『鷺娘』配役
鷺の精:坂東玉三郎
『日高川入相花王』配役
清姫:坂東玉三郎
人形遣い:尾上菊之助
船頭:市川九團次
「鷺娘」
しんしんと雪の降る水辺の柳の下に、蛇の目傘を差した白無垢姿の娘がひとり佇んでいます。娘は実は道ならぬ恋に悩む白鷺の精。一途な恋心を綴っていきますが、いつしか白鷺の姿に戻った娘は、遂げられぬ恋に苦しみもがき、降りしきる雪の中息絶えるのでした。(2005年5月歌舞伎座公演)
同時上映「日高川入相花王」
恋する安珍を追って日高川の渡し場にたどり着く清姫ですが、船頭は川を渡してくれません。安珍への嫉妬と恨みの激情を燃やす清姫はついに。(2005年10月歌舞伎座)
「鷺娘」
坂東玉三郎が人間に恋した白鷺の精に。舞台上で一瞬に衣装を変える引き抜き、上半身の衣装を裏返すぶっかえりなどがあり、華やかで飽きのこない演目。ラストの白い衣装はアップの時に鷺の羽の模様が見える。数十キロにも及ぶ衣裳や鬘をつけて踊り続けるのは大変。2009年以降全編を踊ることはないそう。
「日高川入相花王」
坂東玉三郎が清姫を人形として演じる。顔の傾け方や手の動かし方、ちょっとぎくしゃくした感じが人形そのもの!人形遣い役との呼吸もぴったり。無表情なのにその動きで感情まで伝える。大蛇となり大海を渡る場面は荒ぶる感情が爆発。鬼のお面にも感情が宿る。(堀)
配給:松竹
公式サイト:https://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/lineup/02/
★2019年6月21日(金)~7月4日(木)東劇ほか全国にて2週間限定上映
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