2019年11月03日
生理ちゃん
監督:品田俊介
原作:小山健「生理ちゃん」(ビームコミックス/KADOKAWA刊)
脚本:赤松新
音楽:河内結衣
出演:二階堂ふみ、伊藤沙莉、松風理咲、須藤蓮、狩野見恭兵、豊嶋花、岡田義徳
クリスマスイブなのに締め切りに追われて慌ただしい編集部で忙しそうに電話をしている、米田青子(二階堂ふみ)。急な仕事も舞い込み、急いで歩きながら彼氏の久保(岡田義徳)にデートのキャンセル電話をしていると、そこにピンクの物体、生理ちゃんが現れる。
翌日、上司の渋谷に怒られながらも生理中でぼんやりする青子の横を、清掃スタッフの山本りほ(伊藤沙莉)が通り過ぎる。フリーターには眩しすぎる編集部の人々を、りほは激しいツッコミと共に超速でSNSに投稿する。仕事が終わり実家の部屋に戻ると、生理ちゃんがやって来る。
青子の妹のひかる(松風理咲)は、彼氏のゆきち(狩野見恭兵)と受験会場へ向かって走っていた。そこへ注射器を持った生理ちゃんが突然肩にのしかかってきた。
仰向けの青子に生理ちゃんが馬乗りになる。腰が重くて辛くて動けない状況を見事に可視化した。つらいよね~
それでも生理を言い訳にはできないヒロインたち。仕事も恋も生理と折り合いをつけながらがんばる姿は健気。
一方、男性には童貞くん、性欲くんが登場。わかりやすい形にぎょっとしたが、その呟きには笑ってしまう。
二階堂ふみがキリッとカッコいい雑誌編集者に。伊藤沙莉が引きこもり一歩手前のゲームオタク。りほの毒舌は聞いていて気持ちがいい。初めての恋に戸惑う様子を伊藤沙莉がちょっとコミカルに演じた。
女性向けのようだが、男性こそ見てほしい作品である。(堀)
原作は男性が描いているので、えー!なぜわかるのかしら?と思いました。小山健さんは既婚で、女性たちによくお話聞くのだそうです。なるほどね。ずーんとくる苦痛を軽く言う男性に「生理パンチを食らわせて血液を吸い上げる」生理ちゃん、いいぞ!この際妊娠・出産の大変さも体験してもらいたいものです。一方「性欲くん」も同じようにコントロールに苦しむものだというのもわかりました。カップルのデート映画におすすめです。(白)
2019年/日本/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/75分
配給:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
©吉本興業 ©小山健/KADOKAWA
公式サイト:https://seirichan.official-movie.com/
★2019年11月8日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開
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