2019年03月17日

ぼくの好きな先生 

sukinasensei.jpg


監督:前田哲
撮影:前田哲
録音:加藤大和
効果:小島彩、斎藤優希
編集:千葉愛美
音楽:スタジオアトウ
主題歌:RCサクセション
出演:瀬島匠

画家 瀬島匠は、山形にある東北芸術工科大学で学生を指導しつつ、日本中を駆け巡って創作活動を続け、眠っている時間以外はつねに何かを作り、ラジコンを飛ばし、絶え間なく言葉を発し、30年間〝RUNNER〟という同じタイトルで絵を描き続けている。睡眠時間は極端に短く、10代の頃に35歳で死ぬと思い込み、逆算して人生を過ごしてきたが、50歳を過ぎた現在も生き続け、もう余生だと言いつつ、あり余るエネルギーを撒き散らしながら「全力で今を生きて」いる。 周りからは、自由奔放に人生を謳歌している「破天荒で幸せな人」と見られている。しかし、光あるところには影があるように、撮影を進めていく中で、生まれ故郷の広島県尾道市因島での「ある宿命」を背負って生き続けていることが明かされる。 そこには、秘められた「家族の物語」があった。映画監督 前田哲が、全身アーティスト 瀬島匠に出会い、自らカメラを手に衝動的に撮影。 一年余りの時間を費やして完成させた、観る者の心を激しく揺さぶる、熱き人間ドキュメントである。

RCサクセションの「ぼくの好きな先生」が主題歌として使われ、瀬島は「担任の先生が、毎日、飛行機か船を作ることを宿題の代わりにしてくれた」と小学校1年生のときを振り返る。瀬島にとって、このときの経験が今の活動のベースになっているのだろう。とにかくパワフルに作りたいものを作り、したいことをする。瀬島や瀬島のダイナミックな作品からエネルギーあふれる生きる力が伝わってきた。
そんな瀬島にも実は悲しい過去があり、それをずっと背負ってきたことが作品の後半に明らかになってくる。今となってはもう分からない答えを作品に求め続けてきたのかもしれない。(堀)



観る前は、昔出会った懐かしい先生を訪ねていくお話か?と勝手に想像していました。そうではなくて、前田監督が映画の先生として大学に行ったときに、絵の先生としていらしたのがこの瀬島先生。そういえば先生同士って「○○先生」って呼んでいましたっけ。
瀬島先生はパワフルで、なんでもさささっと始めては仕上げ てしまいます。このままどこに行って何をするの?と見続けていたら、土俵際でうっちゃりをかけられた感じ。人には知られざる歴史ありってことかなぁ。前田監督撮り始めは知らなかったんですよね?(白)


2018/日本/日本語/85分/カラー/HD 16:9/Stereo/DCP
配給:アラキ・アートオフィス
©2019. Tetsu Maeda
公式サイト:https://www.sukinasensei.com/
★2019年3月23 日(土)より新宿ケイズシネマにて劇場公開

posted by ほりきみき at 02:38| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください