執筆しています。
2Dと3Dを組み合わせるなど、ダイナミックな場面もあって、ワンちゃんの運命にハラハラドキドキ。いろいろな人との出会いが、人生に彩りを与え、成長させてくれることを教えてくれる素敵な物語です。(咲)


とってもアートな雰囲気で、シャガールの絵画を見ているかのよう。セリフは少なめで、画からたくさんのことが伝わってきます。日本のアニメに慣れていると面食らうかもしれません。
作品を見ていると犬を飼いたくなるけれど、その一方で、思いつきで動物を飼ってはいけないというメッセージもはっきりと描かれています。公益社団法人ACジャパンの動物の遺棄・虐待は犯罪であることや盲導犬についてのCMを思い出しました。
日本語吹替版ではマロナの声をのんが演じています。マロナは女の子ですが男の子に間違えられたりするので、透明感があって中性的なのんの声がうまくハマっていました。マロナ以外のヴォイスキャストも含め、字幕版よりも落ち着いた印象です。(堀)


東京アニメアワードフェスティバル2020 コンペティション部門
長編アニメーション グランプリ作品

2019年/ルーマニア・フランス・ベルギー/フランス語 / DCP / 92分
提供: リスキット/マクザ厶/太秦/カルタクリエイティブ
配給: リスキット
後援: ルーマニア大使館
協力: キャトルステラ / Stylab / げんべい商店
公式サイト:https://maronas.info/
★2020年8月29日(土)より、渋谷・ユーロスペースにて字幕版先行公開、9月12日(土)より吹替え版を含め、全国順次公開
posted by sakiko at 04:15| Comment(0) | ルーマニア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする