2025年10月26日

ひとつの机、ふたつの制服   原題:夜校女生  英題:The Uniform

hitotuno tukue.jpg
Renaissance Films Limited (C)2024 All Rights Reserved.

監督:ジュアン・ジンシェン(荘景燊)
出演:チェン・イェンフェイ(陳妍霏)、シャン・ジエルー(項婕如)、チウ・イータイ(邱以太)

1997年台北。受験に失敗し、強引な母の勧めにより名門女子校「第一女子高校」の”夜間部”に進学した小愛(シャオアイ)。同じ教室で同じ机を使うことになった全日制の成績優秀な生徒、敏敏(ミンミン)と、小愛は机に手紙を入れるやりとりから“机友(きゆう)”=デスクメイトになる。夜間と全日制。制服は同じでも、胸の刺繍の色が違う。ある日、小愛は敏敏から学校をサボるために制服を交換することを提案され、次第に、小愛が敏敏からもらった全日制の制服を来てふたりで遊びに行くようになるなど行動は徐々にエスカレートしていく。
小愛はバイト先の卓球クラブで知り合った名門男子校の路克(ルー・クー)に密かに憧れていたが、敏敏もまた同じ塾に通う路克に想いを寄せていることを知ってしまう・・・

『あの頃、君を追いかけた』(2011)のギデンズ・コー監督が絶賛していますが、本作もまた、高校時代を思い出して胸がキュンとなる物語。 
私の高校にも定時制があって同じ教室を使っていましたが、定時制の方との交流は残念ながらありませんでした。でも、教科によって教室を移動した時に、憧れの君の机を狙って座った記憶が・・・  (はい、手紙を残しました!)
本作の脚本は、脚本家のシュー・フイファンが、⾃ら北⼀⼥中の「進修補習学校」に通っていた体験をもとに書いたもの。90年代の台北がぎっしり詰まった映画です。
小愛はニコール・キッドマンに憧れていて、叔母さんの経営するレンタルビデオ店で働く男性に、彼女への英語の手紙を書いてもらうというのも、90年らしい設定。 今やレンタルビデオも、手紙を書くということもなくなってしまいました。
この映画で強烈な印象を残したのが、小愛のお母さん。シングルマザーで、小学生相手に私塾を経営しているのですが、徹底した節約は料理のメニューにも反映されていて、思わず笑ってしまいます。
また、小愛のクラスメートで、一度社会人を経験して勉学の大切さを知って入学した3~4歳年上の于澄月(ユー・チョンユエ)の存在も光っています。大人びていて、とてもクール。進学した先がロシア語科というのも彼女らしいと唸りました。(咲)


2024年/台湾/5.1ch/2:1/カラー/中国語/109分
配給:ムヴィオラ、マクザム
公式サイト:https://www.maxam.jp/hitofuta/
★2025年10月31日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺 ほか全国順次公開



posted by sakiko at 20:18| Comment(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月24日

『赤い柿』[デジタルリマスター版]  原題:紅柿子

akaikaki.jpg
© Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.


プロデューサー シュー・リーコン(徐立功)
監督・脚本 ワン・トン(王童)
撮影 ヤン・ウェイハン(楊渭漢)
録音 ヤン・ジンアン(楊靜安)
編集 チェン・ションチャン(陳勝昌) 音楽 ユー・グアンイェン(于光彥) 美術 リー・フーション(李富雄) 衣装 リー・バオリン(李寶琳)

おばあちゃん: タオ・シュー(陶述/陶姑媽)
お父さん(王将軍): シー・チュン(石雋)
お母さん: ワン・シュエン(王琄)
ラオヤン(老楊): ルー・ジー(魯直)
フーシュン(福順): チャオ・チェンピン(趙正平)
フォン(馮)副官: チャン・シー(張世)
長女(学生時代): レネ・リウ(劉若英)

1949年中国河南省。国民党軍の王将軍一家が慌ただしく旅支度を整えている。国共内戦に敗れ一時的に台湾へ逃れるためだ。一家はおばあちゃんとお母さんを筆頭に大勢の子供たちを連れて、将軍不在のまま副官らとともに家を出る。中庭の柿の木は枝いっぱいに実がなっていた。上海港では台湾へ渡る大きな船が出向の準備を整えている。従者のひとり福順は、おばあちゃんが大切にしている柿の書画を持ったまま乗り遅れてしまうのだった。
一家は軍の用意した台北郊外の広い日本家屋で暮らし始め、子供たちはすぐに台湾での日々に馴染んでいく。一家から遅れて負傷した王将軍も台湾へ。「大陸反抗」を掲げ大陸奪回の機会をうかがうも、やがて退役してしまう。家族を養うため、王将軍は慣れない商売や養鶏に手を出しては失敗を繰り返し、一家の暮しも次第に苦しくなっていく。そんなある日、上海港で生き別れになっていた福順と再会。柿の書画もおばあちゃんのもとに戻って来たのだった。
やがて困窮した一家は故郷から持って来た書画を売り払うことで、子供たちの学費をねん出しようとするが、そのほとんどが贋作であることが判明する。そんななか、鑑定士が目を付けたのがおばあちゃん部屋に飾られたあの柿の書画だった…。

1942年に中国大陸で国民党軍の将軍の家に生まれたワン・トン監督が、母方の祖母の所蔵していた斎白石の名画「五世(柿)其昌」にインスピレーションを得た自伝的作品。動乱の時代を背景に生活苦をユーモアあふれるアイデアで乗り切り、孫たちを連れて映画を楽しみ、芸術を愛するおばあちゃんの存在は、後のワン・トン監督の作品群に見られる高い美術センスと喜劇性の源を感じさせる。ワン・トン監督の父親がモデルの王将軍をキン・フー監督作品の主演で知られる名優シー・チュンが演じ、おばあちゃん役を戦前に中国大陸で演劇を学び、渡台後は1960年代からテレビドラマや映画で活躍し「陶姑媽」の愛称で知られたタオ・シューにとっては本作が遺作となった。チャン・シー、ウェン・イン、ファンロンといったワン・トン監督作品でお馴染の俳優や、『スーパーシチズン 超級大国民』 に主演し本作が映画出演最終作となったリン・ヤン、俳優のみならず歌手や映画監督としても活躍が目覚ましいレネ・リウ、2000年代のアイドルドラマの母親役で頭角を現すワン・シュエンや映画やドラマのバイプレイヤーとして活躍するチャオ・チェンピンも出演している。

国民党の人たちが船で台湾に逃げる場面といえば、『レッドダスト』(1990年 イム・ホー監督)の壮絶なラストを思い出します。混乱の中で船に乗れなくて、別れ別れになることも多々。 王将軍一家も、柿の絵を持っていた従者の福順は船に乗り損ねてしまいますが、10人兄弟が皆、無事に一緒に台湾に渡れたのはお見事! 子だくさんで、小学校も各学年に一人という王家。将軍は我が子の名前と顔が一致しないことも。台湾に渡ってからも、また一人子どもができるという王家。将軍の時代は豊かに暮らしていた一家も、生活が大変です。そんな中でも、おばあちゃんはいつも落ち着いて笑顔で皆を見守っています。
中国大陸で国民党軍の将軍の家に生まれたワン・トン監督が辿ってきた苦難の道のりが静かに伝わってくる味わい深い作品。(咲)



ワン・トン(王童)監督プロフィール
1942年中国安徽省大和県生まれ。国立台湾芸術専科学校卒業後、中央電影でキン・フー監督の『残酷ドラゴン 血斗竜門の宿』(67)『俠女』(70)等に美術スタッフとして参加、その後リー・シン監督、パイ・ジンルイ監督らの下で美術を担当し、高い評価を得る。1981年『仮如我是真的』(If I Were for real・未)で監督デビュー、同作で第18回金馬奨最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀改編脚本賞を獲得。代表作に『海を見つめる日(看海的日子)』(83)『村と爆弾』(87)『バナナパラダイス』(89)『無言の丘』(92)など。『熱帯魚』(95)『藍色夏恋』(02)プロデューサー。自身の監督作品のほか、100を超える作品で美術指導にあたる。2007年に台湾文芸界における最高栄誉賞である国家文芸賞を、2019年に金馬奨の名誉賞である終身成就奨を受賞。現在はウェイ・ダーション監督が製作中の「台湾三部曲」にアドバイザーとして携わる

★第33回金馬奨最優秀美術設計賞受賞、最優秀監督賞・最優秀主演女優賞ノミネート

1995年/台湾/168分/中国語 
公式サイト:https://taiwan-kyosho.com/  台湾巨匠傑作選2025
★2025年7月26日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次開催!




posted by sakiko at 12:16| Comment(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

台湾巨匠傑作選2025

akaikaki.jpg
© Taiwan Film and Audiovisual Institute. All rights reserved.

台湾巨匠傑作選2025

この度の台湾巨匠傑作選では、台湾ニューシネマ≫を牽引したワン・トン監督の自伝的最高傑作『赤い柿 デジタルリマスター版』が劇場初公開されます。
そのほか、ワン・トン監督の≪台湾近代史三部作≫はじめ、台湾ニューシネマの監督作品、ポスト台湾ニューシネマの作品など、全19作品が上映されます。
懐かしい作品満載です。

公式サイト:https://taiwan-kyosho.com/
★2025年7月26日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次開催!


☆上映作品ラインナップ☆

◆『赤い柿』[デジタルリマスター版]
日本劇場初公開
1995年/台湾/168分/中国語 原題:紅柿子
http://cinejour2019ikoufilm.seesaa.net/article/517079883.html

◆ワン・トン監督/台湾近代史三部作
『村と爆弾』[デジタルリマスター版]
1987年/台湾/98分
出演:チャン・ボーチョウ、ジョウ・シェンリー、ウェン・イン

『バナナパラダイス』[デジタルリマスター版]
1989年/台湾/148分
出演:ニウ・チェンザー、チャン・シー、ゾン・チンユー

『無言の丘』[デジタルリマスター版]
1992年/台湾/175分
出演:ポン・チャチャ、ホアン・ピンユエン、ヤン・クイメイ

◆台湾ニューシネマの監督たち(製作年順)
『風が踊る』[デジタルリマスター版]
http://cinejour2019ikoufilm.seesaa.net/article/481066371.html
1981年/台湾/92分
監督:ホウ・シャオシェン
出演:フォン・フェイフェイ、ケニー・ビー、アンソニー・チェン、メイ・ファン

『坊やの人形』
1983年/台湾/108分
監督:ホウ・シャオシェン他
出演:チェン・ボージョン、ヤン・リーイン

『風櫃の少年』
1983年/台湾/101分
監督:ホウ・シャオシェン
出演:ニウ・チェンザー、チャン・シー

『台北ストーリー』[4Kレストア・デジタルリマスター版]
1985年/台湾/119分
監督:エドワード・ヤン
出演:ホウ・シャオシェン、ツァイ・チン、ウー・ニェンチェン

『童年往事 時の流れ』
1985年/台湾/138分
監督:ホウ・シャオシェン
出演:ユー・アンシュン、シン・シューフェン

『恋恋風塵』
1987年/ 台湾/109分
監督:ホウ・シャオシェン
出演:ワン・ジウウエン、シン・シューフェン、リー・ティエンルー
http://cinemajournal-review.seesaa.net/article/437914462.html

『青春神話』
1992年/台湾/ 106分
監督:ツァイ・ミンリャン
出演:リー・カンション、チェン・チャオロン

『愛情萬歳』
1994年/台湾/117分
監督:ツァイ・ミンリャン
出演:ヤン・クイメイ、リー・カンション
楊貴媚(ヤン・クイメイ)来日会見1995年
http://www.cinemajournal.net/bn/33/vive.html

『河』
1997年/台湾/115分
監督:ツァイ・ミンリャン
出演:リー・カンション、ミャオ・ティエン

◆特別上映
『HHH:侯孝賢』[デジタルリマスター版]
http://cinejour2019ikoufilm.seesaa.net/article/483484640.html
1997年/ フランス・台湾/ 92分
監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演:ホウ・シャオシェン、オリヴィエ・アサイヤス、チュウ・ティエンウェンほか

◆ポスト台湾ニューシネマの作品たち(製作年順)
『熱帯魚』[デジタルリマスター版]
http://cinejour2019ikoufilm.seesaa.net/article/468762538.html
1995年/台湾/108分
監督:チェン・ユーシュン
出演:リン・ジャーホン、シー・チンルン、リン・チェンシン
チェン・ユーシュン(陳玉勲)監督インタビュー
http://cineja-film-report.seesaa.net/article/468743078.html

『ラブ ゴーゴー』[デジタルリマスター版]
1997年/台湾/ 113分
監督:チェン・ユーシュン
出演:タン・ナ、シー・イーナン、チェン・ジンシン、リャオ・ホイヂェン
チェン・ユーシュン(陳玉勲)監督インタビュー
http://cineja-film-report.seesaa.net/article/468765261.html

『狼が羊に恋をするとき』
2012年/台湾/85分
監督:ホウ・チーラン
出演:クー・チェンドン、ジエン・マンシュー、グオ・シューヤオ
http://cinejour2019ikoufilm.seesaa.net/article/503528133.html

『赤い糸 輪廻のひみつ』
2021年/台湾/128分
監督:ギデンズ・コー
出演:クー・チェンドン、ビビアン・ソン、ワン・ジン、マー・ジーシアン
http://cinejour2019ikoufilm.seesaa.net/article/503044489.html

『本日公休』
2024年/台湾/106分
監督:フー・ティエンユー
出演:ルー・シャオフェン、フー・モンボー、ファン・ジーヨウ
http://cinejour2019ikoufilm.seesaa.net/article/504855477.html


posted by sakiko at 12:10| Comment(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月15日

本日公休 原題:本日公休 英題:Day Off

9/20(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開 劇場情報 

640_R.jpg
(C)2023 Bole Film Co., Ltd. ASOBI Production Co., Ltd. All Rights Reserved

変わらないハサミの音、シャボンの香り、
ここは、アールイさんのちいさな理髪店。


監督・脚本:傅天余(フー・ティエンユー)
製作:呉念真(ウー・ニェンチェン)、呉明憲(ウー・ミンシェン)
撮影:チャン・シータン
音楽:ジョン・シンミン
主題歌:洪佩瑜(ホン・ペイユー)
アールイ:陸小芬(ルー・シャオフェン)
チュアン:傅孟柏(フー・モンボー)
シン:陳庭妮(アニー・チェン)
リン:方志友(ファン・ジーヨウ)
ナン:施名帥(シー・ミンシュアイ)
農家の若者:陳柏霖(チェン・ボーリン)
アンディ:林柏宏(リン・ボーホン)

フー・ティエンユー監督が、自分の母親をモデルに書き上げた脚本を元に、台中にある実家の理髪店で撮影、3年の月日をかけて完成させた作品。ノスタルジックだけど、理髪店を利用する常連客とのやりとり、家族間の微妙な関係、時の流れとともに「老い」の訪れがあり、それでも理髪店を続ける母を暖かい目で見つめます。

台中の町はずれで40年にわたり理髪店を営む店主のアールイ(ルー・シャオフェン)。今日も、いつものように店に立ち、常連客相手にハサミの音を響かせている。息子の卒業式に出席するために整髪にやって来た紳士、夢枕に立った亡き妻に「髪は黒いほうが良い」と言われ、初めて白髪染めにやって来る老人、親に内緒で流行りのヘアスタイルにして欲しいとやってきた中学生など、けっこう忙しい。時が止まったように見える店も、少しづつ季節は巡る。
3人の子どもたちはすでに家を出て、それぞれの道を歩んでいるがアールイの心配は尽きない。台北でスタイリストをしている長女シン(アニー・チェン)、次女リン(ファン・ジーヨウ)は街のヘアサロンで美容師、長男ナン(シー・ミンシュアイ)は定職に就かぬまま一攫千金を夢見ている。子供たちは実家の店にはなかなか顔を見せず、頼りになるのは近くで自動車修理店を営む次女の元夫チュアン(フー・モンボー)だけ。
娘や息子に「理髪店は時代遅れ」と言われても、40年続けた店と常連客を大切にし、アールイは充実した日々を送っている。そんなある日、離れた町から通ってくれていた常連客の「先生」が病の床に伏し、理髪店に通えなくなったことを知り、アールイは、店に「本日公休」の札を掲げ、愛用の理髪道具を持ち、古びた愛車で「先生」の住む町へ向かう。
その日実家を訪れた長女のシンは、母が店を休んでいることを知り、ナンやリンに理由を聞くが誰も知らない。スマホは食卓に置きっぱなしで連絡も取れず、車もなく、3人は母を案じていた。
アールイは車で出かけたものの、久しぶりの運転で慣れず、アクシデントに見舞われ、それでもいろいろな人に助けられ、「先生」の家にたどり着き、散髪をすることができた。

主演は、本作で24年ぶりに銀幕復帰を果たした『客途秋恨』(アン・ホイ監督/90)で母親役を演じたルー・シャオフェン。「こんな脚本をずっと待っていた」と出演を即決し、約4か月間ヘアカットの猛特訓を積んで撮影に臨んだ。本物の理髪師さながらのハサミ捌きと、ブランクを感じさせない演技で、台北電影奨主演女優賞、大阪アジアン映画祭 薬師真珠賞(俳優賞)を受賞。作品は観客賞も受賞。アールイに反発的な次女リンを演じたファン・ジーヨウが台湾金馬奨 助演女優賞、次女の元夫で心優しいチュアンを演じたフー・モンボー(『返校 言葉が消えた日』19)が台北電影奨 助演男優賞を受賞した。『藍色夏恋』(02)のチェン・ボーリン、『僕と幽霊が家族になった件』(22)のリン・ボーホンが、特別出演しています。
プロデュースは、ホウ・シャオシェン監督『悲情城市』(89)、『恋恋風塵』(87)の共同脚本で知られ、エドワード・ヤン監督『ヤンヤン 夏の想い出』(00)の主演で知られる台湾ニューシネマの重鎮ウー・ニェンチェンが担当。

遠方に住む顧客の1人が病気になり理髪店に通えなくなったことを知り、店に「本日公休」の札を下げ、道具を持って車で自らそこまで出向こうとする主人公。途中でいろいろなことがあり、出会いもあり、人の助けも借りて顧客の家にたどりつき、病床の常連客の髪を切る。そして家に戻る。そんな一日を描いていたが、なんとも心にしみる作品だった。病床で髪を切るシーンでは、思わず涙が出た。子供たちとの関係、常連客との関係、助けてくれる次女の元夫。途中で出会った農民役?のチェン・ボーリンとの話も面白い。畑のど真ん中で、散髪する光景は圧巻だった。そして、仕事が終わり、理髪店に戻って、日常がまた始まる。でも、それまでとちょっと違うような日常のような気がした(暁)。

公式HPはこちら 
2023年製作/106分/G/台湾
配給:ザジフィルムズ、オリオフィルムズ
協力:大阪アジアン映画祭
後援:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター
posted by akemi at 20:34| Comment(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年07月25日

台北アフタースクール 原題:成功補習班 英題:After School

7月26日(金)よりシネマート新宿他、全国順次公開!

(C)2023 Drama Draft Dragon Film Production Co., Ltd.

監督が亡き恩師をモデルに描いた青春回顧録

監督:藍正龍(ラン・ジェンロン)
出演:詹懷雲(ジャン・ファイユン)、邱以太(チウ・イータイ)、巫建和(ウー・ジエンハー)、林奕嵐(シャーリーズ・ラム)、侯彥西(ホウ・イエンシー)
字幕:小木曽三希子/字幕協力: 東京国際映画祭

大人になって忘れていた、大切な“何か”を思い出す

監督は、台湾のドラマ「アウトサイダー〜闘魚〜」でブレイクした人気俳優ラン・ジェンロン。亡き恩師陳俊志(ミッキー・チェン)と監督との実話をもとに、懐かしい青春の日々を描いた。数々の映画やドラマへの出演で注目を浴びたラン監督が、初監督作『ぼくの人魚姫』に続き、メガホンを取った青春回想録。

1994年、台北の予備校「成功補習班」に通っていた3人組、チャン・ジェンハン、チェン・シャン、ワン・シャンハー。高校3年、大学入試まであと約1か月。成功補習班に代理講師が着任してくる。それが、彼らの人生を大きく変えることになるシャオジー先生との出会いだった。受験勉強という枠にとらわれない授業で、生徒たちに寄り添い、彼らの心を掴む。自分の信じる道を進み、自分らしく生きる先生と過ごすうちに、3人は自分自身と向き合い、自分を見つめ直していく。
イタズラ好きな彼らは予備校で「成功三剣士」と呼ばれた問題児。卒業後それぞれの道を歩んでいた3人は、入院中の恩師、シャオジー先生のお見舞いを機に久しぶりの再会を果たした。先生の言葉をきっかけにかつての予備校へ足を踏み入れると、そこに残された自らの青春に触れ、懐かしい日々が次々と蘇ってきた。
新進気鋭の俳優から実力派俳優まで多彩な俳優陣が集結。第36回東京国際映画祭(2023)ワールド・フォーカス部門に選出され(「成功補習班」というタイトル)、第25回台北映画祭クロージング作品として上映された。

公式HP 
2023年/台湾/シネスコ/5.1ch/118分/中国語
ワールド・フォーカス台湾電影ルネッサンス2023
共催:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター
字幕協力: 東京国際映画祭/配給:ライツキューブ
posted by akemi at 21:02| Comment(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする