2022年07月31日

プアン/友だちと呼ばせて(原題:One For The Road) 

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監督:バズ・プーンピリヤ
脚本:バズ・プーンピリヤ、ノタポン・ブンプラコープ、ブァンソイ・アックソーンサワーン
出演:トー・タナポップ アイス・ナッタラット プローイ・ホーワン ヌン・シラパン ヴィオーレット・ウォーティア AND オークベープ・チュティモン

ニューヨークでバーを経営するボスのもとに、タイで暮らすウードから数年ぶりに電話が入る。 白血病で余命宣告を受けたので、最期の頼みを聞いてほしいというのだ。バンコクに駆けつけたボスが頼まれたのは、 元カノたちを訪ねる旅の運転手。カーステレオのカセットテープから流れる思い出の曲が、二人がまだ親友だった頃の記憶を呼びさます。 かつて輝いていた恋への心残りに決着をつけ、ボスのオリジナルカクテルで、この旅を仕上げるはずだった。 だが、ウードがボスの過去も未来も書き換える〈ある秘密〉を打ち明ける──。

死期が迫った男性が別れた元カノに返したいものを渡すために会いに行く。男性とのことはすでに過去で、自分の人生を生きている女性側からすればいい迷惑だろうなと思っていたら、案の定。男性は夢見がちで、女性は現実的といわれるが、その違いが明確に表現されていて、さすがにちょっと男性がかわいそうに思えてきたとき、この旅の本当の意味が見えてくる。過去の恋愛のお詫び行脚は彼の本当の思いを隠す言い訳に過ぎなかったとは!
人は死を目の前にすると人生で後悔していることをいろいろ思い出すものなのかもしれない。さて、私はどうなんだろう。何を後悔し、それをどうやり直したくなるのか。そして、それをすることは相手を傷つける自己満足に過ぎなかったりしないだろうか。
登場人物たちの倍くらい生きているから、人生でやり残したままのことをどう決着つけるのか、そろそろ考えておいたほうがいいかもとこの作品を見ていたら思えてきた。
ところで、この作品、いろいろなカクテルが登場する。どれも色合いが素敵で、アルコールが飲めない私でさえ、ちょっと飲んでみたくなる。ノスタルジックな風景とこのカクテルを見ているとタイに行きたくなってしまうかもしれません。(堀)


2021年/タイ/2021年/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/129分
配給:ギャガ
(c)2021 Jet Tone Contents Inc. All Rights Reserved.
公式サイト:https://gaga.ne.jp/puan/
★2022年8月5日(金)新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、渋谷シネクイントほか全国順次公開

posted by ほりきみき at 19:25| Comment(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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