2021年05月16日

やすらぎの森  原題:Il Pleuvait des Oiseaux 英題:And the Birds Rained Down

5月21日(金)、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
劇場情報 https://theaterlist.jp/?dir=yasuragi
●最終版『やすらぎの森』ポスター_R_R.jpg
© 2019 - les films insiders inc. - une filiale des films OUTSIDERS inc.

監督・脚本:ルイーズ・アルシャンボー
原作:ジョスリーヌ・ソシエ
撮影:マチュー・ラベルディエール
編集:リチャード・コモー
出演
ジェルトルード/マリー・デネージュ役:アンドレ・ラシャペル
チャーリー:ジルベール・シコット
トム:レミー・ジラール
テッド・ボイチョク:ケネス・ウェルシュ
ラフ(ラファエル):エブ・ランドリー
スティーヴ:エリック・ロビドゥー
ジュヌヴィエーヴ:ルイーズ・ポルタル 

ケベックの森から届いた人生賛歌!

カナダ・ケベック州の人里離れた深いにある湖のほとりにたたずむ小屋で、3人の高齢の男性たちが愛犬たちと一緒に暮らしていた。歩んできた人生、それぞれの理由で社会に背を向け、人里を離れ森の中で暮らしを満喫していた。そんな彼ら世捨て人たちの前に、思いがけなく女性来訪者が現れる。その80歳の女性ジェルトルードは、少女時代に父の誤解により、不当な措置によって精神科療養所に入れられ、60年以上も外界と隔絶した生活を強いられていた。甥っ子の判断で療養所には戻さず、世捨て人たちの仲間に。彼らも最初は戸惑ったけど、だんだんに受け入れられていった。ジェルトルードはマリー・デネージュという名前で新たな人生を踏み出し、森の中の生活に慣れ、澄みきった空気の中で活力を取り戻していった。そして、それまで得られなかった「愛」を得ていくのだが、そんな温かな森の生活を揺るがす緊急事態が巻き起こり、彼らは重大な決断を迫られていく。
森での新しい出逢いと湖畔での穏やかな共同生活。80代の男女を主人公に、人生の晩年をいかに生きるかを深い森の中、詩情豊かに描く。愛と再生の物語。

『やすらぎの森』というタイトルを見て、ニヤっとした人はきっと、倉本聰脚本の「やすらぎの郷(さと)」「やすらぎの刻(とき)~道」を見ていた人でしょう。そういう私も、ここ数年、このTVドラマを毎回見ていた(録画したものだけど)。「やすらぎの郷」というのは、TV業界で活躍した人たち(俳優や脚本家、裏方の人たち)だけが入居できる老人ホームのような場所。それぞれ、この『やすらぎの森』にも出てくるコテージのような一軒家で暮らしているので、「シニア村」ともいうべき感じだった。石坂浩二、浅丘ルリ子、有馬稲子、加賀まりこ、草刈民代、五月みどり、常盤貴子、名高達男、野際陽子、藤竜也、風吹ジュン、松岡茉優、ミッキー・カーチス、八千草薫、山本圭など (※役者名50音順)そうそうたる俳優たちが出演していた。「死との向き合い」「愛情」「絆」「友情」「日本がたどってきた道・歴史」など多彩なものを盛り込み、「社会に対する批判と提言」が盛り込まれているように感じた。
これはまさに、『やすらぎの森』にも通じるもので、大いに共鳴できるものだった。詳しくは出てこなかったけど、ここに出てきた男たちも社会からドロップアウトし森の中で暮らすようになったのだろうし、ジェルトルードにいたっては、社会に出ることもなく精神科療養所に入れられ、社会とのつながりもたたれていた。
小学校の頃「ロビンソンクルーソー漂流記」を読んで、無人島や森の中で生活をすることに憧れた。そして成長してからは、東京ではなく田舎で暮らしたいと、30代後半に信州白馬で5年くらい働いていたことがある。その経験は大変だったけど幸せな体験だった。
森の生活の解放感を感受するのは若者たちだけでなく、老人たちにもあっていい。電気もガスも水道もない生活は不便だけど、解放感はなにものにもかえがたい(暁)。


毎日おうち時間を過ごして「どこかへ行きたい」と思っている方、カナダの森を見るのはいかがでしょう。森で暮らすお年寄りの静かな映画です。いろんな体験や思いを胸に齢を重ねてきた人たちが、自然の中で最後の時間を過ごしています。カナダの名優と言われるベテラン俳優たちが演じ、ジェルトルード役のアンドレ・ラシャペルはこれが遺作となりました(2019年11月88歳で逝去)。
森の生活に加わったジェルトルードは、名前をマリーと変えて新しい人生を始めます。マリーが取り戻した人生には友人も愛する人もいます。シニアのラブシーンは映画の中でもあまり描かれません。美しくて幸せなひとときがそこにありました。
劇中で「時は来る♪時は来る♪」と歌われます。こうしている間にも一日一日過ぎていき、人は老いていきます。明日目覚めないかもしれません。1970年生まれのルイーズ・アルシャンボー監督は良い原作と名優を得て、美しい自然と時間を切り取りました。(白)


『やすらぎの森』公式HP 
原作:「Il Pleuvait des Oiseaux」ジョスリーヌ・ソシエ著
2019/カナダ/フランス語/スコープサイズ/カラー/5.1ch/126分/映倫:G
日本語字幕:手束紀子 
後援:カナダ大使館、ケベック州政府在日事務所 
配給・宣伝:エスパース・サロウ
公式サイト https://yasuragi.espace-sarou.com/index.html
posted by akemi at 13:33| Comment(0) | カナダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月21日

ステージ・マザー(原題:Stage Mother)

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監督:トム・フィッツジェラルド
脚本:ブラッド・ヘンニク
出演:ジャッキー・ウィーバー(メイベリン)、ルーシー・リュー(シエナ)、エイドリアン・グレニアー(ネイサン)、マイア・テイラー(チェリー)

サンフランシスコのカストロ・ストリート。ゲイバーの”パンドラ・ボックス”のショータイムで、ドラァグクイーンのリッキーが倒れて息を引き取った。薬物の過剰摂取だった。突然の訃報は、テキサスの田舎で夫と二人暮らしのメイベリンに届いた。一人息子のリッキーはゲイをカミングアウトして受け入れられず、家を出ていったきり疎遠のままだった。メイベリンは夫の反対に耳を貸さず、サンフランシスコの葬儀に参列する。
リッキーのパートナーのネイサンに門前払いにあうが、リッキーの親友のシエナがネイサンとの間を取り持ってくれた。ネイサンはバーの共同経営者だったが、リッキーが急死したためメイベリンが経営権を相続することになっていたと知る。しかもバーは借金で破綻寸前だった。思いがけずゲイバーを引き継ぐことになったメイベリンは、テキサスで聖歌隊にいたことを強みにステージの改変に着手する。

この目力の強いメイベリン役のジャッキー・ウィーバーは『アニマル・キングダム』(2012)のママでした。最近では『チア・アップ!』(2019)にも出演。どこででも行動力のあるパワフルな女性を演じています。
本作では息子と和解しないまま先立たれてしまった悔恨を胸に、息子の遺したバーの立て直しに頑張ります。バーで働くドラァグクイーンたちにもそれぞれの事情があり、メイベリンはリッキーと重ねて彼らを理解し支えます。俺様な夫の期待通りに従う人生でなく、自分で道を選びとるメイベリンが輝いていく過程を見てください。いつでもやり直すのに遅すぎることはありません。
売れっ子のチェリー役のマイア・テイラーは、本人もトランスジェンダー。スマホで撮影された『タンジェリン』(2015)がデビュー作でした。クイーンたちの歌とダンスも楽しい、元気がもらえる映画。(白)


いろいろな生き方があっていいとわかっていても、それが我が子となると、なかなか受け入れられないもの。私の友人にも、長女が長男になってしまった人がいて、最初は戸惑っていたけれど、今では「息子がね・・・」としっかり受け入れています。メイベリンは息子が生きている間に認められなかったことを悔いますが、父親は亡くなってもなお頑として認めません。すんなり受け入れば楽になるのにと思ってしまいますが、当事者の思いは複雑ですね。
本作は、メイベリンの挑戦にも元気づけられますが。サンフランシスコの風情がとても素敵で、いつかカストロ・ストリートにも行ってみたくなりました。(咲)


2020年/カナダ/カラー/93分
配給:REGENTS
(C)2019 Stage Mother, LLC All Rights Reserved.
https://stage-mother.jp/
★2021年2月26日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国公開
posted by shiraishi at 14:13| Comment(0) | カナダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月05日

ストックホルム・ケース(原題:STOCKHOLM)

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監督・脚本:ロバート・バドロー
製作:ジェイソン・ブラム
劇中歌:ボブ・ディラン 
劇伴:スティーブ・ロンドン
出演:イーサン・ホーク、ノオミ・ラパス、マーク・ストロングほか

何をやっても上手くいかない悪党のラース(イーサン・ホーク)は自由の国アメリカに逃れるために、アメリカ人に扮装してストックホルムの銀行強盗を実行する。彼は幼い娘を持つビアンカ(ノオミ・ラパス)を含む3人を人質に取り、犯罪仲間であるグンナー(マーク・ストロング)を刑務所から釈放させることに成功。続いてラースは人質と交換に金と逃走車を要求し、グンナーと共に逃走する計画だったが、警察は彼らを銀行の中に封じ込める作戦に打って出る。現場には報道陣が押し寄せ、事件は長期戦となっていく。すると犯人と人質の関係だったラースとブリジッタたちの間に、不思議な共感が芽生え始める……。

「ストックホルム症候群」とは誘拐事件や監禁事件などの被害者が、犯人と長い時間を共にすることにより、犯人に連帯感や好意的な感情を抱いてしまう心理学用語のこと。ノオミ・ラパスが振り返るように説明するところから始まります。本作は、「ストックホルム症候群」の語源となった、“スウェーデン史上、最も有名な銀行強盗事件”として知られる5日間の立てこもり事件(ノルマルム広場強盗事件)を基にしたクライム・エンタテインメントです。
犯人ラースを演じるのは俳優のみならず脚本家、映画監督、演出家としても多方面で活躍するイーサン・ホーク。伝説のトランペット奏者チェット・ベイカーを演じた『ブルーに生まれついて』のロバート・バドロー監督と再タッグを組みました。
アメリカかぶれのラースは「警察はボブ・ディランが好き」といい、作品内でも「新しい夜明け」「今宵はきみと」「明日は遠く」「 トゥ・ビー・アローン・ウィズ・ユー」といったボブ・ディランの名曲が使われています。しかも俳優たちが英語を話すので、舞台がスウェーデンであることを思わず忘れてしまいそう(笑)。
それはさておき、本作の魅力はイーサン・ホークに尽きます。人質を取って銀行に立て籠もり、すぐにキレて過激な発言をするものの、実際には人質に危害を加える気がなく、むしろ優しい。本人は一生懸命なのだけれど、空回りするばかりでうまくいかない人物はイーサン・ホークの得意とするところ。チャーミングな魅力を本作でも余すところなく発揮しているので、気がつけば、すっかり犯人に肩入れしている自分に気がつくことでしょう。ファン必見の作品です。(堀)


2018年/カナダ・スウェーデン/英語・スウェーデン語/ 92分/シネスコ/カラー
配給:トランスフォーマー 
©2018 Bankdrama Film Ltd. & Chimney Group. All rights reserved. 
公式HP:http://www.transformer.co.jp/m/stockholmcase/
★2020年11月6日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿、UPLINK吉祥寺ほか
posted by ほりきみき at 01:53| Comment(0) | カナダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月17日

マティアス&マキシム ( 原題:Matthias et Maxime 英題:MATTHIAS & MAXIME )

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脚本・監督・編集・製作・衣装:グザヴィエ・ドラン
製作:ナンシー・グラント
撮影:アンドレ・チュルパン
音楽:ジャン・ミッシェル・ブレ
美術:コロンブ・ラビ
衣装:ピエール=イヴ・ゲロー

出演:ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス、グザヴィエ・ドラン、ピア・リュック・ファンク、サミュエル・ゴチエ、アントワーヌ・ピロン、アディブ・アルクハリデイ、ハリス・ディキンソン、アンヌ・ドルヴァル

親友同士で30歳のマティアス(ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス)とマキシム(グザヴィエ・ドラン)は、友人が監督する短編映画でキスシーンを演じる。その口づけをきっかけに、二人は今まで封印してきた相手への思いに気付き始める。婚約者のいるマティアスは親友への思わぬ感情に戸惑い、マキシムは長年の友情が壊れることを恐れていた。

グザヴィエ・ドラン監督・出演作史上、最も切なく涙を誘い、経済格差といった社会問題までを孕む、秀作が誕生した。19歳での監督デビューから30代に入り込んだドランの行く先はまだまだ伸びしろがありそうだ。何処まで伸長するのか予想もつかない未完成の魅力が本作でも発揮された。
湖畔の別荘、幼馴染みで気の置けない仲間たちとのパーティが物語の発端となる。オーストラリア留学まで12日と迫ったマックス(ドラン)は、親友マットの父親の推薦状を必要としていた。さらりと出てくるこの伏線が後に重要な場面と繋がるため、見逃せない。
夜明けの湖を泳ぐ幻想的な場面や、マットの言質をイジる”言葉警察遊び”など、ドランの演出は緩急自在だ。問題のマックスとマットのキスシーンは意外にあっさりと描かれる。これもドランの狙いなのだろう。

バス停で少年に見つめられたり、マックスは次第に自分の周囲にいる男たちを意識するようになる。一方、本作では生活臭の描き方がきめ細かい。マックスに平然と金をせびる薬物依存症の母。その母のために甲斐甲斐しくパスタを作り世話をしつつ、後見人となっている叔母と今後の話し合いも欠かせない。
バーテンダーとして働く店で、親切にしてくれる女友だちから、階級格差について皮肉を言われる。傍目に苦労しているマックスを仲間の母親たちは憐れむ。こうした立場の異なる複数の女たちの心情を見渡し、短いショットで繋ぐ観察技法に、これまで以上の洗練と成熟が観られた。

注目すべきは、マックスとは対照的な俗物として登場するマットの取引先相手、トロントから来たケヴィンの存在だ。登場シーンはドランの映像・音楽センス、テンポの良さといった技法の粋が凝縮されている。ゲスな発言を繰り返すケヴィンに、マットは戸惑いを覚えながらもビジネスライクに振る舞う。内心ではマックスのことを考えているのが透察される。ケヴィンを演じる英国人俳優のハリス・ディキンソンは、ドランの演出意図を汲み、人物造形を巧みに表出した。ハリス・ディキンソンはレイフ・ファインズと共に主演に抜擢された『キングスマン:ファースト・エージェント』公開が控える注目株だ。

撮影監督のアンドレ・テュルパンは、これまで組んできたドランの世界を知り尽くしたカメラマンとして期待に応える映像を展開。スタイリッシュなライティング、登場人物の目の光を捉え、セリフを排した感情表現の映像作りは卓抜した技術だ。本作では湖周辺の自然描写、瀟洒な別荘、叔母宅の赤いブラインドなど、経済・階級格差を可視化する視点に貢献している。
BL映画を苦手とする向きも映画ファンは少なくないだろう。でも、ドラン作品は一味違いますよ!(幸)


19歳で初監督作品『マイ・マザー』(2009)を放ったグザヴィエ・ドラン。その才能に驚くと共に、美しい容貌にクラクラしたものだ。その後も、『わたしはロランス』(2012) 『トム・アット・ザ・ファーム』(2013)、『Mommy/マミー』(2014年)、『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』(2018)等々、印象に残る監督作を発表し続けているが、なかなか本人は出演してくれなくて、残念に思っていた。『ある少年の告白』(ジョエル・エドガートン監督、2018年)で、久しぶりにグザヴィエ・ドランの姿が拝めると楽しみに観たら、強制的に同性愛を治す施設に入居している男で、ちょっとむさ苦しい雰囲気。10代の時に美しかった少年も、大人になると・・・とがっかりしたが、『マティアス&マキシム』で払拭! 30を越えたと思えない初々しい姿にため息。右頬に大きな痣(あざ)があるのに、そんなことは気にならない美貌。グザヴィエ・ドランは、やっぱりこうでなくっちゃ。(咲)

提供・配給:ファントム・フィルム
2019年製作/120分/PG12/カナダ/ビスタサイズ/5.1ch
(C) 2019 9375-5809 QUEBEC INC a subsidiary of SONS OF MANUAL
公式サイト:http://phantom-film.com/m-m/
★2020年9月25日(金)より、 新宿ピカデリーほか全国公開
posted by yukie at 21:44| Comment(0) | カナダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月05日

新しい街 ヴィル・ヌーヴ ( 原題:Ville Neuve )

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監督: フェリックス・デュフール=ラペリエール
出演:ロベール・ラロンド、ジョアンヌ=マリー・トランブレ、テオドール・ペルラン

アルコール依存症の詩人ジョゼフは、離婚した元妻のエマを思い出の地である「ヴィル・ヌーヴ」に呼び出す。やり直せるかに見えた二人だったが、独立運動の盛り上がりと同時に、彼らの関係に新たな波乱が生じる。

まるで、”アニメーション版タルコフスキー”とでも称したいほど詩情溢れる作品だ。タルコフスキーの特徴である”水”の象徴性は、海辺の小屋や波、白い魚、水溜まりといった対象に呼応する。
作中でも、題名こそ示されないが、タルコフスキー作『アンドレイ・ルブリョフ』の挿話が引用される。
「鐘を造る映画を見た。 息子は父から鐘造りの秘伝は教わっていなかった…」
「鐘」は『アンドレイ・ルブリョフ』の中でも最も印象的な挿話だったため、タルコフスキーへのオマージュの感を強くした。

全編が墨絵・手描きで作られた本作は、米国の作家レイモンド・カーヴァーの「シェフの家」にインスパイアされた。原作は意外な程の短編である。元妻に未練を持つ中年男の物語を自由に翻案し、カナダ・ケベック州の独立運動を織り込んだ。
政治的な主題と愛情を交錯させつつ、国且つ人々の独立していく様を情感豊かに綴った脚本は出色といえる。

大人のためのアニメーションだが、決して政治色が強くも難解でもない。抽象的な表現こそ目立つものの、安易なカタルシスを求めがちなアニメーションが跋扈する中、一石を投じる作品だ。
監督はこれが初長編アニメとなるフェリックス・デュフール=ラペリエール。”映像詩人”の系譜を受け継ぐ監督がカナダに現れたことが素直に嬉しい。(幸)


配給・宣伝:ニューディアー
配給協力:植田さやか
2018年製作/76分/カナダ
後援:カナダ大使館
協力:ケベック州政府在日事務所
©L'unité centrale
公式サイト:http:// newdeer.net/ville
★9月12日(土)、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
posted by yukie at 20:47| Comment(0) | カナダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする