2021年07月11日

ファイナル・プラン(原題:Honest Thief)

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監督:マーク・ウィリアムズ
脚本:スティーブ・オルリッチ マーク・ウィリアムズ
撮影:シェリー・ジョンソン
出演:リーアム・ニーソン(トム・カーター)、ケイト・ウォルシュ(アニー・サンプター)、ジェフリー・ドノヴァン(ショーン・マイヤーズ捜査官)、ジェイ・コートニー(ジョン・ニーブンズ捜査官)、アンソニー・ラモス(ラモン・ホール捜査官)、ロバート・パトリック(サム・ベイカー捜査官)

カーターは全米のあらゆる金庫を爆破するスゴ腕の銀行強盗だったが、偶然に出会った女性アニーと恋に落ちる。最愛の女性を得たカーターは、過去を清算し、新しい人生を始めようとFBIに自主すると連絡した。半信半疑でやってきた2人の若い捜査官は、証拠の現金を横領し、証拠を消そうと躍起になった。アニーまで巻き込んでしまい、これが最後と復讐計画=ファイナル・プランに全ての爆薬を投じる!

リベンジ・アクション『96時間』シリーズ、リーアム・ニーソン最新作。以前は理知的な役が多かったのですが、最近はアクション続きです。それも愛する人を守る、奪還するという熱い心と沈着冷静な判断力が必要なヒーローで、またよく似合います。今度は銀行強盗ですが、これまで一人の死傷者も出さず、爆破するのみ。しかも証拠を一切残さず、素顔を誰も知らないというキャラ。こんな男を出し抜こうったって無理無理、と現金に目のくらんだ若い捜査官に言ってやりたい。捜査官側もいい俳優を束にして揃えています。
完璧なヒーローの弱みは愛するアニーで、そっちが狙われてしまいます。だから孤高のスナイパーやエージェントは家族を持たないんですよね。カーチェイスに爆破と男の子の大好きなシーンがいっぱい。(白)


2020年/アメリカ/カラー/シネスコ/98分
配給:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2019 Honest Thief Productions, LLC
https://happinet-phantom.com/finalplan/
★2021年7月16日(金)解禁
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2021年07月07日

ライトハウス(原題:The Lighthouse)

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監督:ロバート・エガース『ウィッチ』
脚本:ロバート・エガース、マックス・エガース
撮影:ジェアリン・ブラシュケ
音楽:マーク・コーベン
出演:ウィレム・デフォー(トーマス・ウェイク)、ロバート・パティンソン(イーフレイム・ウィンズロー)

1890年代、ニューイングランドの孤島。4週間にわたり灯台と島の管理のため、2人の灯台守が島にやってきた。ベテランのトーマス・ウェイクと未経験の若者イーフレイム・ウィンズローは、そりが合わずに初日から衝突を繰り返す。トーマスは自分のテリトリーに他者を寄せ付けず、若いイーフレムも何やらわけあり。 険悪な雰囲気の中、やってきた嵐のせいで2人は島に孤立状態になってしまう。

ほぼ2人だけの登場人物が、狭い灯台の中、4週間も生活を共にしなければなりません。それなのに、老人は頑固で決して譲りません。若者も遠慮は最初だけ。穏やかな場面はほんの少しで、えんえんと諍いが続きます。2人のファンであるか、こだわりの映画ファンでないと見続けるのが大変かもしれません。
昔のテレビのように狭い画面にモノクロの映像。全編フィルム撮影だそうです。シンメトリーの構図に2人の人物、閉塞した状況がにじみ出るシーン、不穏な効果音、吹きすさぶ嵐が加わって観客も次第に追い詰められた気分になります。
ウィレム・デフォーはもう何をやっても驚きません。おっと思ったのは、「トワイライト」シリーズ(2008~2012)で主人公のバンパイア・エドワードを演じて世界中の女子を虜にしたロバート・パティンソン。役柄でこんなに人相悪くなれるんだ!『TENET テネット』(2020)で重要な役を果たし、次期「バットマン」にも決定しています。
灯台守が主人公のミステリーはほかにも。1900年に灯台守が消えた事件の詳細は今も不明のまま様々に脚色されて映画化されています。ジェラルド・バトラー主演の『バニシング』(2018)は3人。金塊を発見したり、それを狙う人間が登場したりで、まだアソビの部分がありました。この『ライトハウス』は一切なしの人間劇場。(白)


孤島の灯台という、逃げ場のない場所での二人の関係は極限状態に達しますが、既得権として仕事を譲らない先輩と、仕事をしたいのに教えてもらえない後輩という関係は、どこにでもありそうです。そうはいっても、孤島で二人きりは何かあった場合、問題でしょう。3人にすべきでは?と思ったら、本作のベースになった1801年にイギリス・ウェールズで実際に起きた事件「Smalls Lighthouse tragedy(スモールズ゙灯台の悲劇)」の顛末を知って納得しました。トーマス・ハウエルとトーマス・グリフィスという二人の灯台守が赴任。グリフィスが体調不良と訴え、ハウエルが通過する船に向けて遭難信号を送りますが、悪天のため助けは来ず、とうとうグリフィスは亡くなります。二人の不仲が周知のことだった為、遺体を海に投げれば殺人の疑いがかかると、ハウエルは遺体と過ごしながら、救援を求めます。悪天が続き、やっと救出された時には、ハウエルは容貌も変わり発狂状態でした。この事件があってから、灯台守のガイドラインが変更されて、のちに灯台が自動化されるまで灯台には常に3人が配置されることになったそうです。
それにしても、この痛ましい事件をもとに、ロバート・エガース監督は凄まじい映画を作ってしまったものです。息苦しくて、観ている側も狂ってしまいそうでした。(咲)



2019年/アメリカ・ブラジル合作/モノクロ/1:1.19/109分
配給:トランスフォーマー
(C)2019 A24 Films LLC. All Rights Reserved.
https://transformer.co.jp/m/thelighthouse/
★2021年7月9日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
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2021年06月24日

ジャニス・ジョプリン(原題:A Night with Janis Joplin)

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監督(シネマ版):デヴィッド・ホーン
脚本・演出(舞台版):ランディ・ジョンソン
音楽ディレクター:ブレント・クレヨン
出演:
メアリー・ブリジット・デイヴィス(ジャニス・ジョプリン)
オーリアナ・アンジェリーク(オデッタ/ベッシー・スミス/ザ・シャンテルズ)
アシュリー・テイマー・デイヴィス(アレサ・フランクリン/ニーナ・シモン/ブルース・ウーマン/ザ・シャンテルズ)
タウニー・ドリー(エタ・ジェイムス/ザ・シャンテルズ)
ジェニファー・リー・ウォーレン(ブルース・シンガー/ザ・シャンテルズ)

ジャニス・ジョプリンは、1967年に音楽シーンに登場して爆発的な人気を獲得し、たちまちロックアンドロールの女王となった。生々しい情感にあふれ、アメリカ南部ならではのおおらかさを感じさせる独特の歌声は、人々を魅了し、モントレーやウッドストックをはじめとする全米各地のライブ会場を席捲した。ジャニスのシングルのうち、Billboard Hot100入りしたのは5枚。中でも『ミー・アンド・ボビー・マッギー』のカバー曲は、1971年3月に1位に輝いている。このほか『ピース・オブ・マイ・ハート』、『クライ・ベイビー』、『ダウン・オン・ミー』、『ボール・アンド・チェイン』、『サマータイム』のカバー曲をはじめとする数々のヒット曲が生まれた。1970年に収録された遺作にして代表作でもある『パール』は、今年、50周年を迎える。同アルバムは、実に9週間にわたり全米No.1を獲得した。ジャニス亡き後、生前に収録された音源やパフォーマンス映像は、音楽界のアイコンとしてのジャニスのステータスを不動のものとし、後進のアーティストやジャニスの音楽を信奉するファンたちにインスピレーションを与えた。無数のヒットコレクション、ライブアンソロジー、コマーシャル、そして大ヒットを記録したブロードウェイのショーなどを通じて、ジャニスの伝説は今も生き続けている。

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スター、ジャニス・ジョプリン。数々の名曲をジャニスが熱唱し、彼女が音楽的にも影響を受けたアレサ・フランクリン、エタ・ジェイムス、オデッタ、ニーナ・シモン、ベッシー・スミスと共に感動のステージを披露する。「孤独」と生涯戦ったジャニス・ジョプリン。そんな中、ジャニスが自らの物語を語り始める。

本場ブロードウェイの演劇やミュージカルの舞台を、間近でそのまま体感できる松竹ブロードウェイシネマ。今回はメアリー・ブリジット・デイヴィスがそのたたずまいといい、歌声といい、ジャニス・ジョプリンをほうふつとさせます。
27歳で亡くなって早くも50年になるジャニス・ジョプリン。2016年のドキュメンタリー『ジャニス リトル・ガール・ブルー』ではジャニスの孤独が垣間見られ、スターダムに昇りつめながら、あんなに早く逝ってしまって…伝説にならなくていいのにと思ったものでした。しかーし本作では、ジャニスが憑依したかのようなパワフルなライブが観られます。次々と披露される懐かしいヒット曲に往年のファンは感涙必至。
彼女が影響を受けたアレサ・フランクリンをアシュリー・テイマー・デイヴィスが、エタ・ジェイムスをタウニー・ドリーが扮し(一人何役も演じています)素晴らしい歌唱を聞かせます。これこそ音響の良い劇場で、たっぷりと楽しんでほしい作品です。(白)


2018年/アメリカ/カラー/ビスタ/117分
配給:松竹
ⓒJason Niedle
★2021年7月2日(金)から東劇(東京)・なんばパークスシネマ(大阪)・ミッドランドスクエア シネマ(名古屋)他全国順次限定公開 ロードショー

【松竹ブロードウェイシネマ 公式アカウント】
https://broadwaycinema.jp/
www.instagram.com/shochikucinema/
www.facebook.com/ShochikuBroadwayCinema
twitter.com/SBroadwayCinema

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2021年06月13日

RUN/ラン(原題:RUN)

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監督・脚本:アニーシュ・チャガンティ
製作・脚本:セヴ・オハニアン
出演:サラ・ポールソン(ダイアン)、キーラ・アレン(クロエ)

ある郊外の一軒家で暮らすクロエは、生まれつき慢性の病気を患い、車椅子生活を余儀なくされている。しかし常に前向きで好奇心旺盛な彼女は、地元の大学への進学を望み、自立しようとしていた。そんなある日、クロエは自分の体調や食事を管理し、進学の夢も後押ししてくれている母親ダイアンに不信感をを抱き始める。ダイアンが新しい薬と称して差し出す緑色のカプセル。クロエの懸命な調査により、それは決して人間が服用してはならない薬だった。母はなぜ最愛の娘に嘘をつき、危険な薬を飲ませるのか……。

2018年に公開され、その斬新な手法が話題となった『search/サーチ』のアニーシュ・チャガンティ監督の新作です。前作は父が娘をネットを駆使して探し、今回は母が娘を家に囲い込みます。母の愛を疑わなかった娘が成長して、そのコントロールから全力で逃げ出すストーリー。
じわじわ怖くて、これが連続ドラマだったら先が気になって、毎回見ずにいられません。母役のサラ・ポールソンは映画やドラマでよく見かけましたが、娘役のキーラ・アレンはオーディションで抜擢され映画初出演。普段も車椅子で生活しているのだそうです。孤軍奮闘する姿に思わず応援したくなります。アニーシュ・チャガンティ監督の次作もまた意表をついたものになるのかしら?
教訓:なんだかわからない薬は身体に入れないに限る。え?(白)


2020年/アメリカ/カラー/スコープ/90分
配給:キノフィルムズ
© 2020 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
公式サイト:run-movie.jp
公式Twitter:@RUN_moviejp

★2021年6月18日(金)よりTOHOシネマズ 日本橋他全国ロードショー
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ビリー・アイリッシュ 世界は少しぼやけている (原題:Billie Eilish / THE WORLD’S A LITTLE BLURRY)

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監督:R・J・カトラー
出演:ビリー・アイリッシュ、フィニアス・オコネル、パトリック・オコネル、マギー・ベアード他

ビリー・アイリッシュは2001 年 12 月 18 日生まれの 19 歳、米国ロサンゼルス在住のシンガー・ソングライター。本作は初のドキュメンタリー。
幼少期の貴重な映像から、家族との団らん、兄フィニアスと自宅で曲作りをする様子、デビュー時のフォトセッション、爆発的な人気を得て急激に変わっていく彼女の世界。成功の軌跡とそれに伴う精神的・肉体的な疲労、それを支える家族の絆と乗り越えていく成長が楽曲と共に映し出される。
★デビューアルバム「WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?」で2020年のグラミー賞5 冠‼ 史上最年少で主要 4 部門独占!
★2021 年グラミー2 冠‼ 史上最年少で「年間最優秀レコード賞」を 2 年連続受賞
★SNS フォロワー計 1 億 3700 万人
★ストリーミング再生回数累計 550 億回突破
★大ヒット曲「bad guy」の MV 再生回数 10 億回突破。
★2021 年公開予定「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」主題歌担当

ビリー・アイリッシュの名前を知ったのは歌よりも、トランプ大統領についてのコメントでした。自分の意見をはっきりという芸能人が少なくないアメリカですが、こんなに若い人が!と驚き、胸のすく思いがしました。全米トップのシンガー・ソングライターであり、史上最年少でグラミー賞やビルボードに名前を残していると知ったのは後のことです。
このドキュメンタリーでは、家族とくつろぐ姿、MVの制作過程、パワフルなステージの裏などが見られます。一人の10代の女性としての悩みや痛みも吐露されていました。彼女の繊細なつぶやきのような歌詞は、同じ年頃の人たちの胸に刺さるのでしょう。ライブでは唱和しながら泣いている少女たちがたくさんいました。中でも印象的だったのが、子どものころからの憧れの歌手に会うシーン。ただの女の子に戻って照れているビリー・アイリッシュがと~っても可愛かった!(白)


2020年/アメリカ/カラー/140分
配給:シンカ
提供・宣伝:Eastworld Entertainment
©2021 Apple Original Films
https://www.universal-music.co.jp/billieeilish-theworldsalittleblurry/

★2021年6月25日(金)より新宿ピカデリー他、全国ロードショー!
IMAX®も限定公開!
IMAX®is a registered trademark of IMAX Corporation.
■ムビチケオンライン発売中:https://mvtk.jp/Film/073196



posted by shiraishi at 14:54| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする