2024年12月25日

神は銃弾(原題:GOD IS A BULLET)

kamiha.jpg

監督・脚本:ニック・カサヴェテス
原作:ボストン・テラン「神は銃弾」(文藝春秋刊)
音楽:アーロン・ジグマン
出演:ニコライ・コスター=ワルドー(ボブ・ハイタワー)、マイカ・モンロー(ケース)、カール・グルスマン(サイラス)、 ジェイミー・フォックス(フェリーマン)

クリスマスの夜、警察官ボブ・ハイタワーの元妻とその夫が惨殺され、14歳の愛娘ギャビが姿を消した。一人暮らしのボブと電話で話したばかりだった。手を下したのは、悪魔のようなカルト集団「左手の小径」らしい。ギャビは無事なのか?絶望と怒りかられたボブは、かつてカルトに誘拐され生還した女性、ケースを探し出す。傷ついた彼女はようやくジャンキーから立ち直ったところだった。初めは口を閉ざすが、悩んだ末ボブに手を貸すと連絡してきた。警察も法律も力が及ばないカルト集団に近づくため、ボブは仕事をやめてケースの言うままにタトゥーを入れる。

父親が命がけで娘を探し、救い出そうとするストーリー。警察官とはいえ、内勤で事務職。腕っぷしも強いとはいえない。同僚は止めますが、ボブは今の生活を捨て背水の陣をしきます。頼りとするのはケースただ一人。子どものときに拉致されて、カルト集団の中で育ち死んだ方がましだと思う体験をした女性です。他人のためにそこへ戻るという決断ができるのかー。この強いヒロインに『ドラゴン・タトゥーの女』を思い出しました。
この世の悪がみな集まったような集団を相手に、戦っていく二人を2時間半余り見続けてぐったり。バイオレンス描写に弱い人はご注意。
「このミステリーがすごい!」2002年版海外編で第1位を獲得した、ボストン・テランの同名ベストセラー小説が原作。1999年のデビュー作だそうです。日本での出版は2001年。(白)


2023年/アメリカ/カラー/シネスコ/156分/R15+
配給:クロックワークス
Copyright (C) 2023 By GIAB Productions LLC. All rights reserved
https://klockworx.com/movies/giab/
★2024年12月27日(金)より公開

posted by shiraishi at 23:25| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月22日

ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い  原題:THE LORD OF THE RINGS:THE WAR OF THE ROHIRRIM

loard of.jpg
(C)2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.


監督:神山健治(『東のエデン』『攻殻機動隊 S.A.C』「精霊の守り人」)
脚本:ジェフリー・アディス&ウィル・マシューズ、フィービー・ギッティンズ&アーティ・パパゲオルジョウ
製作:フィリッパ・ボウエン、ジェイソン・デマルコ、ジョセフ・チョウ
製作総指揮:フラン・ウォルシュ、ピーター・ジャクソン、サム・レジスター、キャロリン・ブラックウッド、トビー・エメリッヒ
原作:J・R・R・トールキン

日本語吹替版キャスト:
市村正親(ヘルム王)、小芝風花(王女ヘラ)、津田健次郎(ウルフ)、中村悠一(フレアラフ)、本田貴子(オルウィン)、坂本真綾(エオウィン)、斧アツシ(フレカ)、森川智之(ハレス)、入 野自由(ハマ)、山寺宏一(ターグ将軍)、沢田敏子(老ペニクルック)、田谷隼(リーフ)、大塚芳忠(ソーン卿)、飯泉征貴(シャンク)、村治学(ロット)、勝部演之(サルマン) 字幕版キャスト:ブライアン・コックス(ヘルム王)、ガイア・ワイズ(王女ヘラ)、ルーク・パスクァリーノ(ウルフ)、ミランダ・オットー(オルウィン)ほか

『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の前日譚

偉大な王ヘルムに護られ、騎士の国ローハンの人々は平和に暮らしていた。だが、突然の攻撃を受け、美しい国が崩壊していく…。王国滅亡の危機に立ち向かう、ヘルム王の娘である若き王女へラ。最 大の敵となるのは、かつてヘラと共に育ち、彼女に想いを寄せていた幼馴染のウルフだった。大鷲が空を舞い、ムーマクは暴走、オークが現れ、金色の指輪を集める"何者"かが暗躍し、白のサルマンが登場…。果たし てヘラは、誇り高き騎士の国と民の未来を救えるのか――!?"あの指輪"をめぐる壮大な冒険へと繋がる、まだ誰も知らない伝説の戦いの幕が開ける!

J.R.R.トールキンの小説「指輪物語」を、ピーター・ジャクソン監督が実写映画化した『ロード・オブ・ザ・リング』3部作。本作は、それより約200年前の物語。「指輪物語 追補編」に記された指輪物語の始まりのエピソード。
恥ずかしながら、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作を観ていないのですが、アニメーションで描かれた本作は3部作を観ていなくても楽しめるものでした。
想いを寄せ、結婚まで夢見ていた相手である王女ヘラに戦いを挑む男ウルフ。いつの時代も好戦的な権力者によって翻弄されるのは、その支配下にいる民や、戦争を仕掛けられた国の民。
一件落着して、王女ヘラが叫ぶ「戦いはもう充分。兵士たちにも故郷がある!」という言葉が心に残りました。誰も好んで戦地に赴く人はいないはず。世の中から戦争がなくなることを願うばかりです。(咲)


2024年/アメリカ/134分/G
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/lotr-movie/
★2024年12月 27 日(金)全国劇場公開
!吹替/字幕版同時公開※一部劇場除く




posted by sakiko at 16:15| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月08日

ホワイトバード はじまりのワンダー  英題:White Bird

2024年12月6日(金)よりTOHOシネマズ系にて全国公開
劇場情報
poster_『ホワイトバード はじまりのワンダー』_R_R.jpg
(C)2024 Lions Gate Films Inc. and Participant Media, LLC. All Rights Reserved.

勇気あるやさしさは、人々を変えることができる

監督:マーク・フォースター
脚本/エグゼクティブ・プロデューサー:マーク・ボンバック
原作/エグゼクティブ・プロデューサー:R・J・パラシオ
キャスト
少女時代のサラ:アリエラ・グレイザー
サラを助ける同級生ジュリアン:オーランド・シュワート
ジュリアンの母親役:ジリアン・アンダーソン
サラの孫のジュリアン:ブライス・ガイザー
祖母サラ役:ヘレン・ミレン

大ヒット作『ワンダー 君は太陽』のもうひとつの物語
あれから6年、過ちをおかしたジュリアンの〈おばあちゃん〉が教えてくれる


2018年、「人に親切にする。そんなシンプルなことで、人々の心を変えることができる」というメッセージを、世界中の人々がオギーという10歳の少年から感動を受け取った。全世界1500万部突破のベストセラー小説シリーズ「ワンダー」を映画化した『ワンダー 君は太陽』である。普通ではない見た目で生まれてきたオギーが、初めて通い始めた学校でいじめや裏切りにあい、何度もくじけそうになりながらも、家族に支えられ困難に立ち向かっていく。「正しいことよりも親切なことを選ぶ」という台詞が、多くの人々の心に深くしみわたった。

いじめた側の救済まで描かなければ「ワンダー」の真の世界観は完結しないという作者R・J・パラシオの思いが、「ワンダー」のアナザーストーリー「ホワイトバード」を書き上げた。主人公は、ワンダー」でオギーをいじめた少年ジュリアン。もう一人の主人公は、ジュリアンのおばあちゃん。孫の行く先を心配し、希望に満ちた未来へと導くために、自ら封印してきた「衝撃の過去」を告白するという物語。その思いにに胸を打たれた『ワンダー 君は太陽』のプロデューサーたちが再集結、「ホワイトバード」の映画化を実現させた。

画家として成功したジュリアンの祖母サラ。自分の回顧展のため、フランスからジュリアンのいるアメリカにやってくる。いじめによって学校を退学処分になったジュリアンの行く末を案じたサラが、居場所を失ったジュリアンのため、自らの経験を語る。

1942年、ナチス占領下のフランスで、ユダヤ人であるサラと彼女の両親に危機が近づいていた。ナチスがサラの学校に押し寄せ、ユダヤ人生徒を集め連行するが、サラはクラスメイトのジュリアンに助けられ、彼の家の納屋に潜伏することになる。足が不自由なため、クラスでいじめられていたジュリアンに何の関心も払わず、名前すら知らなかったサラだったが、ジュリアンと両親は命がけでサラを守ってくれた。1年以上、納屋に匿われている間にサラとジュリアンには信頼と絆も生まれた。連合艦隊が近づき終戦も近いというニュースが流れるのだが、その日、ジュリアンは、学校に通うのにいつも通っている裏道ではなく、表通りを行き、ナチスに捕まってしまった。ナチスは障害者や病人も役にたたない人間として捕まえていた。これは、人の命を救うため「命をかけた親切」の物語。

監督は、『ネバーランド』『チョコレート』のマーク・フォースター。『クィーン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したヘレン・ミレンがジュリアンの祖母サラを演じ、『ワンダー 君は太陽』でいじめっ子ジュリアンを演じたブライス・ガイザーが孫のジュリアンを続投。少女時代のサラは『キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱』のアリソン・グレイザー、サラを助ける同級生ジュリアンは『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』のオーランド・シュワートが演じた。

サブ2_R_R.jpg
(C)2024 Lions Gate Films Inc. and Participant Media, LLC. All Rights Reserved.


ナチスが通ったところは支配下になっていったということを改めて認識した。仲が良かったクラス仲間たちが、ナチスが来ることによって、一瞬にしてわかれてしまった。これは過去のことと言ってられない。現代だってある。何が真実か、信じる物や人を判断する能力を養わなくては。それにしても、ヘイトスピーチなどを行う人に、その思考を考えなおしてもらうのは容易なことではない。寛容な心を持つことも必要なのに相手を非難してばかりの人の言動に、なんでそういう風に考えるの?と、いつも辟易している。
この映画の中では、サラに好意を持っていたと思われる同級生がナチスの思想に染まり、彼女を追い詰める立場にもなっていく。それに対して、彼らにいじめられていたジュリアンは、ナチスが来てもなびかない。そしてサラの窮地を救ってくれ、自宅の納屋に匿ってくれた。両親もそういう心の持ち主で、1年以上も隠れていることができた。それにしても最後のほうの意外な展開にはびっくり。大家さんに密告されるかもしれないと思いながら暮らしていたのに、その大家さんもユダヤ人を匿っていたなんて。そして命を救ってくれたジュリアンのことも。どういう選択が命を長らえるか、あるいは縮めるか、とても考えさせられる作品だった(暁)。


2024年製作/121分/G/アメリカ
配給:キノフィルムズ

『ホワイトバード はじまりのワンダー』は第37回東京国際映画祭2024で上映された上映時のQ&A 動画
マーク・フォースター監督、エグゼクティブ・プロデューサー レネ・ウルフ
https://www.youtube.com/watch?v=KKDVG-DGodo
posted by akemi at 19:05| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月01日

コール・ミー・ダンサー(原題:Call Me Dancer)

callme.jpg

監督・プロデューサー:レスリー・シャンパイン
共同監督:ピップ・ギルモア
出演:マニーシュ・チャウハ、イェフダ・マオール

ムンバイの大学生マニーシュは、ボリウッド映画のダンスシーンを観て興味をひかれ、独学でダンスを始めた。リアリティ番組「インディアンズ・ゴット・タレント」や「ダンス・インディア・ダンス」に出演したことで注目を集め、ダンスワークス・スクールに通えるようになった。そこでイスラエル系アメリカ人のイェフダ・マオールに才能を認められ、親身な指導を受ける。
「僕をダンサーと呼んで」というマニーシュの願いはどのように叶って行くのか。

レスリー・シャンパイン監督は元ダンサー。かつてイェフダのレッスンを受けた経験もある方でした。ダンサーを引退後、映像業界に入り、多くの作品に携わっています。
クラッシックバレエ界では、子どものころから始めている人が多い中、マニーシュ・チャウハは大学生になってから。遅れをとってしまいましたが、コンテンポラリーダンスに活路を見出しました。あふれ出る創造性に加えて日々の研鑽も怠りません。しなやかな身体能力を持つマニーシュには、そちらがうってつけだったのでしょう。
2020年にNetflix映画『バレエ:未来への扉』では、本人役で出演しています。こちらもどうぞ。(白)


2023年/アメリカ/カラー/87分
配給:東映ビデオ
(C)2023 Shampaine Pictures, LLC. All rights reserved.
https://callmedancer-movie.com/
★2024年11月29日(金)ほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 11:27| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月14日

特集企画「ベット・ゴードン エンプティ ニューヨーク」『ヴァラエティ』『エンプティ・スーツケース』『エニバディズ・ウーマン』

B1_poster.jpg

米国インディペンデント映画の先駆者の一人、ベット・ゴードン。1970年代末から80年代にニューヨークのアンダーグラウンドで起こった音楽やアートのムーブメント「ノー・ウェイヴ」周辺で活動した映画作家であり、「セクシュアリティ」「欲望」「権力」をテーマにした大胆な探求と創作を行っている。
この度、長編第一作『ヴァラエティ』に併せて、中編『エンプティ・スーツケース』と短編『エニバディズ・ウーマン』が一挙劇場公開されます。

公式サイト:https://punkte00.com/gordon-newyork/
★2024年11月16日(土)、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開


ベット・ゴードン
BETTE GORDON
765f9c73-01d3-41b3-b6b2-893008b3c908.JPG
1950年6月22日生まれ。ウィスコンシン大学マディソン校にて学士号、修士号、芸術修士号を取得。1970年代に実験映画の制作を開始。初期の作品はマイケル・スノウなどの映画作家による「構造映画」に触発されたもので、ジェームズ・ベニングと共同制作がなされた。1970年代末からニューヨークで活動。前衛映画の拠点であった「Collective for Living Cinema」で働きつつ、アンダーグラウンドで起こった音楽やアートのムーブメント「ノー・ウェイヴ」周辺で活動。セクシュアリティ、欲望、権力をテーマに大胆な探求と創作を行う。長編第一作『ヴァラエティ』(1983) は、カンヌ国際映画祭「監督週間」で上映された。いくつかの監督作品は、ホイットニー美術館、ポンピドゥー・センター、ベルギー王立映画アーカイブ、英国映画協会、MoMA、アンソロジー・フィルム・アーカイブスの常設コレクションに収蔵されており、米国のインディペンデント映画の先駆者として再評価が進んでいる。現在、コロンビア大学芸術学部映画学科で教鞭を取っている。



『ヴァラエティ』 原題:Variety  ★国内劇場初公開
監督・原案:ベット・ゴードン
脚本:キャシー・アッカー(『血みどろ贓物ハイスクール』)
製作:ルネ・シャフランスキー
撮影:トム・ディチロ、ジョン・フォスター
編集:イラ・フォン・ハスペルク
音楽:ジョン・ルーリー
出演:サンディ・マクロード、ウィル・パットン、リチャード・デヴィッドソン、ルイス・ガスマン、ナン・ゴールディン、クッキー・ミューラー
varaety main.jpeg
なかなか思うような仕事につけないクリスティーン(サンディ・マクロード)。タイムズ・スクエア近くのポルノ映画館「Variety」のチケット売りの仕事につく。2ドルの入場料を払って中に入っていく男たち。ある日の休憩時間、自動販売機で購入したコーラをこぼしてしまう。身なりのいい紳士ルイがコーラを差し出してくれる。食事に誘われ、次には野球観戦に誘われる。ヤンキースタジアムで観戦している途中で、ルイは「急用が出来た、先に帰るが迎えの車を回す」と言って出ていく。クリスティーンはルイの後をつけていく。
魚市場やゲームコーナー・・・ 何やら取引しているらしいルイ。モーテルの隣の部屋に泊まり、不在中に鞄の中を探る・・・

クリスティーンは地方からNYに出てきた若い女性。女友達との会話で、写真家になりたいこと、教職の資格を持っていてもNYでは無効、思うような仕事につけないことが語られます。そんな中で得たのが、ポルノ映画館の窓口。時々垣間見るポルノ映画や、映画を観る男たちの生態・・・ 
varaety sub.jpeg
やがて親しくなった紳士ルイの行動を追うクリスティーン。怖いもの知らずで追うクリスティーンに、ドキドキさせられました。さて、ルイの正体は? (咲)


1983年/米国/100分/2K修復
ベット・ゴードン監修によるオリジナルネガをもとにした2K修復版
日本語字幕:西山敦子


『エンプティ・スーツケース』 原題:Empty Suitcases  ★国内劇場初公開
監督:ベット・ゴードン
撮影補:デヴィッド・ワーナー/録音補:ヘレン・カプラン/脚本補:カリン・ケイ
出演:ローズマリー・ホックシールド、ロン・ヴォーター、ヴィヴィアン・ディック、ナン・ゴールディン、ヤニカ・ヨーダー、ジェイミー・マクブレイディ、ベット・ゴードン/声:リン・ティルマン、カリン・ケイ、アネット・ブレインデル、ドロシー・ザイドマン、マーク・ブーン・ジュニア

職場のあるシカゴと恋人がいるニューヨーク。2つの都市を行き来する女性が抱える疎外感と孤立感が考察される実験的で闘争的な作品。国際映画祭などで上映され高い評価を得た。
empty.jpeg
スーツケースに衣類などを詰める女性。もう一つのスーツケースは空のまま。遠距離恋愛で、ニューヨークとシカゴを行き来している。一方で、時限爆弾を作ることが並行して語られ、え? この映画はどこへ? (咲) 

1980/米国/52分
日本語字幕:西山敦子


『エニバディズ・ウーマン』原題:Anybody's Woman ★国内劇場初公開
監督:ベット・ゴードン
出演:ナンシー・レイリー、スポルディング・グレイ、マーク・ブーン・ジュニア、トム・ライト/ナレーション:カリン・ケイ

長編『ヴァラエティ』に先駆けて、ニューヨークのポルノ映画館「Variety」を舞台に作られた短編作品。タイトルは、サイレント期から活躍した女性映画監督ドロシー・アーズナーによる1930年製作の同名のハリウッド映画作品に由来する。
anybody main.jpeg
長編『ヴァラエティ』に出てきたポルノ映画館「Variety」の前に止まった車から降りていた男性が女性にキスして、すぐまた車に戻って立ち去ります。印象的な始まり。
女性が家に帰り、電話が鳴り、受話器を取るといきなり卑猥な話をする男。また電話が鳴り、またかと思うと、今度は明日10時に劇場でとお誘い。
百万長者の男と億万長者の男。億万長者の男は、妻がさらに金持ちの男のもとへ行ってしまい、泥酔している。百万長者の男が換気しようと窓を開けると、窓際にスリップ姿で座る二人の女の会話が聞こえてくる・・・
翌日10時。劇場のカフェで、女が一方的に語るエロい話を黙ってきく男・・・
なんとも大胆な24分! (咲)


1981年/米国/24分 
日本語字幕:西山敦子


posted by sakiko at 15:17| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする