2025年08月20日
バレリーナ:The World of John Wic(原題:Ballerina)
監督:レン・ワイズマン
脚本:シェイ・ハッテン
撮影:ロマン・ラクールバ
出演:アナ・デ・アルマス(イヴ・マカロ)、アンジェリカ・ヒューストン(ディレクター)、ガブリエル・バーン(主宰)、ノーマン・リーダス(ダニエル・パイン)、イアン・マクシェーン(ウィンストン)、キアヌ・リーブス(ジョン・ウィック)
バレエが大好きな少女イヴの目の前で父親が何者かに殺された。孤児となったイヴの前に「家族になろう」と手が差し出される。その手を取ったイヴは「ルスカ・ロマ」という組織で育てられた。そこはバレリーナを育成するが、同時に裏社会で生きる暗殺者としての技術も身に着ける犯罪組織だった。ある日イブは襲ってきた男の腕の印に気づく。父を殺した一味の腕に刻まれたものと同じだった。胸に秘めていた父親の復讐に立ち上がるが、それは組織の掟を破ることでもあった…
キアヌ・リーブス主演の「ジョン・ウィック」シリーズのスピンオフ作品。主役は父の復讐に燃えるイヴですが、ジョン・ウィックも伝説の暗殺者パパヤガと呼ばれる男として登場します。パパヤガはスラブ民話に出てくる瘦せこけた魔女のこと。ジョンがなぜそう呼ばれているのか説明はなかったような。
イブは格闘技も銃撃戦にも秀でていて、様々な設定でのアクションシーンがてんこ盛りです。『アンダーワールド』で知られるレン・ワイズマン監督はジョン・ウィックシリーズには初めの参加。殺された愛犬のために封印していた武器をとり、暴走するジョンのテイストは受け継がれています。アクションゲームになりそうな125分。イブちゃん強い!(白)
2025年/アメリカ/カラー/125分
配給:キノフィルムズ
(R), TM & (C) 2025 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
公式サイト:http://ballerina-jwmovie.jp/
公式X:https://x.com/ballerina_jw
公式Instagram:https://www.instagram.com/ballerina.jw/
★2025年8月22日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
2025年08月11日
ランド・オブ・バッド(原題:Land of Bad)
監督:ウィリアム・ユーバンク
脚本:デビッド・フリジェリオ、ウィリアム・ユーバンク
出演:ラッセル・クロウ(空軍大尉 エディ・グリム "リーパー")、リアム・ヘムズワース(統合末端攻撃統制官(JTAC) キニー)、ルーク・ヘムズワース(デルタフォース軍曹 エイベル)、マイロ・ヴィンティミリア(デルタフォース曹長 シュガー)、リッキー・ウィットル(デルタフォース軍曹 ビショップ)、チカ・イコグウェ(ニア・ブランソン軍曹)
過激派ゲリラが支配するフィリピン近海の孤島。米軍特殊部隊デルタフォースは、誘拐されたCIAエージェントの救出任務に挑む。航空支援の連絡役(JTAC:統合末端攻撃統制官)として新兵のキニー軍曹が参加する。チームは歴戦の勇者ばかり。進化した技術を信じるキニーに、彼らは戦闘は結局人と人だと言う。高空からの降下も初めてのキニーは足手まといにならないよう必死でついて行く。部隊は予期せぬ敵の襲撃で壊滅寸前に陥り、キニーはジャングルの中で孤立してしまう。ただ一つの希望は遠隔地から支援する無人戦闘機(MQ-9リーパー)オペレーターのグリム大尉だった。
救出部隊は本部のオペレーターの指示で、作戦を遂行します。オペレーターは隊員と敵の居場所を正確にキャッチし、無人戦闘機を飛ばして現地の隊員を支えています。本部では休憩時間でもないのに、戦闘に参加しない兵士たちがテレビでバスケ試合に夢中。命がけで任務にあたる現地隊員チームとの落差に口があんぐり・・・。
オペレーターのエディ(リ―パー)は4度目の妻が出産間近、電話を待っているのに取り次いでもらえません(携帯電話がない時代なのか、使えないのか?)。一緒に画面を見つめる女性兵士のニア・ブランソン軍曹は結婚を明日に控えています。
勤務時間が終われば交代する仕事ですが、敵が次々と現れ孤軍奮闘するキニーに二人も観客も画面から目が離せません。ラッセル・クロウが見た目もどっしりとした頼りがいあるベテランのグリム大尉。相棒のニアとの会話シーンが面白くて、厳しい戦闘が続く中、ほっと息がつけます。リアム・ヘムズワースの実兄ルーク・ヘムズワースもデルタフォースの軍曹役で出演。兄弟の共演となりました。(白)
2024年/アメリカ/カラー/113分
配給:AMGエンタテインメント
(C)2025 JTAC Productions LLC. All Rights Reserved.
https://land-of-bad.jp/
★2025年8月15日(金)全国ロードショー
2025年08月10日
FOG OF WAR 見えざる真実 英題:FOG OF WAR
監督: マイケル・デイ
脚本: ルーク・ラングスデール
出演:ジェイク・アベル、ブリアナ・ヒルデブランド、ルーリグ・ゲーザ、デヴィッド・B・メドウズ、サル・レンディーノ、グレッグ・ナッチャー、デヴ ィッド・ギア、ジュリア・エブナー、ミラ・ソルヴィノ、ジョン・キューザック
第二次世界大戦時、史上最大の作戦“ノルマンディー上陸作戦”の裏に隠された極秘任務
いったいスパイは誰なのか?
1944年3月。第二次世界大戦の激戦が続く戦地フランスで脚を負傷した米軍兵士ジーン(ジェイク・アベル)は、帰国して、婚約者である戦略情報局(OSS)工作員ペニー(ブリアナ・ヒルデブランド)とともに、ペニーの伯父ボブ(ジョン・キューザック)と伯母モード(ミラ・ソルヴィノ)が暮らすマサチューセッツ州の人里離れた屋敷に赴く。表向きは傷を癒すための休養だが、実はペニーの知らないところで、ジーンはOSSから極秘任務を与えられていた。ノルマンディー上陸作戦に関する機密文書が盗まれ、それをナチスへ渡そうとするスパイが屋敷の周辺に潜伏している可能性があるというのだ。ボブとモーブのほかに、屋敷にはもう1人、ベルギーからの難民であるヴィクター(ルーリグ・ゲーザ)が暮らしていて、ある夜、ジーンはヴィクターが無線通信している姿をみる。「ベルギーに残してきた家族を探してもらうためだ」とヴィクターは主張するが、「ナチスのスパイに違いないからOSSに通報しよう」と意気込むジーン。そんなジーンに、ペニーは簡単に判断しないほうがいいといさめる・・・
粗野な雰囲気のヴィクターは、いかにも怪しく見えます。一方、ペニーの伯父ボブは、戦時中だというのに、いつも絵を描いて過ごしています。ボブが描きためた海の絵を町に売りに伯母モードと泊りがけで留守にしている間に、使用人のジョックとジョスリンが遺体で発見されます。いったい誰が何のために殺したのか・・・
会話の中から、ペニーの父親が第一次世界大戦で戦死したこと、その後、そのことで精神的に落ち込んだ母親も亡くなり、ペニーが伯父夫婦に育てられてきたことなどがわかるのですが、ちょっとした会話に謎解きのカギが隠されているに違いない・・・と、緊張して映画を追いました。
戦場とかけ離れた、静かな森の中の邸宅で繰り広げられる、ちょっと風変わりなスパイ物語。(咲)
2025年/アメリカ/英語/103分/カラー/シネスコ/5.1ch
日本語字幕:大西公子
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
宣伝:ギグリーボックス
公式サイト:https://cinema.starcat.co.jp/fogofwar/
★2025年8月15日(金) 新宿シネマカリテほかにて全国順次公開
2025年07月27日
原爆スパイ 原題:A Compassionate Spy
8月1日(金)より広島八丁座にて先行ロードショー!
8月2日(土)より渋谷ユーロスペースにて公開、以後全国順次上映
他の上映情報
原爆開発の隠された真実 マンハッタン計画とスパイ活動
監督:スティーヴ・ジェームズ(『フープ・ドリームス』『スティーヴィー』)
登場人物:テッド(セオドア)・ホール、ジョーン・ホール
1945年に、広島と長崎に原爆が投下されてから80年。今、暴かれる、米ソ核開発をめぐる衝撃の事実。第二次世界大戦中、米国の原爆開発・製造計画「マンハッタン計画」、原爆の父オッペンハイマー博士のもと、原子爆弾の研究・開発に最年少の18歳で参加した天才物理学者テッド(セオドア)・ホール。
米国による“原爆の独占”を危険視した彼は、開発に関わる国家機密情報をソ連へと密かに流していた。米ソ間で競うように開発され、広島・長崎へと投下された原子爆弾。そして第二次大戦後激化していく軍拡競争、戦後冷戦体制。彼のスパイ活動で何がもたらされたのか? そして彼の妻と家族は、米国の監視下、“スパイの父”とどのように〈秘密〉を共有し、人生をともに歩んできたのか? 丹念な取材と再現映像を交え、「原爆スパイ」の驚くべき人生と、核開発をめぐる大国の思惑を克明に描く衝撃のドキュメンタリー。最大の国家的タブーを犯した「原爆スパイ」が、「力による和平」に疑義を唱え、現在への“警鐘”を投げかける。
1997年、その驚くべき事実が知れ渡ると同時に米国で一大論争を巻き起こした。同じ容疑で死刑判決が下ったジュリアス・ローゼンバーグ夫妻との違いを生んだのは何だったのか? 後年、テッドは自らの行動の動機を「思いやり」だったと語る。ナチス・ドイツが原子爆を開発する前に、自ら原子爆弾を開発・製造するべく進められたマンハッタン計画。当時、計画に携わった物理学者たちの多くが、その強大な力を前に米国による原爆の独占を危険視し、ソ連にも情報を共有すべきであると考えていた。なかには日本への原爆投下をとどまるよう、大統領に手紙を書いた者もいたという。原爆に関わった研究者テッド・ホールの人生をひも解くことで、当時マンハッタン計画に携わっていた科学者たちの懸念と行動が明らかになる。一方、ソ連の核開発を密かに助けることになったホールの行動は、核戦力の均衡をもたらした一方で、ソ連にも禁断の兵器を握らせたとも言える。一人の物理学者の行動が何をもたらしたのだろうか?
テッド・ホールは、核兵器に関する「アメリカの独占」は「危険であり避けるべきだった」と語っている。わたしは原爆の秘密をロシア人に渡すことに決めた。なぜならわたしには、まるでナチス・ドイツを作るように一つの国を軍事的脅威に変え、その脅威を世界に野放しにすることになる『核の独占』などはあってはならないということが重要に思えたのだ。これにあたって一人の人間がすべきことには、たった一つの答えしかないように思えた。と、語っている。
公式HPはこちら
2022 年/イギリス、アメリカ/ 英語 / カラー、モノクロ/ドキュメンタリー
日本版字幕:若林 信乃
字幕監修:新田 宗土(慶應義塾大学 / 広島大学 SKCM2)
提供:メニーウェル
配給:パンドラ
8月2日(土)より渋谷ユーロスペースにて公開、以後全国順次上映
他の上映情報
原爆開発の隠された真実 マンハッタン計画とスパイ活動
監督:スティーヴ・ジェームズ(『フープ・ドリームス』『スティーヴィー』)
登場人物:テッド(セオドア)・ホール、ジョーン・ホール
1945年に、広島と長崎に原爆が投下されてから80年。今、暴かれる、米ソ核開発をめぐる衝撃の事実。第二次世界大戦中、米国の原爆開発・製造計画「マンハッタン計画」、原爆の父オッペンハイマー博士のもと、原子爆弾の研究・開発に最年少の18歳で参加した天才物理学者テッド(セオドア)・ホール。
米国による“原爆の独占”を危険視した彼は、開発に関わる国家機密情報をソ連へと密かに流していた。米ソ間で競うように開発され、広島・長崎へと投下された原子爆弾。そして第二次大戦後激化していく軍拡競争、戦後冷戦体制。彼のスパイ活動で何がもたらされたのか? そして彼の妻と家族は、米国の監視下、“スパイの父”とどのように〈秘密〉を共有し、人生をともに歩んできたのか? 丹念な取材と再現映像を交え、「原爆スパイ」の驚くべき人生と、核開発をめぐる大国の思惑を克明に描く衝撃のドキュメンタリー。最大の国家的タブーを犯した「原爆スパイ」が、「力による和平」に疑義を唱え、現在への“警鐘”を投げかける。
1997年、その驚くべき事実が知れ渡ると同時に米国で一大論争を巻き起こした。同じ容疑で死刑判決が下ったジュリアス・ローゼンバーグ夫妻との違いを生んだのは何だったのか? 後年、テッドは自らの行動の動機を「思いやり」だったと語る。ナチス・ドイツが原子爆を開発する前に、自ら原子爆弾を開発・製造するべく進められたマンハッタン計画。当時、計画に携わった物理学者たちの多くが、その強大な力を前に米国による原爆の独占を危険視し、ソ連にも情報を共有すべきであると考えていた。なかには日本への原爆投下をとどまるよう、大統領に手紙を書いた者もいたという。原爆に関わった研究者テッド・ホールの人生をひも解くことで、当時マンハッタン計画に携わっていた科学者たちの懸念と行動が明らかになる。一方、ソ連の核開発を密かに助けることになったホールの行動は、核戦力の均衡をもたらした一方で、ソ連にも禁断の兵器を握らせたとも言える。一人の物理学者の行動が何をもたらしたのだろうか?
テッド・ホールは、核兵器に関する「アメリカの独占」は「危険であり避けるべきだった」と語っている。わたしは原爆の秘密をロシア人に渡すことに決めた。なぜならわたしには、まるでナチス・ドイツを作るように一つの国を軍事的脅威に変え、その脅威を世界に野放しにすることになる『核の独占』などはあってはならないということが重要に思えたのだ。これにあたって一人の人間がすべきことには、たった一つの答えしかないように思えた。と、語っている。
公式HPはこちら
2022 年/イギリス、アメリカ/ 英語 / カラー、モノクロ/ドキュメンタリー
日本版字幕:若林 信乃
字幕監修:新田 宗土(慶應義塾大学 / 広島大学 SKCM2)
提供:メニーウェル
配給:パンドラ
未来への警鐘 原発を問う 原題:NUCLEAR NOW
監督・脚本:オリヴァー・ストーン(『プラトーン』(1986)、『7月4日に生まれて』(1989))
脚本:ジョシュア・S・ゴールドスタイン
音楽:ヴァンゲリス
オリヴァー・ストーン監督が暴くエネルギー戦争の裏側についてのドキュメンタリー
「いかに気候変動を解決するか」について書かれたアメリカの科学者ジョシュア・S・ゴールドスタインの著書『明るい未来』を基に、原子力エネルギーを見直す。
貧困国は急いで発電を進めていて、最も安く早く簡単な技術である石炭を使うが、石炭は世界中で1年に50万人の死者をだす他、癌や肺気腫、心臓病などの影響を出している。経済の成長で、2050年までに現在の2〜4倍のクリーン電力が必要となるが、現実的に見て再生可能エネルギーではこのギャップは埋まらない。今、人類が選ぶべきエネルギーとは何か。
広島・長崎への原爆投下、チェルノブイリ原発事故、福島第一原子力発電所事故など、人類はこれまで被ばくによる被害を目の当たりにしてきた。
だが、石油・ガス業界が率先して行ってきた原子力エネルギーに対する大規模なネガティブ・キャンペーンによって、核に対する恐怖心を煽られた一面もあると、オリヴァー・ストーンは指摘する。
地球が気候変動とエネルギー貧困の課題に直面する今、果たして「原発」は未来への鍵となるのか。
オリヴァー・ストーンの原子力に対する提案をどう受け取るべきか。
世界に問う、衝撃のドキュメンタリー。
本作を観て、原子力は正しく使えば、安全でコスト面でもほかの手段よりいいものなの?と、キツネにつままれた思いが残りました。
再生可能エネルギーという形のクリーンエネルギーである太陽光や風力も、設備面で果たしてほんとうにクリーンなのか・・・
けれども、福島第一原発の事故を思うと、地震国である日本で原発への不安はぬぐい切れません。
一方、猛暑の続く日々、地球規模の気候変動もトランプ大統領がないと叫んでも、やっぱりあるでしょうと思わざるをえません。
現代の人間は、あまりにも多くのエネルギーを消費しています。生活を見直す必要もありそうです。 (咲)
2022年/アメリカ/105分/カラー/5.1ch/
配給:NEGA
公式サイトhttps://nuclearnow.negadesignworks.com/
★2025年8月1日(金)より池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国公開


