2019年06月22日
神と共に 第二章:因と縁(原題: Along with the Gods: The Last 49 Days)
監督:キム・ヨンファ
出演:ハ・ジョンウ、チュ・ジフン、キム・ヒャンギ、チャ・テヒョン、D.O.、マ・ドンソクほか
千年間で48人の死者を転生させた、カンニム(ハ・ジョンウ)ヘウォンメク(チュ・ジフン)、ドクチュン(キム・ヒャンギ)の3人の使者はあと1人を転生させたら、彼らも新しい生を得ることができる。カンニムは怨霊だったジャホン(チャ・テヒョン)の弟スホン(キム・ドンウク)を最後の裁判を受ける貴人に決める。本来、怨霊は消滅させなければならないが、閻魔大王(イ・ジョンジェ)は3人の使者に条件を出しカンニムの提案を受け入れる。条件はソンジュ神(マ・ドンソク)に守られ訪れ、使者をことごとく追い払う老人、チュンサム(ナム・イル)をスホンの裁判が終わるまでに冥界に連れてくること。下界に降りたヘウォンメクとドクチュンは、偶然、ソンジュ神が千年前に2人を冥界に連れて行った使者だったことを知る。彼らは、ソンジュ神により驚愕の真実を知ることになる。
第一章では裁判を受ける消防士ジャホンの人生を振り返る内容だったが、その合間にカンニムの前世を何気なく挟み込んだ。第二章ではジャホンの弟スホンの裁判を描くように思わせて、カンニムの前世、そしてヘウォンメクやドクチュンとの因縁を描く。第二章を見ると、第一章は壮大なるプロローグにすぎなかった気がしてきた。
過去に怯えるカンニムは前世でいったい何をしたのか。少しずつ明らかになっていくにつれ、カンニムの人間らしい葛藤が前面に押し出される。第一章では見事なアクションを披露したハ・ジョンウが第二章では演技派らしさを発揮。物語を引っ張っていく。すべてが判明した後、カンニムの知らないところで彼を見守る父の愛を観客のみ知ることになる。親の愛はこんなにも大きいものなのかと驚く。
ところで。ハングル文字は記号のような24文字を組み合わせて一文字にするのだが、上下を逆さまにしても別の音で読める。それが本作ではちょっとしたキーワードになっている。ハングル文字が読める人にとっては頭の体操的な楽しみ方もできるといるだろう。
(堀)
2018年/韓国/カラー/シネスコ/5.1ch/日本語/141分
配給:ツイン
© 2019 LOTTE ENTERTAINMENT & DEXTER STUDIOS All Rights Reserved.
公式サイト:http://kimitotomoni.com/
★2019年6月28日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください