2019年05月25日
アナと世界の終わり(原題:Anna and the Apocalypse)
監督:ジョン・マクフェール
出演:エラ・ハント、マルコム・カミングス
高校生のアナは幼い頃に母を亡くし、父トニーと2人で暮らし。パッとしない生活から抜け出すため、大学に進学せずに世界を旅することを計画する。チケット代を稼ぐため、父に内緒で幼馴染のジョンと一緒にバイトに励んでいた
しかし、父に旅行の計画がバレてしまい、大ゲンカに。翌朝、気持ちを切り替えたアナはジョンと一緒にいつも通り学校へ向かう。その途中、スノーマンの着ぐるみを着た血だらけの男が突如現れ、ジョンに襲いかかる。その瞬間、アナは公園にあったシーソーを使って男の頭を吹き飛ばす!なんと、男の正体はゾンビだった。2人は、学校に取り残された父とクラスメイトを救出に向かう。 果たして、アナはみんなを助け出し、この町を脱出することはできるのか。そして、腐ったように生きてきたこの人生にケリをつけることができるのか。
高校生の巣立ちをテーマにしたゾンビ映画をミュージカル仕立てに。学食でテーブルの上に乗ってみんなが踊るお決まりのシーンは青春映画そのもの。歌って踊りながら登校する主人公の後ろにゾンビが蠢いているシーンは怖さよりギャップに笑ってしまいそう。
高校時代は何かと窮屈に感じるもの。2人きりの家族だからこそ、父は娘の将来を心配し、自宅から通える大学への進学を願う。それが娘には窮屈で、逃げるためだけにやりたいこともないまま世界を旅したいと考える。そんなイライラも手伝って、クラスメイトたちが夢中になっていることをくだらないと思ってしまう。
ゾンビから生き抜くことで今、生きる時間の大切さに気づいていく主人公の未来に明るい希望がありますように。(堀)
『カメラを止めるな!』の大ヒットで、日本のゾンビも息を吹き返した今日この頃(?)、イギリスからあんまり怖くないゾンビ映画がやってきました。予告編でほぼ全貌が見えるのですが、笑える小ネタが仕込まれた青春ミュージカルゾンビ映画。
ゾンビ映画のお約束・・・動作はゆっくり、噛まれると感染、大事な人がゾンビになる、対処は頭を吹き飛ばす・・・はきちんと踏襲しています。
青春映画のお約束・・・親との軋轢、ここでないどこかへ、幼なじみ、ゲスな彼氏、男前な女の子もちゃんと出てきます。わーわーとたくさんの友達と一緒に見るとより楽しいです。イギリスの田舎町でも日本でも、人の思うことにそう変わりはありません。(白)
2017年/イギリス/カラー/PG-12/98分
配給:ポニーキャニオン
(C) 2017 ANNA AND THE APOCALYPSE LTD.
公式サイト:http://anaseka-movie.jp/
★2019年5月31日(金)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
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