2019年08月11日

感染家族(原題:기묘한 가족 英題:The Odd Family:Zombie On Sale) 

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監督:イ・ミンジェ
出演:キム・ナムギル、チョン・ジェヨン、オム・ジウォン、パク・イナン、チョン・ガラム、イ・スギョン

パク一家は寂れた田舎でガソリンスタンドを営んでいるが、ほとんど客が訪れずに開店休業中。父親マンドク(パク・イナン)、長男ジュンゴル(チョン・ジェヨン)、妊娠中の妻ナムジュ(オム・ジウォン)、末娘ヘゴル(イ・スギョン)はその日暮らしをしている。そこに次男ミンゴル(キム・ナムギル)が帰ってきた。
ある日、突然現れたゾンビ(チョン・ガラム)に父親マンドクが噛まれて若返ったことを利用して、一攫千金の“ゾンビビジネス”に乗り出す。適材適所の家族運営で若返りの依頼人も日々増えていく。ついにはガソリンスタンドの再建にも成功。一見順調なビジネスだったが、若返りを果たした人々に思わぬ副作用が勃発してしまう。そしてゾンビと化した人々が次々に道行く人を襲い、大群となってついにガソリンスタンドにも襲い掛かる。

ゾンビが犬に追いかけられて逃げ惑い、丸ごとのキャベツにかぶりつく。彼に噛まれた人間は若返る。既存の展開を取っ払い、コメディをベースに恋愛を加味した斬新さに驚く。ゾンビに噛まれて若返った父、日和見主義の長男、ゾンビより怖い?長男の嫁、口八丁の次男、芯の強い末娘。そこに父を噛んだゾンビが飼い犬のように加わった。意外に強固な家族の絆。ゾンビの行く末まできちんと決着をつけた結末がGOOD!(堀)

2019年/韓国/カラー/韓国語/112分
配給::ファインフィルムズ 
(C) 2019 Megabox JoongAng Plus M & Cinezoo, Oscar 10studio, all rights reserved.
公式サイト:http://www.finefilms.co.jp/theoddfamily/
★2019年8月16日(金)シネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにて公開
posted by ほりきみき at 15:23| Comment(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月20日

ヒョンジェ〜釜山港の兄弟〜(原題:Brothers in heaven) 

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監督:パク・ヒジュン
出演:ソンフン、チョ・ハンソン、ユン・ソイ、パク・チョルミン、コン・ジョンファン、ソン・ビョンホ、イ・イクジュン、シン・セフィ、

二卵性双子として生まれたテジュ(兄)とテソン(弟)は幼くして両親を亡くし、施設で育つ。テジュは優等生、テソンは不良として青少年期を過ごす中、園長の娘、チャンミに心を寄せていた。
20年後、兄のテジュ(チョ・ハンソン)はソウルの江南警察署の警官になり、弟のテソン(ソンフン)は釜山最大の密輸組織「マリカーン」の後継者として、それぞれの人生を歩んでいた。釜山で起きた遺物密輸の事件を捜査していたテジュは釜山に戻り、マリカーンの後継者である弟のテソンとチャンミ(ユン・ソイ)と再会する。組織の後継者の座と施設の移転問題で、テソンは組織と衝突することになり、この隙にテソンのライバルであるサンドゥがマリカーンを乗っ取ろうとする。サンドゥは邪魔であるテソンとテジュを消そうと画策し、チャンミを人質に取る。そして3人の前でサンドゥは、テソンが秘密にしていたチャンミの不幸な事件の真相を暴露するのだった。

端正な顔立ちと抜群のスタイル。ソンフンをこの作品で初めて知ったのだが、あまりの美しさに驚いた。特に立ち姿のお尻が完璧すぎて、目が吸い寄せられる。これまでは「じれったいロマンス」「高潔な君」などのドラマに出演し、韓国ではツンデレ王子として人気を博しているという。そんなソンフンが役者としての新境地を切り開く。大切な人と恩義のある人の間で苦悩する。良かれと思った行動が相手に伝わらない。ファンにとっては切なさマックスだろう。そしてハードなアクションも披露。ソンフンにとって、俳優としての分岐点となる作品である。(堀)

冒頭、チョウ・ユンファの物真似をする少年が出てきて、おっ~と思っていたら、成長した兄弟が、兄は警官、弟はマフィアと、これってまさに香港映画『男たちの挽歌』(1986)のティ・ロンとレスリー・チャンの関係! 黒社会にいるのが兄、レスリー演じる弟が警官ですが。
もっとも物語はまったく『男たちの挽歌』とは別物だが、韓国ではリメイクも作られている位、伝説の映画なのだなぁ~と思わせられた次第。
原題『釜山港に帰れ』は、日本人にもお馴染みのチョ・ヨンピルのヒット曲。生き別れた兄弟の、なんとも切ない運命。(咲)



2017年/韓国/カラー/114分
配給:ブロードウェイ
©️2018 CION Pictures All rights reserved  
公式サイト:https://hyonje.net-broadway.com/
★2019年7月26日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋他全国順次ロードショー
posted by ほりきみき at 12:37| Comment(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月13日

工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男(原題:The Spy Gone North) 

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監督:ユン・ジョンビン
脚本:クォン・ソンフィ、ユン・ジョンビン
撮影:チェ・チャンミン
音楽:チョ・ヨンウク
出演:ファン・ジョンミン、イ・ソンミン、チョ・ジヌン、チュ・ジフン

1993年、北朝鮮の核開発をめぐって韓半島の危機が高まった。
情報社の出身で国家安全企割部(現在の国家情報院)にスカウトされたパク・ソギョン(ファン・ジョンミン)は“黒金星”(ブラックヴィーナス)というコードネームで北朝鮮の実態を把握するために北の上層部に潜入せよという指令を受ける。
国家安全企割部(通称:安企部(アンギブ)) 海外室長チェ・ハクソン(チョ・ジヌン)と大統領以外には家族すらも彼の実態を知らない中、対北事業化に偽装し、北京駐在 北朝鮮の高位幹部リ・ミョンウン(イ・ソンミン)に近づく黒金星。彼は数年にわたった工作活動の末、リ・ミョンウンの信頼を得て、リを通じて北朝鮮の権力層の信頼を得ることに成功した。
しかし、1997年、韓国の大統領選挙の直前、黒金星は南と北の首脳部の間の隠密な取引を感知する。
祖国のために固い信念で全てをかけて工作活動を遂行していた黒金星は、どうしようもない葛藤に苛まれるのだったが…

韓国人スパイが北朝鮮に潜入するが、大統領選が絡み、立場が危うくなる。展開が早く、政治的な駆け引きも多いので全てを理解するのは難しい。しかし、細かいことがわからなくても大筋はつかめるよう、エンタメ感たっぷりに作られているので問題ない。
作品当時はIT機器などなかった。音声の録音には小型のカセットデッキを使う。テープが反転するときの音で録音に気づかれるのではとハラハラする。カセットテープでの録音経験がない若い世代には、この気持ちが理解できなかっただろう。歳を重ねていることがちょっとうれしくなってしまう。
ところで、作品内で「車やたばこをメイド・イン・ノースコリアにする」という話が出てくる。これは1990年に制定された「南北交流協力に関する法律」によって、北朝鮮産の物品の搬入は「輸入」ではなく「内部交流」とみなし、関税をかけないものとされたことがベースにある。この制度が悪用され、中国産やロシア産のものを北朝鮮産と偽って韓国に持ち込み、関税を逃れていた商社が摘発される事件が起こったのである。このことを知っておくとストーリーがわかりやすいかもしれない。(堀)


韓国のスパイ史上、最も成功した対北工作員として知られる実在の人物をモデルに描いた物語。
国からの「工作員になれ」というひと言で、将校だった身分も、家族も捨てて、事業家として北に潜入する黒金星。3年の時を経て北朝鮮で信頼も得るが、その間に祖国の状況が変わってしまう。そんな悲哀をファン・ジョンミンが体現している。それでも、工作目的で近づいたリ・ミョンウンと心を通わせた一面も見せてくれて、ちょっと嬉しい。
北朝鮮の国家安全保衛部の真面目なエリート課長を演じるチュ・ジフンが、クラブで見よう見真似で踊る場面もなぜだか忘れられない。北朝鮮の人たちも、普通の人たちなのだと思わせてくれる。国家体制で、考え方がちょっと違ってるだけだと。
先日、テレビに黒金星のモデルになった男性が出ていた。敏腕スパイだったとは思えない温厚な方。国家への恨みつらみもあると思うのに、そんなことは口にしない。今は平穏な人生を送られているようだが心中どうなのだろう・・・(咲)


2018年/韓国/カラー/137分
配給:ツイン
ⓒ 2018 CJ ENM CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト:http://kosaku-movie.com/
★2019年7月19日(金)シネマート新宿ほか全国ロードショー




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2019年06月22日

無双の鉄拳(原題:Unstoppable)

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監督・脚本:キム・ミンホ
武術監督:ホ・ミョンヘン
出演:マ・ドンソク、ソン・ジヒョ、キム・ミンジェ、パク・ジファン

一度キレたら誰にも止められない“雄牛”という異名で恐れられた男ドンチョル(マ・ドンソク)。今では市場で働きながら、愛する妻ジス(ソン・ジヒョ)と慎ましやかに暮らしている。一途なジスの存在が、荒んだ生活を送っていたドンチョルを闇の世界から戻してくれた。ある夜、些細な諍いでジスを怒らせてしまったドンチョルは急いで自宅に戻るが、そこにジスの姿は無く部屋が荒らされていた。そして、ドンチョルの携帯に何者かから電話が入る。電話の主はジスを誘拐したと言うが、ドンチョルに身代金を要求するのではなく、逆に金を渡すからジスの事は忘れろと提案してくる。誘拐犯の目的は一体何なのか。警察の捜査はままならず、怒りに震えるドンチョルはジスを救うために独自で動き出すが―。

無敵の拳を封印していた荒くれ者が誘拐された、愛する妻奪還のため全てをなぎ倒していく。闇社会では「雄牛」の異名で恐れられたが、妻には頭が上がらない役どころをがっしりしたマ・ドンソクが体をすぼめてコミカルに魅せ、緩急ある展開に。どんでん返しのラストでみんながハッピーになるのがうれしい。(堀)

2018年/韓国/カラー/シネマスコープ/51.ch/116分
配給:アルバトロス・フィルム
(C) 2018 SHOWBOX, PLUSMEDIA ENTERTAINMENT AND B.A. ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト:http://musou-tekken.com/
★2019年6月28日(金)よりシネマート新宿・心斎橋他全国順次ロードショー
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神と共に 第二章:因と縁(原題: Along with the Gods: The Last 49 Days) 

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監督:キム・ヨンファ
出演:ハ・ジョンウ、チュ・ジフン、キム・ヒャンギ、チャ・テヒョン、D.O.、マ・ドンソクほか

千年間で48人の死者を転生させた、カンニム(ハ・ジョンウ)ヘウォンメク(チュ・ジフン)、ドクチュン(キム・ヒャンギ)の3人の使者はあと1人を転生させたら、彼らも新しい生を得ることができる。カンニムは怨霊だったジャホン(チャ・テヒョン)の弟スホン(キム・ドンウク)を最後の裁判を受ける貴人に決める。本来、怨霊は消滅させなければならないが、閻魔大王(イ・ジョンジェ)は3人の使者に条件を出しカンニムの提案を受け入れる。条件はソンジュ神(マ・ドンソク)に守られ訪れ、使者をことごとく追い払う老人、チュンサム(ナム・イル)をスホンの裁判が終わるまでに冥界に連れてくること。下界に降りたヘウォンメクとドクチュンは、偶然、ソンジュ神が千年前に2人を冥界に連れて行った使者だったことを知る。彼らは、ソンジュ神により驚愕の真実を知ることになる。

第一章では裁判を受ける消防士ジャホンの人生を振り返る内容だったが、その合間にカンニムの前世を何気なく挟み込んだ。第二章ではジャホンの弟スホンの裁判を描くように思わせて、カンニムの前世、そしてヘウォンメクやドクチュンとの因縁を描く。第二章を見ると、第一章は壮大なるプロローグにすぎなかった気がしてきた。
過去に怯えるカンニムは前世でいったい何をしたのか。少しずつ明らかになっていくにつれ、カンニムの人間らしい葛藤が前面に押し出される。第一章では見事なアクションを披露したハ・ジョンウが第二章では演技派らしさを発揮。物語を引っ張っていく。すべてが判明した後、カンニムの知らないところで彼を見守る父の愛を観客のみ知ることになる。親の愛はこんなにも大きいものなのかと驚く。
ところで。ハングル文字は記号のような24文字を組み合わせて一文字にするのだが、上下を逆さまにしても別の音で読める。それが本作ではちょっとしたキーワードになっている。ハングル文字が読める人にとっては頭の体操的な楽しみ方もできるといるだろう。
(堀)


2018年/韓国/カラー/シネスコ/5.1ch/日本語/141分
配給:ツイン
© 2019 LOTTE ENTERTAINMENT & DEXTER STUDIOS All Rights Reserved.
公式サイト:http://kimitotomoni.com/
★2019年6月28日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
posted by ほりきみき at 19:02| Comment(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする