2020年11月13日

プラスチックの海(原題:A PLASTIC OCEAN) 

plasticocean.jpg

監督:クレイグ・リーソン
脚本:クレイグ・リーソン、ミンディー・エリオット
撮影:マイケル・ピッツ
編集:ミンディー・エリオット
音楽:ミリアム・カトラー、ローレンス・シュワルツ
出演:クレイグ・リーソン、デイビッド・アッテンボロー、バラク・オバマ、シルビア・アール、タニヤ・ストリーター、リンジー・ポルター、ジョー・ラクストン、ダグ・アラン、ベン・フォーグル、マイケル・ゴンジオール他

シロナガスクジラに魅せられ、幼い頃から追い続けていたクレイグ・リーソン。しかし、世界中の海を訪れる中、プランクトンよりも多く見つけたのはプラスチックゴミだった。美しい海に、毎年800 万トンものプラスチックゴミが捨てられている事実を知り、海洋学者、環境活動家やジャーナリスト達と共に、自身が監督となり世界の海で何が起きているのかを調査し撮影することを決意する。
21 世紀に入り、生産量が激増しているプラスチック。便利さの一方で、大量のプラスチックが海に流出し続け、近年は 5mm 以下の「マイクロプラスチック」による海洋汚染にも大きな注目が集まっている。調査の中で明らかになるのは、ほんの少しのプラスチックしかリサイクルされていないこと。海鳥の体内から、234 個のプラスチックの破片が発見されるなど、海に捨てられたプラスチックで海洋生物が犠牲になっていること。そして、プラスチックの毒素は人間にも害を及ぼすかもしれないこと。撮影クルーは世界中を訪れ、人類がこの数十年でプラスチック製品の使い捨てを続けてきた結果、危機的なレベルで海洋汚染が続いていることを明らかにしていく。

海が汚染されていることは頭では理解していたつもりでしたが、ここまで深刻な状況に陥っているとは思いもしませんでした。砂浜にプラスチックごみが打ち上げられている様子は見たことがありましたが、ダイバーの方々が潜る深いところまでこんなに汚れていたとは! 何も知らずにゴミを食べてしまい、お腹の中で詰まってしまった生き物たちの姿を見ていると申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
汚れてしまった海をきれいに戻すこと私たちには難しくても、これ以上汚さないことはできるはず。私一人くらいという気持ちは捨てて、真剣に取り組まないといけないところまで来ているのを感じました。

実は以前から気になっていることがありました。亡くなった人を悼んで、海に花束を捧げる場面を映画やドラマで見かけます。しかし、その花束のラッピング素材はゴミとなっているのですよね。イベントでたくさんの風船を空に放つ企画がありますが、その風船がゴミとなって海に落ちる場合もありますよね。気にしすぎかもしれませんが、本作を見ているとそのくらい海に対して心を配らないといけない気がしてきます。(堀)


2016年/イギリス・香港/100分
配給:ユナイテッドピープル
© UNITED PEOPLE
公式サイト:https://unitedpeople.jp/plasticocean/
★2020年11月13日(金)アップリンク渋谷・吉祥寺・京都ほか全国順次ロードショー
posted by ほりきみき at 01:56| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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