2019年04月06日

映画 きかんしゃトーマスGo!Go! 地球まるごとアドベンチャー (原題:Thomas & Friends: Big World! Big Adventures! The Movie)

tomas.jpg

監督:デビッド・ストーテン
脚本:アンドリュー・ブレナー
日本語吹き替え:比嘉久美子(トーマス)、田中完(トップハム・ハット卿)、青山吉能(ニア)、ISSA(エース)

同じ繰り返しの毎日に退屈していた機関車トーマス、ある日とびきり元気でかっこいいレーシングカーのエースと出会った。世界一周ラリーに参加するというエースがうらやましくてならない。トップハム・ハット卿に自分もいけるか聞いてみたトーマスは、局長のトップハム・ハット卿の返事を都合よく解釈して、仕事を放り出して船に乗ってしまった。アフリカのケニアに到着したトーマスは、陽気な女の子の機関車ニアと友達になった。世界一周をするというトーマスにニアも一緒に行きたいという。

お子様向けアニメーションと侮ってはいけません。タイトルのとおり地球をまるごと舞台にして、トーマスが大冒険、本当に大切なもの、友情や自分の居場所を見つけていくお話です。
初めてソドー島を飛び出したトーマスは、ブラジル、アメリカ、中国・・・行った先々でそこで働く機関車たちに出会います。それぞれが個性的で、お国柄が出ていました。多様性を認め、相手の気持ちを考えること(そんたくとは違う)、お子様と一緒に行く大人の心にも響くはずです。エースの声をISSAさん(DA PUMP)があてているのも話題になりました。(白)


2018年/イギリス/カラー/シネスコ/86分
配給:東京テアトル
(C)2018 Gullane(Thomas)Limited.
https://movie2019.thomasandfriends.jp/
★2019年4月5日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 00:50| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月10日

ふたりの女王 メアリーとエリザベス(原題:Mary Queen of Scots)

hutarino.jpg

監督:ジョージー・ルーク
脚本:ボー・ウィリモン
撮影:ジョン・マシソン
美術ジェームズ・メリフィールド
衣装アレクサンドラ・バーン
音楽:マックス・リヒター
出演:シアーシャ・ローナン(メアリー・スチュアート)、マーゴット・ロビー(エリザベス1世)、ジャック・ロウデン(ヘンリー・スチュアート/ダーンリー卿)、ジョー・アルウィン(ロバート・ダドリー/レスター伯爵)、デビッド・テナント(ジョン・ノックス)

スコットランド王ジェームス5世の娘として生まれたメアリー・スチュアートは、生後6日目に父が亡くなったため王位を継ぐ。幼少のうちに渡仏、16歳でフランス王妃となったのも束の間、夫フランソワ2世が崩御。18歳で故郷スコットランドに戻る。イングランドではエリザベス1世が統治していたが、未婚で王位継承者はいなかった。エリザベスは自分と同じく王位継承権を持つメアリーに複雑な思いをいだいていた。
メアリーは同じスチュアート家のダーンリー卿と結婚し、ジェームズを出産する。

ケイト・ブランシェット主演の『エリザベス ゴールデンエイジ』(2007年)のプロデューサーのティム・ビーバン、エリック・フェルナーがエリザベスと王位継承を争ったメアリーにスポットを当てた作品。シアーシャ・ローナンはメアリ役に早くからすえられ、ジョージー・ルークが監督に決まって自らマーゴット・ロビーにオファーしたのだそうです。
演劇界では女性初の芸術監督だったルーク監督が、初監督作で二人のアカデミー賞ノミネート女優と二人の女王の映画を作りました。衣裳のアレクサンドラ・バーン、ヘア&メイクのジェニー・シャーコアも本作でアカデミー賞にノミネートされました。実力ある女性ばかり!
同じころの日本は安土桃山時代。男達が覇を競っていました。エリザベス一世(1533-1603)、メアリー・スチュアート(1542-1587)と、織田信長(1534-1582)、豊臣秀吉(1537-1598)、徳川家康(1543-1616)が同じ時代を生きていました。女性は政略結婚の駒か、世継ぎを産むためで、表舞台に立つことはなかったでしょう。この違い。(白)


自ら立ち回って国を治めようとした「動」のメアリー。どっしり構えて大局を見極める「静」のエリザベス。利発で大胆なメアリーの、情も捨てきれない繊細さをシアーシャ・ローナンが微妙な表情で演じている。一方で、まばたきしていないのでは、と思ってしまうくらい先をじっと見据えているような瞳の奥にマーゴット・ロビーがエリザベスの深い孤独をたたえていた。相反する人生を送ることになった2人だが、実はいちばん理解し合える存在だったはず。状況が違っていたらと考えずにいられない。(堀)

2018年/イギリス/カラー/シネスコ/124分
配給:ビターズ・エンド
(C)2018 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
http://www.2queens.jp/
★2019年3月15日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 00:34| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月02日

マイ・ブックショップ   原題:The Bookshop

my book shop.jpg


監督・脚本:イザベル・コイシェ(『死ぬまでにしたい10のこと』)
出演:エミリー・モーティマー(『メリー・ポピンズ リターンズ』)、ビル・ナイ、パトリシア・クラークソン

1959年、イギリス。戦争で夫を亡くしたフローレンス・グリーンは悲しみに暮れていたが、書店を開くという夫との夢を実現しようと決意する。1軒も書店のない海辺の小さな町で、ボロボロの建物「オールドハウス」を買い取り、準備を進める。町の有力者ガマート夫人から、オールドハウスは芸術センターにしたいと横やりが入るが、なんとか開店にこぎつける。さっそく町一番の読者家で、町外れの屋敷に引き篭もっている老紳士ブランディッシュ氏から推薦本を届けてほしいと注文が入り、レイ・ブラッドベリの「華氏451度」を送る。この本を気に入ったブランディッシュ氏と本を通じた交流が始まる。書店も町の人々の評判を呼び、一人では対応できなくなり、少女クリスティーンを雇う。
ウラジミール・ナボコフの問題作「ロリータ」を仕入れるかどうか迷ったフローレンスがブランディッシュ氏に本を送り意見を求めると、直接話したいと屋敷に招かれる。励まされ、自信を持って250部仕入れ、書店には人だかりができる。面白くないガマート夫人が弁護士を通じて公共の迷惑だと苦情を申し立ててくる。さらに、児童労働を取り締まるため、査察官がクリスティーンの学校に現われる・・・

『死ぬまでにしたい10のこと』(2003年)で脚光をあびたスペインの女性監督イザベル・コイシェが、英国ブッカー賞受賞作家ペネロピ・フィッツジェラルドの原作に惚れ込み映画化したもの。

フローレンスは、書店を開いて忙しくなっても、海辺で静かに読書する時間を大切にしています。町の有力者から嫌がらせをされても、果敢に立ち向かう芯の強い女性。
推薦書を送ってほしいといわれ、本の所持を禁じた未来を舞台にした「華氏451度」を選んだところが心憎いです。また、賛否両論のある書「ロリータ」を仕入れるにあたって、独断で決めないところもバランス感覚があって素敵です。だからこそ、偏屈で人と交わることのなかったブランディッシュ氏の心を動かしたのでしょう。
1959年という時代。まだまだフローレンスのような女性の活動はすんなりとは受け入れらないけれど、児童労働で捕まってしまった少女クリスティーンの心に、フローレンスの精神がしっかり息づいているのが感じられて嬉しい。(咲)


◆お母さんが本屋さんを営んでいた作家・林真理子さんのトークショーの模様はこちらで!
『マイ・ブックショップ』林真理子氏トークショー 詳細レポート


2017年/イギリス・スペイン・ドイツ/英語/カラー/112分/シネスコ/5.1ch/DCP
配給:ココロヲ・動かす・映画社○
© 2017 Green Films AIE, Diagonal Televisió SLU, A Contracorriente Films SL, Zephyr Films The Bookshop Ltd.
公式サイト:http://mybookshop.jp/
★2019年3月9日(土) シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA他にてロードショー





posted by sakiko at 11:10| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月09日

女王陛下のお気に入り(原題:The Favourite)

joouheika.jpg

監督:ヨルゴス・ランティモス
脚本:デボラ・デイヴィス、トニー・マクナマラ
撮影:ロビー・ライアン
衣装:サンディ・パウエル
出演:オリヴィア・コールマン(アン女王)、レイチェル・ワイズ(レディ・サラ/サラ・チャーチル)、エマ・ストーン(アビゲイル・ヒル)、ニコラス・ホルト(ロバート・ハーリー)、ジョー・アルウィン(サミュエル・マシャム)

18世紀初頭、アン女王が統治するイングランド。モールバラ公爵の妻サラはアン女王と幼馴染で、誰よりも王女と親しい。その地位を利用して女王を意のままにしていた。没落した貴族の娘アビゲイルがサラの従姉妹と名乗ってやってくる。召使として雇われたアビゲイルは、女王が痛風で苦しんでいるのを知って、薬草で手当てをする。寝室に入った罰として、鞭打たれるが痛みがひいたことから侍女に取り立てられた。
イングランド議会は、フランスとの戦争を継続推進したいホイッグ党と終結派のトーリー党、二つに割れて争っていた。トーリー党のハーリーは、王女とサラの間近にいるアビゲイルを抱き込んで有利な情報を得ようと接近してくる。

女優3人が火花を散らす宮廷劇。権力に目がくらむのに男女差はないようです。17人も子供を産みながら、孤独なアン女王。そんな女王を手玉に取るサラ、召使からのし上がっていくアビゲイル。女王も無邪気かというとそれだけでもなく、寵愛をえさに楽しんでいるところもあります。男性は少しだけしか絡まず、もっぱらこの3人の駆け引きをスリリングに見せています。射撃でアビゲイルをを脅すサラ、顔は微笑みながらウサギを踏みつけるアビゲイル、しみじみ怖いです。
宮殿の家具調度や衣装は、じっくり観たくなります。くるくるカールの大きな鬘に、白塗りのお化粧をしたハーリーたちの姿は、今観るとヘンですが当時はこれが上流の男性のお姿。文化は変遷します。
第75回ヴェネチア映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)、女優賞(オリヴィア・コールマン)受賞しています。(白)


2018年/アイルランド・イギリス・アメリカ合作/カラー/シネスコ/120分
配給:20世紀FOX
(C)2018 Twentieth Century Fox
http://www.foxmovies-jp.com/Joouheika/
★2019年2月15日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 13:25| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ノーザン・ソウル(原題:Northern Soul)

northern.jpg

監督・脚本:エレイン・コンスタンティン
撮影:サイモン・ティンダール
出演:エリオット・ジェームズ・ラングリッジ(ジョン)、ジョシュ・ホワイトハウス(マット)、スティーブ・クーガン(バンクス)、アントニア・トーマス(アンジェラ)

1974年、景気が冷え込んだイングランド北部の町。高校生のジョンは居場所も友達もなく、退屈な毎日に倦んでいた。しぶしぶ行ったユースクラブで一人ステップを踏むマットに出逢った。マットがのめりこんでいる”ノーザン・ソウル”に自分も惹かれていく。マットとジョンはクラブでのDJを目指し、アメリカで自分だけのレコードを探し出すことを夢見る。

”ノーザン・ソウル”はイングランド北部のクラブで流行っていたソウルミュージック。知られていないシングルレコードを探して、自分だけのセットリストを作るのがDJの矜持だったようです。ダンスに興じる若者たちも、その曲が誰のなんという曲なのかあてるのも楽しみの一つ。ジョンが気に入ったDJの“COVER UP(隠蔽)”を見つけるのに躍起になっているシーンがあります。
ダンスのステップもぬきんでてカッコいい子がいれば、さっそく皆がそのステップを真似るシーンもあり、日本でも同じ風景だったわ、とちょっと懐かしくなりました。ジョン役のエリオット・ジェームズ・ラングリッジ、マット役のジョシュ・ホワイトハウスマットもこれが映画デビュー作。ジョシュは主演した『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ロンドンの泣き虫ギタリスト』が昨年公開されています。ちょっと斎藤工くんに似ていませんか?(白)


2014年/イギリス/カラー/DCP/102分
配給:SPACE SHOWER FILMS
(C)2014 Stubborn Heart Films (Heart Of Soul Productions) Limited All Rights Reserved.
http://northernsoul-film.com/
★2019年2月9日(土)ロードショー
posted by shiraishi at 12:50| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする