監督・脚本・編集:蔦哲一朗
プロデューサー:市山尚三、エリック・ニアリ、黄インイク、アレックス・ロー
共同プロデューサー:饒 紫娟
撮影監督:青木穣
脚本:久保寺晃一、上田真之、熊野桂太
美術:部谷京子
衣装:大塚満
録音:岩間翼、大町響槻
サウンドデザイン:周震、松野泉
音楽:坂本龍一
出演:リー・カンション、ふくよ(牛)、田中泯、須森隆文、ケイタケイ
今は昔、急速に変わりゆく時代。住む家を失い、放浪の旅を続けていた狩猟民の男は、ひとり暮らす老婆の家に辿り着く。老婆と暮らすうちに、農耕民族としての営みを少しずつ身につけていく。老婆が亡くなり、ほどなく役人が現れ、年貢ではなく租税を納めよと命じられ、男は荷物をまとめ家を出る。
ある泉のほとりで神々しい黒い牛に出会う。男は抵抗する牛を力ずくで老婆の家に連れ帰り、共に暮らしはじめる。生きるために大地を耕しはじめた男と牛だったが、自然の猛威の前に、息を合わせることができない。ある日、禅僧と出会い、牛を預けてみないかと提案され、山向こうの村に牛を貸し出す・・・
このあとの物語が、なんとも悲しいのですが、それも人生。
台湾の名優リー・カンションが、黙々と人生をおくる男を体現しています。
蔦哲一朗監督が、フィルムにこだわって8年の歳月をかけて作り上げた圧倒的な映像美。モノクロの70㎜は規格品がないため諦めて36mmで撮ったのですが、最後の数分、カラー部分は70㎜(正確には68㎜)。ぜひ大きなスクリーンで観てほしい1作です。
スペシャルアドバイザーとして、アミール・ナデリのお名前があって、蔦監督にお伺いしたところ、2週間、編集に同席いただいたとのこと。具体的にどんなアドバイスがあったかは不明ですが、ナデリ監督健在とちょっと嬉しくなりました。(咲)
★12月14日、リー・カンション、田中 泯、蔦哲一朗監督の登壇したイベントがおこなわれました。
牛嶋神社で『黒の牛』スペシャルイベント (咲)
http://cinemajournal.seesaa.net/article/519513878.html
★映画『黒の牛』特別展覧 牛嶋神社
【期間】2025年11月7日(金) ~ 2026年2月28日(土)
【場所】牛嶋神社・神楽殿(東京都墨田区向島1丁目4-5)
【料金】無料
境内の神楽殿に特設された大型LEDモニターに、今回限定の「黒の牛」アート版映像が上映されています。
【特設サイト】https://alfazbetmovie.com/kuronoushi/installatio
十牛図とは
禅宗の修行過程を象徴的に描いた十枚の絵と、その詩文・解説からなる一連の図像である。牛は「心」や「真理」、あるいは「仏性」を象徴し、それを探し、捕まえ、飼いならし、そして超越していく修行者の精神的な歩みが、十段階に分けて表現されている。南宋時代の禅僧・廓庵(かくあん)禅師によるものが最も知られ、後に多くの寺院や画家により描かれてきた。十牛図は単なる修行の比喩にとどまらず、人間の内的成長と悟りの普遍的な道程を示すものとして、今日でも深い意味を持ち続けている。
― 松山大耕(妙心寺退蔵院 副住職) ★公式サイトより
2024年/日本=台湾=アメリカ/114分/シネマスコープサイズ/5.1chサラウンド/白黒&カラー
配給:alfazbet、ニコニコフィルム、ムーリンプロダクション
公式サイト:https://alfazbetmovie.com/kuronoushi/
★2026年1月23日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿K`sシネマ他 全国公開


