2022年03月12日

階段の先には踊り場がある 

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脚本・監督・編集:木村聡志
撮影・照明:道川昭如
出演:植田雅、平井亜門、手島実優、細川岳、朝木ちひろ

ダンサーを目指し芸大の舞踊科に通うゆっこ(植田雅)は、同じ大学の演劇科に通う元カレの先輩(平井亜門)と別れた後も同棲を続けている。お互いを応援する“いいパートナー”だと呼び合うが、最近は夢をかけた留学、そして先輩と急接近する友人・多部ちゃん(手島実優)の存在が気に掛かる。一方、社会人の滝(細川岳)は平穏な日々を送っているが、長年交際している港(朝木ちひろ)から結婚を意識させられ困惑していた。将来が見えない滝は、大学生のときに味わったある挫折を今も引きずっていたのだ。望まない方向に動きだす日々の先で、彼らは何を語り合うのか――。

相手の気持ちが離れてしまっても、そばにいられるだけでいい。ゆっこの一途な気持ちに思いっきり共感。ゆっこの気持ちに付け込んで、曖昧なまま同居を続けつつ、ゆっこの友人をその気にさせてしまう元彼の先輩には鉄槌を食らわせたい!! 
“永い春”という死語のような言葉を思い出させる社会人の滝と港。2人の将来のことを考えていない滝を「いい加減、大人になりなさい!」と叩いてしまいたくなる。
しかし「世代もタイプも違うけれど、先輩と滝は幼すぎない? それとも男ってそんなもの?」と考えるのは私が女性だからなのでしょう。男性には男性の論理や思いがあるのかもしれません。そんなことを考えるくらい作品に引き込まれるのもキャストのリアルな演技があるからこそ。
まったく関係ないと思っていた2組の男女が実は大きく関わっていたという設定には脚本の巧みさを感じます。(堀)



2021年/日本/132分/カラー/ステレオ
配給:レプロエンタテインメント ©LesPros entertainment
公式サイト:https://kaidan.lespros.co.jp/
★2022年3月19日(土)より池袋シネマ・ロサほか全国公開
posted by ほりきみき at 01:02| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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