マドリード王立劇場 シネマ・ステージ
スペインの首都マドリードにある「マドリード王立劇場(テアトロ・レアル)」。同劇場は荘厳な佇まいと圧倒的な芸術性、最新の舞台設備を有し、文化遺産にも登録されている権威ある歌劇場です。2021年、世界最高のオペラ劇場に贈られる「International Opera Award 2021(国際オペラ賞)」を受賞。そんな由緒ある「テアトロ・レアル」で上演された名作オペラが、日本の映画館で堪能できる特別上映シリーズ。
オペラの美しい歌声、舞台の一瞬一瞬を切り取った臨場感ある演出をどの席からでも余すことなく味わえるのは映画館ならでは。まるで「テアトロ・レアル」で生のオペラを鑑賞しているかのような感覚です。記念すべき第1弾は、報われない愛をテーマにしたピョートル・チャイコフスキーの傑作『エフゲニ・オネーギン』と、実在した女優アドリアーナ・ルクヴルールの華麗で苛烈な愛と人生を描いた悲劇『アドリアーナ・ルクヴルール』。映像の完成度は高く、“舞台芸術と映画の融合”と呼ぶにふさわしい作品です。映画とは異なる“生の芸術”がもたらす、心揺さぶる新たな感動体験。
●『エフゲニ・オネーギン』 原題:EUGUENE ONEGIN
上映期間:2025年7月18日(金)~24日(木)
●『アドリアーナ・ルクヴルール』 原題:ADRIANA LECOUVREUR
上映期間:2025年7月25日(金)~31日(木)
上映劇場:TOHOシネマズ日本橋/TOHOシネマズ流山おおたかの森/TOHOシネマズららぽーと横浜/大阪ステーションシティシネマ/TOHOシネマズ二条
チケット料金:一般2,500円/学生・HC割引2,000円(税込)
企画・提供:ラテンビート
後援:スペイン大使館、インスティトゥト・セルバンテス東京
配給:ラテンビート、ライトフィルム
公式サイト:http://www.lbff.jp
◆上映作品紹介
●『エフゲニ・オネーギン』 原題:EUGUENE ONEGIN
音楽監督:グスタボ・ヒメノ コルニリオス・ミハイリディス
舞台監督:クリストフ・ロイ
原作:アレクサンドル・プーシキン
キャスト:カタリナ・ダライマン、クリスティーナ・ムヒタリアン、ヴィクトリア・カルカチェワ、エレナ・ジリオ、イウリイ・サモイロフ

(C)Javier del Real
若者たちの葛藤を叙情豊かな音楽で綴る
ロシアの田舎と上流社会を舞台に、無垢な少女タチアナと、虚無な青年オネーギンの悲劇的な恋と心の綾を描く。
悲恋をテーマにした、ピョートル・チャイコフスキーの傑作。1879年、モスクワ初演。テアトロ・レアルでは2010年に続き、2025年に原作者アレクサンドル・プーシキンの生誕225周年を記念して上演された。オスロのデン・ノルスケ・オペラ劇場とバルセロナのグラン・テアトロ・デル・リセウ劇場の共同制作。
2025年/スペイン/156分
テアトロ・レアル上演期間:2025年1月22日~2月18日
ロシアの田舎町の大きなお屋敷で、使用人があちこちで働く姿に始まり、邸宅で繰り広げられる宴には大勢の人々が集い、総出演者は果たして何人? 舞台いっぱいの人々に圧倒されました。
一方、青年オネーギンの秘めた恋の行方は、しっとりと描かれていました。
まるで劇場にいるかのような臨場感ですが、この舞台をテアトロ・レアルで実際に観ることができれば!と思わずにはいられませんでした。(咲)
●『アドリアーナ・ルクヴルール』 原題:ADRIANA LECOUVREUR
音楽監督:ニコラ・ルイゾッティ
舞台監督:デビッド・マクヴィカー
原作:エルネスト・ルグーヴェ ウジェーヌ・スクリーブ
キャスト:エルモネラ・ジャホ、マリア・アグレスタ ブライアン・ジャグデ、マシュー・ポレンザニ マウリツィオ・ムラロ エリーナ・ガランチャ、クセニア・ドゥドニコワ、テレサ・ロマーノ

(C)Javier del Real
美しい愛の歌でつむぐ、パリ社交界に生きた女優の生涯
18世紀のパリを舞台に、実在したコメディ・フランセーズの花形女優アドリアーナ・ルクヴルールの華麗で苛烈な愛と人生を綴る。
フランチェスコ・チレアによる抒情的レパートリーで、1902年にミラノで初演。本公演は、テアトロ・レアルでの初上演で、スペイン出身の三大テノール、ホセ・カレラスが1974年に同郷のソプラノ、モンセラート・カバリェと共演し、大きな反響を呼んだ伝説的舞台から50周年を記念して企画された。演出は、オペラと演劇の分野で幅広く活躍するデビッド・マクヴィカーが務めている。
2024年/スペイン/139分
テアトロ・レアル上演期間:2024年9月23日~10月11日
◆マドリード王立劇場(テアトロ・レアル/Teatro Real de Madrid)とは?

イサベル1世の治世下の1850年に、建築家アントニオ・ロペス・アグアドが?がけ開場。その後、一時期は閉鎖されましたが、1966年に王立高等音楽院および演劇芸術学校の音楽ホール兼校舎として使用。数年間にわたる改修工事を経て、1997年にオペラハウスとして再オープンしました。1977年にはスペインの文化遺産に登録されています。同劇場の最大の特徴は、最大1958席を誇るメインホールと、1,472平方メートルのステージ・ボックス。舞台やオーケストラ・ピットに合わせて舞台装置を変更可能で、照明・音響の組み合わせも多様につくり出せます。テアトロ・レアルでは、世界中で評されるさまざまな劇場と共同でオペラを制作しています。2015年には100万ユーロを投資し、同劇場に録音スタジオを設置。著名な映画監督や演出家によるオペラからバレエまで数々の舞台を収録し、世界各国の映画館で上映しています。
公式サイト:https://www.teatroreal.es/es
