2020年01月11日
フォードvsフェラーリ(原題・英題:Ford v. Ferrari)
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:マット・デイモン、クリスチャン・ベイル、トレイシー・レッツ、カトリーナ・バルフ、ノア・ジュプ
ル・マンでの勝利という、フォード・モーター社の使命を受けたカー・エンジニアのキャロル・シェルビー(マット・デイモン)。常勝チームのフェラーリに勝つためには、フェラーリを超える新しい車の開発、優秀なドライバーが必要だった。彼は、破天荒なイギリス人レーサー、ケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)に目をつける。限られた資金・時間の中、シェルビーとマイルズは、力を合わせて立ちはだかる数々の乗り越え、いよいよ1966年のル・マン24時間耐久レースで長年絶対王者として君臨しているエンツォ・フェラーリ率いるフェラーリ社に挑戦することになる。
いきなりレースシーンで始まり、しかも運転席からの視界で進んでいく。まるで自分が運転しているかのよう。ものすごい迫力に作品の期待値が高まります。しかし、この作品の良さはそういったメカニックな面だけではありません。ル・マンでの優勝に挑む男たちの熱い友情が作品のいちばんの見どころ。これはいろいろなサイトでも書かれています。
シネマジャーナルとして注目したいのは、クリスチャン・ベイルが演じたケンを支えた妻。夫が悔しい思いをしているときはそっと寄り添い、夢を諦めようとしているときは厳しいくらいに鼓舞する。しかも夫がレースで留守をしている時はしっかり家を守る。なかなかできることではありません。男が何か成し遂げるときには支える妻がいるものなのよねと納得してしまいました。
さて、肝心のレースの結果は。。。「そんなのあり?」と驚くようなクライマックスに怒りがこみ上げてくるかもしれません。しかし、意外に本人たちの方があっさりしているもの。浮かれるフォードたちを尻目に、シェルビーとマイルズがフェラーリとレースを愛するものにしかわからない敬意を互いに示していたシーンに胸が熱くなりました。(堀)
2019年/アメリカ/カラー/英語/153分
配給: ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/fordvsferrari/
★2020年1月10日(金)全国ロードショー
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください