2019年10月27日

ワイン・コーリング(原題:WINE CALLING)

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監督:ブリュノ・ソヴァール
出演:ジャン・フランソワ・ニック、ローランス・マニャ・クリエフ、オリビエ・クロ

近年、日本でも若者を中心に人気が高まっている自然派ワイン。有機栽培で育てたブドウで、添加物を使わずに作られるこのワインの生産者は、フランスでは全体3 %ほど。農薬や科学肥料を使わないということは、畑の管理に膨大な時間と手間がかかるということ。そして添加物を使用しないということは、発酵のトラブルがおきる危険性が高まるということ。そんなリスクを冒しても、生産に取り組む人がいる自然派ワインの魅力を、自然体で人生を楽しむ南フランスのワイン生産者たちの愛すべきライフスタイルとともに追いかけたドキュメンタリー。

自然派ワインという言葉を本作で初めて聞いた。明確な定義はないようだが、有機栽培で育てたブドウを野生酵母で発酵させ、添加物を極力使わずに作ったワインだという。登場する8人の生産者は情報を交換し、必要であれば助け合う。化学的な農薬・肥料・除草剤を使わないので手間暇がかかるが、そんな苦労をものともせず、ワインを造ることで人生を楽しんで生きているのが伝わってきた。
アルコールが苦手で、ワインを飲むことはほとんどなかったが、このワインなら飲んでみたいと思う。(堀)


私はワイン飲みというわけではないけど、ワイナリーの雰囲気が好きで、この3年くらいの間に6ヶ所くらい日本のワイナリーに行っている。ワイナリーが目的というわけではなく、長野、山梨、北海道と旅行に行ったところにあるワイナリーに行っている。私は赤ワインの渋さが苦手で、白ワインしか飲まないけど、だからといって、これはおいしいというワインにはなかなか出会えない。だから通っているのかも。どこも、けっこう昔から気になっていて行ってみたかったところである。
でも、「自然派ワイン」という言葉は、この作品を観るまで知らなかった。この作品で初めて知った。これまで私が行ったところも、そういう自然派ワインがあるのだろうか。この作品を観て、それが気になった。ワイン屋に行った時、「日本の自然派ワイン」を扱った本があるのか聞いてみたけどそういうのはないという。ワインの本の中で、時々「自然派ワイン」の特集があるだけとのことだった。どうりで、「自然派ワイン」という言葉を初めて聞いたわけだと思った。それにしてもワインも薬漬けなのだろうか。これまで言われなくてもワインは「自然派」だと思っていたけど、そうでもないらしい。少し心配になった。
この作品の中では「自然派ワイン」を造る作る仲間たちが助け合って、なるべく農薬やワイン造りの段階で添加物を使わずに造るワインを目指すということが描かれていたけど、とてもうらやましかった。そういう仲間たちが、良いワインを造るため情報交換をしたり、収穫やワイン造りの時に助け合ったり、イベントをやったり、ギターを抱えて歌ったりというシーンが出てきて、こんな生活したいなと思いながら観ていた(暁)。


『ワイン・コーリング』は、『ジョージア、ワインが生まれたところ』(アメリカ、監督・撮影・編集:エミリー・レイルズバック)と共に、自然派ワインにまつわるドキュメンタリー映画として同時公開されます。

2018年/フランス/90分/フランス語/DCP/5.1ch/1:1.85
配給:クロックワークス 
© PINTXOS2018
公式サイト:https://www.uplink.co.jp/winefes/
★2019年11月1日(金)シネスイッチ銀座、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺にてイベント上映
posted by ほりきみき at 11:16| Comment(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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