監督・編集:小玉憲一
撮影:住田望
照明:小峯睦男
録音:湯脇房雄
編集:黒岩清乃
出演:東陽一、常盤貴子、烏丸せつこ、緑魔子、安藤紘平
独立プロ、ATG、そして現在に至るまで映画を撮り続ける映画監督・東陽一が、初めて映画の制作過程や自身について語るドキュメンタリー。東陽一の幼少期から青年期、そして現在に至るまでの足跡を追うとともに、東陽一作品を本人へのインタビューや対談、フィルモグラフィーを通して紐解いていく。
東陽一監督の作品は恥ずかしながら最近のものしか見たことがなかったのですが、過去作品を未見でもまったく問題ありませんでした。
本作で長編デビュー作となったドキュメンタリー映画『沖縄列島』から、初の劇映画で日本映画監督協会新人賞を受賞した『やさしいにっぽん人』、『日本妖怪伝サトリ』、芸術選奨文部大臣賞を受賞した『サード』、『もう頰づえはつかない』、『四季・奈津子』、『マノン』、『ザ・レイプ』、観客動員数200万人を超える大ヒットを記録した『橋のない川』、ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞し、その名を世界に知らしめた『絵の中のぼくの村』、『ボクの、おじさん』、『わたしのグランパ』、『風音』、『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』、そして最近作『だれかの木琴』までをしっかり解説してくれるのです。
『やさしいにっぽん人』では若い石橋蓮司さんの別人のような姿に驚き、『マノン』の佐藤浩市さんに「寛一郎ってやっぱり彼の息子ね」と思い、『ザ・レイプ』の田中裕子さんの変わらぬ美しさに改めて気づき、むしろ、過去作品を見てみたくなりました。
(『日本妖怪サトリ』、『やさしいにっぽん人』、『ザ・レイプ』、「マノン」はポレポレ東中野で特集上映が行われています。詳細は最期に)
全編を通じて流れるバッハの「シャコンヌ」は撮影当時15歳の中学生だった、新進気鋭のクラシックギタリスト、大谷恵理架によるもの。合間合間に彼女の演奏風景が挟み込まれ、次々と紐解かれる東作品をいったん頭の中で整理する時間を与えてもらった気がします。(堀)
2020 年/日本/94 分/カラー/DCP
配給:株式会社モンタージュ
©2020 MONTAGE inc.
公式サイト:https://izukunariya.com/
★ポレポレ東中野にて2020年 2 月22日(土)よりロードショー
「現在地はいづくなりや」公開記念 東陽一特集上映
ポレポレ東中野にて全日10:00~
2/17(月) 日本妖怪サトリ
2/18(火) やさしいにっぽん人
2/19(水) ザ・レイプ
2/20(木) マノン
2/21(金) やさしいにっぽん人
https://www.mmjp.or.jp/pole2/2020/higashiyoichi/higashiyoichisp-flywe.png
『現在地はいづくなりや 映画監督 東 陽一』小玉憲一監督舞台挨拶
ポレポレ東中野にて
2/22(土) 12:30の回上映後 初日舞台挨拶
ゲスト:東 陽一、小玉憲一(本作監督)
2/23(日)~28(金) 各日12:30の回上映後 舞台挨拶
2/29(土)、3/1(日) 各日15:00の回上映後 舞台挨拶
ゲスト:小玉憲一(本作監督)
追加日程や追加の登壇ゲストがある場合は公式サイトやSNSなどで告知されます。
https://www.mmjp.or.jp/pole2/
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