2019年06月29日

Diner ダイナー

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監督:蜷川実花
原作:平山夢明『ダイナー』(ポプラ社「ポプラ文庫」)
脚本:後藤ひろひと 杉山嘉一 蜷川実花  
音楽:大沢伸一
出演:藤原竜也、玉城ティナ、窪田正孝、本郷奏多、武田真治、斎藤 工、佐藤江梨子、金子ノブアキ、小栗旬、土屋アンナ、真矢ミキ、奥田瑛二

日給30万の怪しいアルバイトに手を出したオオバカナコ(玉城ティナ)は、ある<食堂>にウェイトレスとして売られてしまう。そこは命がゴミのように扱われる、殺し屋専用のダイナー。店主は元殺し屋で天才シェフのボンベロ(藤原竜也)。「俺はここの王だ。砂糖の一粒まで俺に従う」と言い放つが、料理の腕は一流。殺し屋たちが次々と店にやってくる。オーダーは極上の料理か、殺し合いか。店主、ウェイトレス、殺し屋たち。跡目争いも絡み、新たな殺し合いが始まる。

舞台は殺し屋専門の食堂。殺るか殺られるか。一瞬の迷いが分かれ目。豪華な出演者が次々と消えていく。推し俳優がいる人は目を凝らして、しっかり見てほしい。
蜷川実花監督らしい極彩色の装飾とシェフが作り出す料理のしずる感が相まって狂気の世界に引き込まれる。殺し屋たちを束ねるマフィアのボスは蜷川幸雄。シェフのボスへの叫びはそのまま蜷川幸雄への藤原竜也の思いだろう。「存在意義は他人ではなく自分が決める」。この、カナコへのアドバイスも心にしみる。
見せ場はシェフの華麗なアクション。状況を的確に判断する姿にうっとり見入ってしまいそう。ラスボスは意外な人物だったが、2人が繰り広げる死闘はダンスのように美しい。(堀)


2019年/日本/カラー/117分
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2019 「Diner ダイナー」製作委員会
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/diner-movie/
★2019年7月5日(金)ロードショー

posted by ほりきみき at 09:48| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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