監督:並木道子
原作:ゆきた志旗「Bの戦場」(集英社オレンジ文庫刊)
撮影:大野勝之
照明:桑原伸也
主題歌:「恋する私は美しい」平林純(フジパシフィックミュージック)
挿入歌:「きっと」ソンジェ from 超新星(YM3D/よしもとミュージックエンタテインメント)
出演:よしこ(ガンバレルーヤ)、大野拓朗、高橋ユウ、有村藍里、おのののか、山田真歩、安藤玉恵/速水もこみち
誰もが認める「絶世のブス」であるため、自らの結婚を諦め、ウェディングプランナーとして働く香澄(ガンバレルーヤよしこ)は、イケメン上司・久世(速水もこみち)から突然プロポーズされる。
しかし久世は、自称“意識の高いB専”で香澄のことを「ドブス」と好意を持って言い放つ。断じて事態を受け入れられない香澄は、久世を無視し仕事に没頭するが、トラブル勃発。
おまけに一緒に結婚式を彩るフラワーコーディネーター・武内(大野拓朗)にも好意をよせられてしまう…。
美しさの基準は人それぞれ。他の人が美しいと思わなくても、誰かにとっては美しいということもある。しかし、この作品に出てくる久世は美の基準が人と違うのではなく、ブス(=美しくない)だから好きだという。失礼な奴だ。しかし、速水もこみちが躊躇うことなく言い放つと妙な説得感がある。抜群の配役だったといえよう。また、そんな久世に対して怒ることなく、またおもねることなく、ただまっすぐに自分の仕事に励む香澄は見ていて清々しい。ガンバレルーヤよしこがまるで自分のことのように素直に演じていた。香澄も、ガンバレルーヤよしこも応援したくなる。
ちょっとかわったラブコメであるが、この作品の良さはそれだけではない。香澄の仕事に対する姿勢に感動して、涙が止まらない。仕事とはどう取り組むべきか、更に、人としてどうあるべきかも描いた素晴らしいお仕事ムービーにもなっている。(堀)
2018年/日本/カラー/90分
配給:KATSU-do
©ゆきた志旗/集英社 ©吉本興業
★2019年3月15日(金)全国ロードショー
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