2019年05月18日
パリ、嘘つきな恋(原題:Tout le Monde Debout)
監督・脚本:フランク・デュボスク
出演:フランク・デュボスク、アレクサンドラ・ラミー
ジョスラン(フランク・デュボスク)は、パリの大手シューズ代理店で働くビジネスマン。イケメンでお金持ちの彼は女性にモテるが、恋愛に求めるのは一時的な楽しさだけ、という軽薄な男。ある日、ひょんなことからジョスランが車椅子に座っていると、偶然美しい女性ジュリー(キャロライン・アングラード)と遭遇。 彼女の気を引くために「自分は車椅子生活だ」と、とっさに嘘をついてしまう。すっかり信じたジュリーが彼に紹介したのが、姉のフロランス(アレクサンドラ・ラミー)。フロランスは以前事故に遭い車椅子生活を送りながらも、ヴァイオリニストとして世界中を飛び回る、快活でユーモア溢れる魅力的な女性だった。親友マックス(ジェラール・ダルモン)には興味無いと言いつつも、ジョスランはフロランスが出場する車椅子テニスの試合を観戦したり、彼女が演奏するコンサートを観に、わざわざプラハを訪れる。そして会うたびに新しい一面を見せてくれるフロランスに、本気で恋に落ちる。2人はデートを重ね距離を縮めていくが、ジョスランはまだ本当のことを言えずに、車椅子に乗ったままだった。そんな時、ついに妹ジュリーに車椅子の嘘がばれてしまう!「48時間以内にフロランスに本当のことを言わないと、ただじゃ済まさない」と言われたジョスランは、マックスや秘書のマリー(エルザ・ジルベルスタイン)を巻き込んで、嘘を切り抜けるために奇想天外な計画を立てる。しかし一方、実はフロランスにも彼に隠し事があるようで…? 果たして、トンデモナイ嘘から始まった恋の行方は!?
相手の勘違いを訂正し損ねてついてしまった嘘。本当のことを言うのは難しい。しかも相手のことを好きになっていたらなおのこと。そんな葛藤に苛まれつつ逢瀬を重ねてしまう中年プレイボーイのあたふたする姿がキュートに描かれる。ルルドに行って奇跡が起こったことにしようという発想は西洋ならでは。ラストの仲直りが素敵。(堀)
2018年/フランス/仏語/108分/シネスコ
配給:松竹
© 2018 Gaumont / La Boétie Films / TF1 Films Production / Pour T oi Public
公式サイト:http://paris-uso.jp/
★2019年5月24日(金)より、新宿ピカデリー、東劇、渋谷シネクイント他 全国ロードショー
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