2020年01月02日

さよならテレビ

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監督:圡方宏史 プロデューサー:阿武野勝彦
音楽:和田貴史 音楽プロデューサー:岡田こずえ 
撮影:中根芳樹 音声:枌本昇 CG:東海タイトル・ワン
音響効果:久保田吉根 TK:河合舞 編集:高見順 
 
東海テレビ開局60周年記念番組として2018年9月に東海地方限定で放送されたドキュメンタリー番組に40分以上の新しいシーンを追加して映画化した。
テレビの現場は日々、何に苦悩し、何を恐れ、どんな決断を迫られているのか。自社の報道部にカメラを向け、現場の生の声をとらえた。

メインに取り上げられた人物は3人。1年契約の記者、派遣スタッフ、「セシウムさん」で矢面に立ったアナウンサー。自分のすべきことを必死に成し遂げようとするものの、組織がはしごを外す。パワハラではないのかと憤りを感じずにはいられない。テレビの今を捉えるのなら、むしろ会社側の、彼らをないがしろにした人間を描くべきではと心にざらざらするものが残った。
それを公開初日の上映で登壇した圡方監督にぶつけたところ、この質問は想定内だったそう。テレビ局の役職のある人間にマイクを向けてもそつなく答えるだけなので、観客の共感を得られない。そう考えて、この3人をクローズアップしたという。言われてみれば、3人を通じて、他の人たちが見えたからこそ、憤りを感じたのだ。まさに監督の思う壺。まんまと引っかかってしまったようだ。(堀)


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公開初日に舞台挨拶に立った圡方宏史監督

製作・配給:東海テレビ放送 
配給協力:東風 
©東海テレビ放送
公式サイト:https://sayonara-tv.jp/
★2020年1月2日(木)からポレポレ東中野、名古屋シネマテークほかで公開
posted by ほりきみき at 22:22| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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