2019年05月18日
神と共に 第1章:罪と罰(原題:Along with the Gods: The Two Worlds)
脚本・監督・エグゼクティブプロデューサー:キム・ヨンファ、
撮影:キム・ビョンソ
照明:シン・ギョンマン
編集:キム・ジノ、キム・ヘジン
音楽:バン・ジュンソク
出演:ハ・ジョンウ、チュ・ジフン、キム・ヒャンギ、チャ・テヒョン、キム・ドンウク、D.O.、イ・ジョンジェ
火災現場で少女を救い、壮絶な殉職を遂げた消防士ジャホン(チャ・テヒョン)の前に突然3人の冥界の使者ヘウォンメク(チュ・ジフン)とドクチュン(キム・ヒャンギ)、そしてカンニム(ハ・ジョンウ)が現れる。彼らは「人は亡者になると49日間のうちに7つの地獄で裁判を受けなければならず、その裁判すべてを無罪で通った者は現世に生まれ変わることができる」という。ジャホンは生前の行いがよかった者に与えられる貴人の札を持つので、3人の使者は楽勝ムードだったが、<殺人、怠惰、ウソ、不義、裏切り、暴力、天倫>という7つの地獄を巡るうちにジャホンの意外な過去が次々と発覚。地獄鬼や怨霊が出現し、冥界が揺らぎ始める。無事にジャホンは全ての裁判をクリアーし、人間に戻ることが出来るのか。
三途の川、地獄、閻魔大王といった死後の世界が出てくるが、その世界観が日本とあまり違いがないことに驚く。かつて、韓国から日本に伝わった文化の1つなのだろうか。
最初は誰かがやっている、地獄で繰り広げられる壮大なバトルゲームを超リアルな感じで見ているようだったが、ジャホンの過去が分かってくると人間ドラマ全開で引き込まれる。しかし、物語の中心人物となるのはジャホンではなく、実は冥界の使者カンニム。ハ・ジョンウが演じているのだが、知性と武力を持ち合わせ、強力なリーダーシップを発揮して2人の部下を率いて裁判に立ち向かう姿は身震いするほどカッコいい。しかもカッコいいだけでなく、ときどき振り返る過去映像に影を感じ、胸が締め付けられる。こういうハ・ジョンウが見たかったのよね! また、護衛を担当する使者ヘウォンメクを演じたチュ・ジフンも2カ月以上に及ぶ訓練を重ねた見応えたっぷりのアクションを披露する。
見るまでは140分は長いと思っていたが、見始まればスピード感あふれる展開に、まったく長いと感じない。早く第2章が見たい!(堀)
ハ・ジョンウはもちろん存在感あってカッコイイし、チュ・ジフンも真面目なのか、おどけているのかわからない不思議な役どころで、とてもいい。
地獄での審査を受ける為、たらい回しにされる消防士ジャホンを演じたチャ・テヒョンも、まさにはまり役。ちょっと情けない感じだけど、実はすごく誠実な人物を自然体で演じています。チャ・テヒョン自身は賭けゴルフをしていたことが思わぬことから表沙汰になって謹慎中で、次はいつ出番があるのか心配!
それにしても、この映画、出演者がとにかく豪華。
消防士の同僚ユ・ジュンサンはじめ、あちこちに知ってる顔が出てくるのですが、何より豪華なのが、地獄の大王様たち。初江大王→キム・ヘスク、五官大王→イ・ギョンヨン、宋帝大王→キム・ハヌル、そして閻魔大王は、イ・ジョンジェさま! (すみません、どうしても、「さま」をつけたい!) 渋い声にぞくぞくさせられます。あ、判官役のオ・ダルスさんも見逃さないで! (咲)
2018年/韓国/カラー/140分/シネスコ/5.1ch/日本語字幕:根本理恵
配給:ツイン
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公式サイト:http://kimitotomoni.com/
★2019年5月24日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
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