2024年02月28日
ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ『英国式庭園殺人事件』『ZOO』『数に溺れて』『プロスペローの本』
ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ
美を患った魔術師
英国アート映画の先駆者として、世界中でカルト的人気を誇る映画監督ピーター・グリーナウェイ。
アリ・アスターが「映画人生を狂わされた」と語り、淀川長治が「英国アート映画史上最もエレガントな狂的天才」と絶賛した英国紳士。
今回の特集上映では、グリーナウェイの数ある作品のなかでも『髪結いの亭主』、『ピアノ・レッスン』、『ガタカ』等で世界的に知られる音楽家マイケル・ナイマンが音楽を手掛けた作品を選定。異彩を放つグリーナウェイの世界に音で更なる煌めきを与えたナイマンとの、世紀のコラボレーションと呼ぶに相応しい4作が上映されます。
上映作品
『英国式庭園殺人事件』 4Kリマスター (1982)
『ZOO』 (1985)
『数に溺れて』 4Kリマスター (1988)
『プロスペローの本』 (1991)
配給宣伝協力:Gucchi’s Free School
配給:JAIHO
公式サイト:https://greenaway-retrospective.com/
★2024 年 3 月 2 日 ( 土 ) よ り シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
ピーター・グリーナウェイ
1942年イギリス、ウェールズのニューポート生まれ。
幼少期はフェルメール等の絵画に魅せられ画家を志す。一方で、イングマール・ベルイマンの『第七の封印』等、映画にも夢中になる。ロンドンのウォルサムストー美術学校在学中に初の映像作品『Death of Sentiment(原題)』(62・未)を制作。
80年、飛行機事故に遭った92人の事故後を記録したフェイクドキュメンタリー『ザ・フォールズ』で長編デビュー。82年、『英国式庭園殺人事件』を手掛け、その独特な構図と画角のなかで描かれる貴族の美しくも下品な表裏の世界を皮肉とユーモアを交えた独創的な内容が話題を呼び、その名を世界に広く知らしめた。
88年に『数に溺れて』で第41回カンヌ国際映画祭芸術貢献賞を受賞、89年にジャンポール・ゴルチエが衣裳を担当した事で話題となった『コックと泥棒、その妻と愛人』で世界中を震撼させた。
2014年、第67回英国アカデミー賞英国映画貢献賞受賞。
現在、ダスティン・ホフマンが主演するイタリアの都市ルッカを舞台にした新作映画『Lucca Mortis(仮題)』を準備中。
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『英国式庭園殺人事件 4Kリマスター』 原題:The Draughtsman's Contract
C1982 Peter Greenaway and British Film Institute.
監督:ピーター・グリーナウェイ
音楽:マイケル・ナイマン
出演:アントニー・ビギンズ、ジャネット・スーズマン、ルイーズ・ランバート、ニール・カニンガム他
主人を殺したのは誰?屋敷の庭を描いた画家の 12 枚の絵の中に浮かび上がる、完全犯罪の謎。
ピーター・グリーナウェイの名を有名にした初期の傑作ミステリー!
17 世紀末、画家ネヴィルは英国南部ウィルトシャーにあるハーバート家の屋敷へ招かれる。主人のハーバート氏は不在で、代わりに出迎えた夫人のヴァージニアは、夫が戻るまでに屋敷の絵を 12 枚完成させること、報酬は一枚 8 ポンドに寝食の保証、そして夫人はネヴィルの快楽の要求に応じると言い、契約を結ぶ。ネヴィルは絵を描き始めるが、描こうとする構図の中に誰かがハーバート氏のシャツ、裂かれた上着等、何かを暗示するような物を紛れ込ませようとする。
1982年/イギリス/英語/カラー/ヨーロピアンビスタ/モノラル/107 分
※2022 年に4K リマスターされたものを修正無し・オリジナル版で初上映
『ZOO』原題:A Zed & Two Noughts
C1985 Allarts Enterprises BV and British Film Institute.
監督:ピーター・グリーナウェイ
音楽:マイケル・ナイマン
出演:アンドレア・フェレオル、ブライアン・ディーコン、エリック・ディーコン他
腐敗していく動物の死骸に捉われた双子の兄弟を描いたトラウマ級の衝撃作。
オランダ・ロッテルダムの動物園で働く双子の動物学者オズワルドとオリヴァーは交通事故で同時に妻を亡くし、車を運転していた女性アルバは一命をとりとめるが片足を失う。事故後、オズワルドとオリヴァーは何かに憑かれたように動物の死骸が腐敗していく過程を映像に記録する事に没頭する。やがて 2 人はアルバと親しくなり、アルバも 2 人に好意を抱き始める。
1985年/イギリス/英語/カラー/ヨーロピアンビスタ/2.0ch/116 分
※2000 年初期の HD リマスター版を無修正で劇場初上映
『数に溺れて 4Kリマスター』 原題:Drowing by Numbers
C1988 Allarts/Drowing by Numbers BV
監督:ピーター・グリーナウェイ
音楽:マイケル・ナイマン
出演:ジョーン・プロ―ライト、ジュリエット・スティーヴンソン、ジョエリー・リチャードソン、バーナード・ヒル他
同じシシーという名前を持つ3人の女性による殺人を描いたサスペンス。第 41 回カンヌ映画祭芸術貢献賞受賞
英国サフォーク州の水辺に暮らす同姓同名の 3 人の女性シシー・コルピッツたちは、愛の冷めてしまった夫をそれぞれで殺そうとする。1 人目のシシーは若い女と浮気している夫を湯に沈め、2 人目のシシーは自分に関心のない夫を海で溺れさせ、3 人目のシシーは、新婚早々熱が冷めた夫をプールで溺れさせた。検視官のマジェットは 3 人から一連の出来事を全て事故死として処理するように脅されるが...。
1988年/イギリス/英語/カラー/ヨーロピアンビスタ/2.0ch/118 分
※2022 年に4K リマスターされたものを修正無し・オリジナル版で初上映
『プロスペローの本』原題:Prospero's Book
監督:ピーター・グリーナウェイ
音楽:マイケル・ナイマン
衣裳:ワダエミ
出演:ジョン・ギールグッド、マイケル・クラーク、ミシェル・ブラン、エルランド・ヨセフソン他
シェイクスピアの戯曲テンペストを原案に、24冊の魔法の書を手に入れた男による復讐劇
衣裳は日本を代表するデザイナーのワダエミ
ミラノ大公プロスペローは、ナポリ王アロンゾ―と共謀した弟アントーニオに国を追われ、娘のミランダと共に絶海の孤島に幽閉される。アロンゾ―への復讐を片時も忘れなかったプロスペローは友人ゴンザーローから譲り受けた 24 冊の魔法の書を読み解いて強大な力を身に着け、島にいる悪魔の力を持つ怪物キャリバンや妖精エアリエルを操り、魔法の力で復讐を実行する。
1991年/イギリス・フランス・イタリア/英語/カラー/ヨーロピアンビスタ/2.0ch/126 分
※2011 年の HD リマスター版を無修正で劇場初上映
公式サイトに、大きく
大好きか大嫌いかの二極、貴方はどちら?
と書かれています。
せっかく試写のご案内をいただいたので、恐る恐る、『英国式庭園殺人事件』を拝見。
庭園に佇むエレガントな英国婦人と裏腹に、なんとも凄い場面が・・・ 観たくないものを観てしまったという思いもよぎりました。
でも、なぜだか、ほかの作品も観たくなってしまいました。
『プロスペローの本』は、24冊の魔法の書というのにも惹かれましたが、衣装がワダエミさんとあっては、やはり気になります。さすがなお仕事でした。
そうなると、カンヌ映画祭芸術貢献賞を受賞した『数に溺れて 4Kリマスター』も観ないわけにいきません。 何回と数えながら縄跳びする若い娘。なんといっても「数」がキーワード。そこかしこに「数」が出てきます。シシーという名前は同じだけど、年齢も境遇も違う3人の女性が、ダメ夫に愛想をつかして殺してしまいます。艶やかな衣装で葬る姿がお見事!
3本観て、どれも強烈な印象で、確かに癖になる人はなるという作風。でも、腐敗していく動物の死骸に捉われた双子の兄弟を描いた『ZOO』だけは、まだ観る勇気がありません。
アリ・アスターの『ミッドサマー』を思い起こしてみれば、なるほど、アリ・アスターが彼の作品に衝撃を受けたのがわかります。
好きか嫌いか・・・ 勇気を出して、口にしてみてください! (咲)
2024年02月16日
ネクスト・ゴール・ウィンズ(原題:Next Goal Wins)
監督:タイカ・ワイティティ
脚本:タイカ・ワイティティ、イアン・モリスン
撮影:ラクラン・ミルン
音楽:マイケル・ジアッキノ
出演:マイケル・ファスベンダー(トーマス・ロンゲン)、オスカー・ナイトリー(タヴィタ)、エリザベス・モス(ゲイル)、カイマナ(ジャイヤ)
アメリカ領サモアのサッカー代表チームは、2001年のWC予選で0対31という記録的な大敗を喫した。創設以来、試合で得点したことがない最弱チームだ。次の予選が近づき、サッカー協会の会長は新しいコーチを招へいした。言動の粗暴さから、チームをクビになったトーマス・ロンゲンがやってくる。何事もゆるやかなサモアの暮らしやチームにいらだつトーマスは、チームの立て直しを図る。鬼コーチは世界最弱のサッカーチームを鍛え直し、悲願の1点をあげることができるのか。
実話を元に、ハリウッドでひっぱりだこのタイカ・ワイティティ監督が映画化。
サモアというと、みんなのうたの「♪サモアのしま、楽しいしまよ~♪」というフレーズが浮かびます。その歌のまま明るく楽しく暮らしている島では、怒鳴り散らし、椅子を放り投げる鬼コーチは、すっかり浮きまくっています。しかし、有望な選手を見つけ出す目は曇っていません。マイケル・ファスベンダーが、いつものセクシーな空気を消してちょっとわけありなサッカー・コーチを演じています。愛娘の動画に微笑んだかと思えば、別れた妻とその彼氏にげんなりし、チームメイトに溶け込むまで、山あり谷ありの毎日です。
サッカーチームの面々も個性豊かで、フォワードのジャイヤは第3の性”ファファフィネ”、トーマスと一番関わります。演じるカイマナも”ファファフィネ”として生きています。ワイティティ監督のユーモアと愛がたっぷりの作品をお楽しみください。エンドロールにモデルの選手たちの写真が出ますので最後までお席で。(白)
2023年/イギリス、アメリカ/カラー/シネスコ/104分
配給:ディズニー・ピクチャーズ
(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
https://www.searchlightpictures.jp/movies/nextgoalwins
★2024年2月23日(金・祝)公開
2023年12月10日
きっと、それは愛じゃない 原題:What's Love Got to Do with It?
監督: シェカール・カプール
脚本:ジェミマ・カーン
出演: リリー・ジェームズ、シャザド・ラティフ、シャバナ・アズミ、エマ・トンプソン、サジャル・アリー
ロンドンでドキュメンタリー監督として活躍するゾーイ。実家の隣のパキスタン人の一家の次男の結婚パーティに招かれる。長男で医師のカズとは幼馴染。久しぶりに会ったカズから、「僕も結婚する」と明かされる。それも親が選ぶ相手と見合いすると聞かされ驚く。
翌日、プロデューサーから新作の企画が暗すぎると却下されたゾーイは、咄嗟に「見合い結婚するパキスタン男性を追う」と提案。ゴーサインが出る。
親の知り合いの紹介で、パキスタンのラホールに住む22歳のマイムーナとオンライン見合し婚約。ゾーイはラホールでの結婚式を撮影する為、カズについていく。
ラホールで初めて実際に会ったカズとマイムーナに、「愛は生まれると思う?」とインタビューするゾーイ。実は、カズはゾーイの初恋の人。ダメ男ばかりに出会っては別れを繰り返してきたゾーイは、複雑な思い。いよいよ3日間にわたる結婚式が始まる・・・
日本でも、かつてはお見合い結婚が一般的な時代がありましたが、私の知人のパキスタンの方も、この映画のように親の決めた相手と顔も知らないまま結婚式に臨み、5人の子に恵まれ、とても幸せと言ってます。
一方で、この映画の冒頭、臨家の次男の結婚式で、肌を出した服装で踊る女性たちに、お祖母さんが「恥を知れ」と顔をしかめる場面があります。カズの結婚相手マイムーナも、独身最後のパーティでお酒を飲んで踊るという、はじけぶり。パキスタンの女の子たちも、決しておとなしくしていないことを描いていて痛快。 脚本を書いたジェミマ・カーンはイギリス出身ですが、20歳の時にパキスタン人(前首相のイムラン・カーン氏)と結婚し、ラホールとイスラマバードで10年間過ごした経験があって、パキスタン女性への応援歌のようにも思えました。しっとりとしたラホールの町の風情も味わえて、ラホール出身のシェカール・カプールや、ジェミマ・カーンのパキスタン愛もたっぷり感じました。なにより、ヌスラット・ファテ・アリー・ハーンと、ラハット・ファテ・アリー・ハーンの演奏によるカウワーリー(イスラーム神秘主義音楽)が聴けたのは、私にとってサプライズでした。
さて、ゾーイの初恋の行方は? どうぞ映画をご覧ください。(咲)
2022年/イギリス/英語・ウルドゥー語/109分/カラー/スコープ/5.1ch
字幕翻訳:チオキ真理
提供: 木下グループ 配給: キノフィルムズ
公式サイト:https://wl-movie.jp/
★2023年12月15日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、恵比寿ガーデンシネマほか全国公開
2023年11月26日
バッド・デイ・ドライブ(原題:Retribution)
監督:ニムロッド・アーントル
脚本:クリストファー・サルマンプール
出演:リーアム・ニーソン(マット・ターナー)、ノーマ・ドゥメズウェニ、リリー・アスペル、ジャック・チャンピオン、エンベス・デイヴィッツ、マシュー・モディーン
ベルリンのある朝。金融関係のビジネスマンのマットは仕事人間。それでも子どもたちを学校に送り届けるために車のドアを開けた。子どもたちと乗り込んで走り始めたとたん、携帯に着信がある。知らない男の声で「車に爆弾をしかけた。降りると作動する。これから指示に従わないと爆破する」と告げられる。驚いて座席の下を確認すると爆破装置のようなものが見えた。犯人は何者で、何が狙いなのかわからないままマットは車を止めることなく走り続ける。マットの様子に子どもたちもおびえ、犯人はマットに確認させるかのように、すぐ近くにいた同僚の乗った車を予告のうえ、爆破した。
子ども2人と爆弾をのせたまま、ベルリンの街を走り続けるマット。映画は事件とリアルタイムで進行します。リーアム・ニーソンは子どもを守って戦う父親役が多かった気がしますが、今回は車から降りられずなかなかアクションを起こせません。
その上、妻が離婚の相談に出かけていることを知らされます。
オリジナル脚本はアルベルト・マリーニ。2015年のスペイン映画『暴走車 ランナウェイ・カー』をリメイクしています。ほかにドイツ版『タイムリミット 見知らぬ影』、韓国版『ハード・ヒット 発信制限』がありますが、特にサスペンスものはストーリーがわかると面白さが減ってしまうので、極力情報を入れずに観るのをおすすめします。私は韓国版を観ていましたので、ドキドキするより同じところや違うところを探したり比べたりをしていました。それもまた一つの楽しみ方ではあります。(白)
2023年/イギリス・アメリカ・フランス合作/カラー/91分G
配給:キノフィルムズ
(C)2022 STUDIOCANAL SAS - TF1 FILMS PRODUCTION SAS, ALL RIGHTS RESERVED.
https://bdd-movie.jp/
★2023年12月1日(金)絶・対・着席
2023年09月24日
ヒッチコックの映画術 原題: My Name Is Alfred Hitchcock
監督:マーク・カズンズ
“サスペンス映画の神様”アルフレッド・ヒッチコック。1899年8月13日ロンドン郊外に生まれ、厳格なカトリックの家庭で育った。1915年、ヘンリー電信ケーブル会社に入社し、広告部門で製図工からデザイナーとなる。1920年にイズリントン撮影所へ入所後、サイレント映画の字幕制作を手掛けるようになり、やがて脚本や助監督を担当。ヒットメイカーとして君臨。イギリス映画界初のトーキー映画となった『恐喝(ゆすり)』(29)を監督する。イギリス映画界からハリウッドへ渡ってからも、監督作の『レベッカ』(40)が第13回アカデミー賞で作品賞を受賞するなど、輝かしいフィルモグラフィを積み上げてきた。50年代に全盛期を迎え、1957年からは「ヒッチコック劇場」でテレビの世界にも進出。
サイレント映画からトーキー映画、モノクロ映画からカラー映画への移行、映画の画面比率がスタンダードサイズから大型してゆく変遷や、テレビの台頭による映画産業の斜陽化。さらには映画が3D化する時代にも遭遇するなど、ヒッチコックの映画人生は映画の歴史と共に歩んできた。1979年にはイギリス王室からナイト<サー>の爵位を受けた。1980年にハリウッドで亡くなる。
未完成に終わった幻の監督デビュー作「Number 13」(1922)の監督デビューから100年。ヒッチコック作品は今なお映画を愛する者たちを魅了し続けている。本作は「本人」が自身の監督作の裏側を紐解くスタイルで、その“面白さの秘密”を解き明かしていく。
10代の頃に、テレビで放映されていた「ヒッチコック劇場」を毎週楽しみに観ていて、それがまさしくこの映画のように、ヒッチコック自らがナビゲートする形。最初と最後に必ず出てきて語るので、大柄で特徴のある姿は目に焼き付きました。30分の短い番組でしたが、毎回、謎解きの後に、諭すように人生訓を語るのが面白かったものです。もっとも、当時は日本語吹き替えでヒッチコック本人の声ではありませんでしたが。
映画の冒頭で、「脚本&ナレーション:アルフレッド・ヒッチコック」と出てきます。どんな風に、本人の声を紡いだのかしら?と思ったら、最後に種明かし。物真似名人の俳優アリステア・マクゴーワンがヒッチコックの声を担当されたとのこと。すっかり騙されました。
本作では、これまであまり観たことのなかったイギリス時代の作品から、『ダイヤルMを廻せ!』『裏窓』『めまい』『鳥』などお馴染みのハリウッド時代の作品まで、数多くの名作を垣間見ながら、ヒッチコックの遊び心に富んだ映画作りの秘密を知ることが出来ました。(咲)
2022年/イギリス/英語/120分/カラー/1:1.78/5.1ch
字幕翻訳: 小森亜貴子
配給: シンカ
公式サイト:https://synca.jp/hitchcock
★2023年9月29日(金)新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA、角川シネマ有楽町ほか全国公開
【本作で引用されるヒッチコック作品】
※年代順、(未)=日本劇場未公開(特集上映等は除く)、(TV)=TV映画
<イギリス時代 サイレント作品>
『快楽の園』(1925)The Pleasure Garden
『下宿人』(1927)The Lodger
『ダウンヒル』(1927)Downhill
『リング』(1927)The Ring
『農夫の妻』(1928)The Farmer’s Wife
『シャンパーニュ』(1928)Champagne
『マンクスマン』(1929)The Manxman
<イギリス時代 トーキー作品>
『恐喝(ゆすり)』(1929)Blackmail
『ジュノーと孔雀』(1930)Juno And The Paycock (未)
『殺人!』(1930)Murder! (未)
『リッチ・アンド・ストレンジ』(1931)Rich And Strange (未)
『第十七番』(1932)Number 17 (未)
『ウィンナー・ワルツ』(1934)Waltzes From Vienna (未)
『暗殺者の家』(1934)The Man Who Knew Too Much
『三十九夜』(1935)39 Steps
『サボタージュ』(1936)Sabotage
『第3逃亡者』(1937)Young And Innocent
『バルカン超特急』(1938)The Lady Vanishes
『巌窟の野獣』(1939)Jamaica Inn
<アメリカ時代>
『レベッカ』(1940)Rebecca
『海外特派員』(1940)Foreign Correspondent
『スミス夫妻』(1941)Mr. And Mrs. Smith
『断崖』(1941)Suspicion
『逃走迷路』(1942)Saboteur
『疑惑の影』(1943)Shadow Of A Doubt
『救命艇』(1944)Lifeboat
『白い恐怖』(1945)Spellbound
『汚名』(1946)Notorious
『パラダイン夫人の恋』(1947)Paradine Case
『ロープ』(1948)Rope
『山羊座のもとに』(1949)Under Capricorn
『舞台恐怖症』(1950)Stage Fright
『見知らぬ乗客』(1951)Strangers On A Train
『私は告白する』(1953)I Confess
『ダイヤルMを廻せ!』(1954)Dial M For Murder
『裏窓』(1954)Rear Window
『泥棒成金』(1955)To Catch A Thief
『ハリーの災難』(1955)Trouble With Harry
『知りすぎていた男』(1956)The Man Who Knew Too Much
『間違えられた男』(1957)The Wrong Man
『めまい』(1958)Vertigo
『北北西に進路を取れ』(1959)North By Northwest
『サイコ』(1960)Psycho
『鳥』(1963)The Birds
『マーニー』(1964)Marnie
『引き裂かれたカーテン』(1966)Torn Curtain
『トパーズ』(1969)Topaz
『フレンジー』(1972)Frenzy
『ファミリー・プロット』(1976)Family Plot
<一部監督作品>
「Memory of the Camps」(1945)(TV)