2022年11月06日
追想ジャーニー
監督:谷健二
脚本:竹田新
撮影:今井哲郎
出演:藤原大祐、高橋和也、
佐津川愛美 真凛 高石あかり 岡本莉音
赤間麻里子 根本正勝 設楽銀河 / 伊礼姫奈 外山誠二
母親とケンカした高校生の文也は、勉強もせずに居眠りしてしまう。気がつくと、なぜか舞台の上にいた。そばには見知らぬ男がいて、「今日がお前の正念場だ。ここを逃したら一生後悔することになるんだぞ」と進言してくる。やがて、同級生で幼なじみのくるみとクラスメイトのゆりえが舞台上に現れ、どちらと付き合うか決めるよう迫られる。夢と現実のはざまにいる文也に、見知らぬ男は「これが現実であり、自分は30年後のお前だ」と話す。そして、文也がいる舞台は過去の出来事を追想し、その時に選択した内容を変えられる不思議な場所だったが……。
中年といわれる年齢になってくると未来よりも過去に目が向きがち。あのときにこうしていれば今ごろ…。そんなことを思うのは誰にでも1つや2つあるだろう。でもそれは結果が出ている今だからわかること。自分に自信があればあるほど、その渦中には悪い結果になるなんて思いが及ばない。
主人公の文也はカッコいいと思っている。演じているのが藤原大祐なのだから、確かに見た目はいい。では内面はどうだろう。周りの人への配慮に欠けるようだ。自分の行動に責任を持たないところもある。30年後の自分と称する怪しげな男からそれを指摘されても素直に受け入れられない。結局、自分の人生を決めるのは自分なのだ。
他人事のように作品を見ていたら、最後の最後にやられてしまった。「若いときにああしていれば…」という発想自体に責任感の放棄がある。気がついた今、すべきことをすれば、過去の自分のやってきたことも含めて“よし”となるのだ。(堀)
2022年/日本/G/66分
配給:セブンフィルム
(C) 『追想ジャーニー』製作委員会
公式サイト:https://www.journey-movie.net/
★2022年11月11日(土)ロードショー
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